11日、木星は牡羊座へ

5/9~5/15

5月9日は…旧ソビエトがナチス・ドイツに勝利した「戦勝記念日」ということで、モスクワ赤の広場でのプーチン大統領の演説に世界の注目が集まっていました。しかし、英国防相が予想したような戦争宣言もなく、なんとなく湿っぽい演説になったように私は感じました。第二次世界大戦の独ソ戦でのロシア(旧ソビエト)の死者数が民間人も含めて2100万人のぼることを、私は実は…今日初めて知りました。これまでは漠然と第二次世界大戦の死者数は日本がいちばん多いのだろうと思っていたのでした。資料によると、日本人の死者数は232万人だったようです。ドイツ人の死者は685万人…。我ながら無知だったことに驚きました。だからといって、ナチスドイツに恨みを持つプーチンに共感するようなことは断じてありませんが、現在のウクライナ人の方々に哀悼の意を表したいのと同じように、かつて第二次世界大戦で被害者だったロシア人の方々にも哀悼の意を表したいと思います。

9日(月)は獅子座の半月です。午前2時41分、獅子座の月は天王星とスクエア(90°)、午後9時38分には土星とオポジション(180°)に。月のアスペクト(星同士の関係)は主要な惑星との調和はまったくなく、あまりいい日ではありません。涙をこらえながら、「いつかやり返してやるぞ!」と、心に誓うような星の配置です。決してウクライナ情勢だけではなく、これを世界各地で同じように感じる一日です。フィリピンでは大統領選の投票日だそうですが、やはり同じような気持ちでしょう。

10日(火)も主要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)はなく、月のメジャーアスペクト(第一義的な星同士の関係)は水星とのスクエア(90°)のみです。これでは、連休中に溜まった仕事も捗(はかど)りそうにないですね。午後8時47分には水星が逆行し始めます。度数は双子座の4度57分です。この日からしばらく(水星が順行するまで)、契約事、入籍などはやり直しになる暗示です。

11日(水)午前8時21分、昨年(2021年)12月29日から魚座を通過していた木星が牡羊座へとサインを変えます。木星は干支と同じに12年周期なので、ひとサインに一年は留まるのが普通ですが、今回の魚座の木星は超特急で魚座を抜けていきます。秋にはまた一時期戻って来ますが…。ただ、木星の効果は長く留まってくれればいいというものでもありません。速度が速ければ、それだけ効力も強いと考えてください。野球など球技のボールのようなイメージです。今回の魚座の木星は剛速球だったということですね。11日(水)朝からは、木星は牡羊座です。魚座さんに代わってこれからは牡羊座さんが木星の恩恵を受けることになります。また、世界も様変わりしてくると思いますが、ただ…牡羊座は戦いの星=火星が支配しているサインです。火星といえば「軍事」、この影響で世界が軍事色を帯びて来るのはイヤですね。

12日(木)は吉凶混交の一日です。午前中は午前5時52分に木星と天王星がセミスクエア(45°)という金銭トラブルのアスペクト(星同士の関係)を形成。アメリカのバイデン大統領はウクライナ支援強化のため総額330億ドル(4兆3000億円)の補正予算を議会に提出したそうですが、この件も議論が紛糾するのでしょうか。午前6時16分には月が海王星とオポジション(180°)を、午後4時1分には月が木星とオポジション(180°)を作ります。これらを総合して、11日~12日にかけて、投資や大きな買い物など、お金に纏(まつ)わる話し合いは…希望的な憶測による判断や誤算が多く、タブーといえましょう。その他、午後12時59分には月が冥王星とトライン(120°)を形成して、情勢が逆転する暗示が。現在日本で注目されている知床観光船事故や道志村の女児行方不明事件などは何かが明らかになるかもしれません。

13日(金)は…13日の金曜日のせいではないでしょうが、すべてネガティブなアスペクト(星同士の関係)ばかりの日です。しかも、午後12時49分の月と金星のオポジション(180°)以外はすべてマイナーアスペクト(二義的な星同士の関係)です。何事もグズつきそう。小さなトラブルでいっぱいで、イライラしてしまいそうな一日です。即決したい問題は持ち出さない方が得策でしょう。

14日(土)、月は天秤座の後半へ。午前10時53分、月は水瓶座の土星とトライン(120°)と、好調座相を作りますが、相手が土星だけに厳しい現実を前にして、スローダウンせざるを得ない状態です。午後2時19分の月と自己犠牲の小惑星=ベスタのトライン(120°)も併せて考えると、重い責任を覚悟で決断しなければならないのかもしれません。のちの支払いが肩の上に重くのしかかる日です。午後7時33分から月は蠍座へ入ります。

15日(日)は…午前8時30分、火星がサウスノード(ドラゴンテイル)とトライン(120°)を形成。その後、午後4時7分になると、癒やしの小惑星=セレスが蟹座へ入ります。午後9時12分には金星が予言者の彗星キローンと合(0°)に。総合して考えると、世界に静けさが戻ってくるような感じがします。10日(火)の運勢に書いた「世界が軍事色を帯びて来る」のとは裏腹に軍事よりも弱者の立場を尊重する動きが目立ってくるようです。ようやく静かな休日を過ごせるかもしれませんね。

今週はロシアの戦勝記念日から始まり、過去の戦争の歴史をちょっと調べてみましたが、いままで知らないことだらけだった自分に驚き、とても反省しました。現代の日本はデモクラシーの国で自由にものが言えるのかもしれませんが、イヤなことは知ろうとしない、語ろうとしない風潮があるように感じました。これを機会にこのような態度を変えていかないといけませんね。

MAY 9 2022

瑛利奈

(C)ELINA