水瓶座の土星はコロナ禍とともに

2/13~2/19

2月13日現在、土星は水瓶座の27度にあります。そもそも土星が水瓶座に入ったのは2020年の3月22日でした。新型コロナウイルス感染者が日本で最初に発見されたのは2020年の1月16日でした。その後、初めて緊急事態宣言が発出されたのは2020年4月7日でしたが、国会で新型コロナウイルス対策の特別措置法が成立したのは2020年3月13日でした。改めて新型コロナウイルスに関する過去の経緯を調べてみると、水瓶座の土星とともに歩んできたといっても過言ではないくらい時期が一致しています。そもそも土星は山羊座の主星ですが、山羊座にいるときの土星は結構頭が柔らかく臨機応変。現実的な性質を持つ山羊座だけあって、利に聡く、コスパやタイパなど、パフォーマンス重視、結果重視で目先が利く土星です。それは牡羊座や天秤座など、他のカーディナルサインでも同じで、さほど厳しく力を振るう土星ではありません。しかし、水瓶座などフィックスドサインの土星は例外を許さず、ビシビシ力を振るう強靱さを持っています。しかも水瓶座は風象サインなので、新型コロナウイルスのような伝染病に関しては伝播力が強いのです。新型コロナウイルスという厄災とともに2020年3月22日から歩んできた水瓶座の土星。いま、太陽は年に一度の水瓶座にあり、これからまさに水瓶座の土星とコンジャンクション(0°)を作ろうとしています。

13日(月)…今週は月のサイン=蠍座第2デークの月から始まります。午前7時42分、月は天王星とオポジション(180°)に。きびしい配置です。その後、太陽が人助けの惑星=海王星とセミセキスタイル(30°)を作ったり、深夜になってから月が海王星とトライン(120°)を形成したり。また、知性の惑星=水星が自己犠牲の惑星=ベスタとセキスタイル(60°)を作ったりと、一日を通じて、「救済」や「苦しい現状に耐えること」などがテーマとして浮かび上がってくる日です。2月6日に発生したトルコ・シリア大地震や寒波などが思い浮かびますが、辛い状況を想起しながら苦悩に耐えることがテーマの一日です。

14日(火)午前1時、半月です。午前10時30分、月は射手座へ入りますが、それまでは概ねシリアスな星の配置が続きます。月が射手座入場の午前10時30分以降は軽快に活動できそうです。14日はバレンタインデーでしたね。チョコレートなど、バレンタインのプレゼントを渡すなら、絶対に朝10時30分以降ですね。午後3時14分、月は自己犠牲の小惑星=ベスタとトライン(120°)です。プレゼントで相手を拘束したい場合はこの時間ですが…。午後5時39分は…月が水星とセキスタイル(60°)に。相手に対する気持ちを語ったり、デリケートな話をしたい場合はコミュニケーションが上手く取れる時間帯です。相手と寛ぎたい場合は午後10時3分に。月が小惑星=セレスとセキスタイル(60°)を作って、まったりとプライベートな関係を築けるでしょう。

15日(水)は…午前1時55分が最善の時間です。月が木星とトライン(120°)を形成して、夢が叶うタイミングです。それ以降はあまりいいアスペクト(星同士の関係)はありません。特に午前11時5分には月が火星とオポジション(180°)を作って、距離的な問題で揉め事が起きそうなタイミングです。また、午後9時25分には愛の星=金星が海王星とコンジャンクション(0°)になり、とてもロマンティックなアスペクト(星同士の関係)を作りますが、夢で終わりやすい難点があります。一日を通じて、こちらから強く押しすぎてしまいそうな配置が多い日です。

16日(木)は午前9時2分、月が太陽とセキスタイル(60°)の安定の座相を作りますが、これ以外はネガティブなアスペクト(星同士の関係)が多い日です。月が海王星や金星とスクエア(90°)を作ったり、午後には水星がドラゴンヘッドとスクエア(90°)を作るなど、「スクエア(90°)」ばかりが目立つ一日です。「スクエア(90°)」とは…どちらが勝つか?二人の人間や二つの概念が一騎打ちをするアスペクト(星同士の関係)です。ここで勝負に出ると「決裂」という結果になる怖れが…。午後8時1分、月は自己犠牲の惑星=ベスタとスクエア(90°)に。心の負担は重くても、持ち堪えたほうが可能性を残せるでしょう。16日は午後1時59分から月は山羊座に入ります。

17日(金)午前1時48分、年に一度のイベントがあります。冒頭に書いた太陽と土星のコンジャンクション(0°)です。太陽&土星の度数は水瓶座の27度44分。2020年、コロナ禍とともに歩んできた水瓶座の土星に太陽が重なって、光を当てる日です。みなさんは土星というとネガティブなイメージを持っているようですが、この世の秩序を保つのは土星の役割なのです。また土星は「時を支配する惑星」ともいわれています。今日は…この土星が年に一度、太陽の光に当たって、正体を現す…。言葉が悪いですね。事実を解き明かしてくれる…。今日はそういう日なのです。その後、月が木星やキローンとスクエア(90°)を作ったり、調整の小惑星=パラスとオポジション(180°)を作るなど、「解決策なし!」といった原状放棄のアスペクト(星同士の関係)が続きますが、午後2時54分、山羊座の月が天王星とトライン(120°)を作って、あっさりと煮詰まった雰囲気を交わしてくれるでしょう。

18日(土)、星の配置は持ち直します。午前中に月は海王星、金星とセキスタイル(60°)を作り、柔らかい雰囲気にしてくれます。午前11時13分、水星が木星とセキスタイル(60°)を形成。前向きな発想が生まれ、物事が決まっていきそうです。正午を回ったところから、太陽が冥王星とセミセキスタイル(30°)、月が冥王星とコンジャンクション(0°)に。大きく世論が動きそうな一日です。午後2時34分から月は水瓶座へ入場します。

19日(日)午前7時34分、1月20日から水瓶座を通過していた太陽が魚座へとサインを変えます。これにより約一ヶ月にわたる水瓶座のテーマが終わります。水瓶座の仕事は原理原則を作ることなので、国会や国連などで議論されて世の中が変化する…こういった期間が終了して、今度は魚座の仕事へと移り変わって行くのです。魚座の仕事とは「感じること」ですから、一度決まった原理原則が快適なのか?辛いのか?とか、今度は私たちが実際に体験して、何かを感じる期間に入っていきます。19日に太陽は魚座へ入っても、月は水瓶座にいますから、前の体制との帳尻合わせのような一日です。

今週のなかで一番大きなイベントは17日(金)の太陽と土星のコンジャンクション(0°)でしょう。2020年3月22以来の水瓶座の土星はまさにコロナ禍の申し子のような感じですね。水瓶座の土星は19日の終わりの時点で水瓶座の28度5分。残すところあと二週間あまり…。もう終わりが見えてきました。ニュースによると、その頃には卒業式でマスクが取れるらしいですが、水瓶座の土星はコロナ禍と併走してここまで来て、その間に戦争やら、インフレやらいろいろなことがあり、「さぞかししんどかっただろうな」と思っている次第です。

FEB 13 2023

瑛利奈

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