31日、スーパーブルームーン

8/28~9/3

先週…8月23日の夕方から太陽が乙女座へ入り、24日にはその乙女座の太陽がちょうど反対側を通過中の土星とオポジション(180°)という困難なアスペクト(星同士の関係)を作りました。たしかにこの日から、高校野球の甲子園大会や世界陸上で盛り上がっていた正義感や怒り世の中の雰囲気がガラッと変わりました。ひとつは、これまで日本人の心の拠り所だった大谷翔平選手が「再び靱帯損傷」というニュースが流れたこと…。もうひとつは東日本大震災の事故後、福島第一原子力発電所が処理水放出に踏み切ったこと。この二つのニュースによって、私たち日本人の気持ちはすっかり秋の気配と寂しさを感じ始めたようです。先週は週末になって一挙に運気が暗転しましたが、今週はというと…大きな動きはなく、かといって流れを挽回するほどの力もなく、マイナーアスペクト(星同士の二義的な関係)で埋め尽くされている一週間です。

28日(月)は山羊座の後半の月から始まります。幸い、現在の太陽系は地象サインが優位ですので、山羊座の月は朝から知性の惑星=水星と好調のトライン(120°)、12時台には天王星とトライン(120°)、午後6時過ぎには海王星とセキスタイル(60°)を形成していきます。締めくくりは午後8時48分の冥王星とのコンジャンクション(0°)です。概ね実務が順調に運ぶ一日ですが、最後の冥王星は問題解決の難しさを私たちに教えてくれることになりそうです。午後11時31分から月は水瓶座へ入ります。

29日(火)は…火星や天王星という熱気を帯びた惑星が目立つ一日です。まず、午前0時39分、月が火星とトライン(120°)を作って、私たちを鼓舞します。その後、午前11時38分、改革の惑星=天王星が逆行し始めます。度数は牡牛座の23度4分です。天王星は…昨年(2022年)の8月24日から今年(2023年)1月23日まで逆行していました。天王星は革命の惑星ですが、逆行期間中はあまり身のある改革は進まず、混乱を招くことが多いのです。処理水を巡る日中関係の悪化や、プーチン政権の迷走、米国の大統領選など、世界を混乱に導く課題は山積みです。

30日(水)は…28日から水瓶座へ入った月が午前0時11分に木星とスクエア(90°)、午後12時4分には天王星とスクエア(90°)を作ります。月は天王星が支配するサインの水瓶座から天王星と対決する形になり、騒動が多い一日になりそうです。午後10時56分に月は魚座へと抜けていきます。

31日(木)午前10時35分は満月。スーパーブルームーンです。天文学的には遠地点の満月よりも14%大きく見える日ということですが、それだけに地球への磁力も強くなります。その前の午前4時32分に月は土星とコンジャンクション(0°)を形成します。土星を伴ったスーパーブルームーンですから、その影響力もより大きくなりそうです。今週のハイライトとなるような出来事が起きる可能性は強いでしょう。

9月1日(金)…9月はスーパーブルームーンの翌日から。午前4時28分、月は水星とオポジション(180°)に。ナーバスな月の始まりです。しかし、その後、月は天王星、海王星を味方に付けて、私たちの心情や理想など、心の問題がテーマになるロマンチックな日になりそうです。午後10時24分から月は牡羊座へ入場します。

2日(土)は…午前3時49分から月と火星がオポジション(180°)という落ち着かない配置に。午前6時には天秤座の火星が土星とインコンジャクト(150°)というねじれの関係を作ります。自己主張の小惑星=ジュノーと自己犠牲の小惑星=ベスタが頻繁に顔を出してきて、私たちの心の軸を混乱させるでしょう。人権問題や社会貢献、個人の自由の束縛などがテーマになる日です。週末で家にいる場合は家族会議になるケースも。不満は出尽くすかもしれませんが、決して落とし所が見つからない日です。

3日(日)は…牡羊座の月が水星、天王星、海王星などとちょこちょことマイナーアスペクト(星同士の二義的な関係)を作って、心が落ち着かない日です。午後4時43分、月はノースノード(ドラゴンヘッド)という社会的な広がりを表すポイントと合(0°)になります。結論を出すよりもまずは、不特定多数と意見交換をした方がいいでしょう。個人主義的な姿勢を押し通せない一日です。午後11時59分になって、月は牡牛座へと入ります。

今週は…なんといっても31日(木)のスーパーブルームーンの日がハイライトになりそうです。雲がなければ美しい月のはずですが、裏に土星が隠れていることを忘れてはいけません。この日に限って、ネガティブな気分に囚われたり、気持ちが動揺するなど、宇宙からのエネルギーを意識して、心の平静を保つように心がけるといいでしょう。逆行する天王星なども考慮しながら、慎重に行動したほうがよさそうな一週間になりそうです。

AUG 28 2023

瑛利奈

(C)ELINA