新月。再スタートの週

5/30~6/5

先週、5月22~24日にはバイデン氏訪日がありました。その後、ウクライナ情勢としてはロシアがウクライナ東部の要衝、セベロドネツクをめぐって攻勢を強めてきて、ウクライナは苦戦しています。国内では、岸田総理が二年ぶりに外国人観光客受け入れを再開すると発表しました。そんななか今週の星の動きは…重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)は何ひとつなく、淡々とした動きに。双子座の太陽は多くを語らない様子で、第二デークへと度を深めていきます。

30日(月)は午前2時22分から月は双子座へ。月は調和座相が多く、概ね流れは順調。午後8時30分には月は太陽と合(0°)になり、新月です。これにより、5月1日の日食、16日の月食が引きずる不吉な流れが完全にリセットされることになります。さあ、ここから新たなスタートです!

31日(火)には月は双子座の第二デークへ入りますが、太陽を始め、太陽系の8つの惑星との主要なアスペクト(星同士の関係)は皆無です。これからの方向を予見させる要素はなく、日常的なレベルで物事が動いていきそうです。ハプニングは少ないわけですから、これまでに準備してきたことを遂行するにはいい日取りかもしれません。

6月1日(水)も同じような流れです。ただ、前日よりは少し動きがあるかも。午前3時33分、牡牛座の3度まできた愛の星=金星が牡羊座の3度にいる木星とセミセキスタイル(30°)を作ります。これは…マイナーアスペクト(二義的な星同士の関係)ですが、金星と木星というラッキーな星同士の組み合わせですから、今後の「幸運のゴール」を想定して、「種蒔き」をしていくといいでしょう。午前7時2分には土星と海王星がセミセキスタイル(30°)を形成します。土星は現実的で具体的、もうひとつの海王星は雲を掴むような夢想的な惑星です。まったく異質な惑星同士の関わりですが、土星が海王星の持つ幻想やビジョンにリアルな分析を加えるようなアスペクト(星同士の関係)です。つまり、夢への最初のステップはどこにあるか?検証するような効果があるはずです。そうすると、6月1日は「今後の設計図を考える日」…とでもいったらいいかもしれません。まずは、自分の心の中にある想いを見定めて、ロードマップ作りをすることですね。

2日(木)…前日の午後2時48分から月は蟹座です。午前0時23分、月は愛の星=金星とセキスタイル(60°)に。午前2時30分に月は火星とスクエア(90°)を作ります。愛情問題や感情問題がテーマになる日です。セレス、ジュノーといった愛や家庭に関係の深い小惑星たちが何度も顔を出してきます。愛情表現はもとより、日頃の鬱憤(うっぷん)を吐き出したい気持ちが高まりそうです。こういったテーマで話を持ちかけられたら、デリケートな対応が必要でしょう。

3日(金)は…蟹座の月が深夜から天王星、サウスノード(ドラゴンテイル)、その後、夕方には海王星、水星といずれも好調座相を形成していきます。午後5時にはこれまで逆行していた水星が牡牛座の26度で順行へと向きを変えます。いろいろな物事が決まったり、答えが出るなど、一週間分の仕事が捗(はかど)りそうな一日です。

4日(土)は…午前0時14分に月が冥王星とオポジション(180°)を作ったあと、午後3時37分に月は獅子座へと入場していきます。午前6時18分、愛の星=金星が火星とセミセキスタイル(30°)を形成。金星は女性、火星は男性を表しますから、恋愛がテーマになる日ではあります。しかし、アスペクト(星同士の関係)がセミセキスタイル(30°)と消極的なので、大きな方向が見えるかどうか?はその人の星次第でしょう。人によっては膠着状態になる場合もあるかもしれません。午後12時8分に向けて、月が木星とトライン(120°)を作って、幸運な時間帯に。その後、午後7時15分には月は火星とトライン(120°)…行動のチャンスです。これらの星の動きを上手く捉えれば、恋愛にある程度の進展は期待できるはずです。

5日(日)午前6時46分、これまで順行していた土星が水瓶座の25度で逆行し始めます。せっかく日食の期間が終わり喜んでいた矢先なので、この土星の非協力的な態度に「くぅ~」という感じですね。土星の逆行は今年(2022年)の10月23日まで続きます。今後の土星逆行の期間は…逆転の発想で、これまで良くなかったことや失敗したことなどをもう一度見直し、取り戻す期間と考えるといいでしょう。このところ、急速に前に進んできた時代の流れも、あたかも時を戻すかのように過去の時代が戻って来たように感じることもあります。時の流れも時々足下を見直しながら、調整期間に入るのです。次の時代のテーマを念頭に置いて、やり残したことを消化したり、積み残した荷物などを回収していくことです。

今週は…短期的には水星の順行で仕事が助けられ、長期的には土星の逆行により、現在の進捗状況を見直しながらテコ入れ…。加えて、ようやく日食の呪縛から解放される週でもあります。猛暑のシーズンを前にして、私達も馬力を上げていく用意をしなければなりませんね。

MAY 30 2022

瑛利奈

(C)ELINA