38年ぶり!新月の年度初め

3/28~4/3

先週、3月21日をもって、日本各都府県でまん延防止等重点措置が解除になり、お花見や観光などで春を楽しむ人々も多くなりました。東京都を中心に感染者数がリバウンドしているというニュースを耳にしますが、全国の感染者数としては減っているようです。一方、ウクライナ情勢はロシアによる軍事侵攻の開始から1か月余りとなり、ウクライナの被害はさらに拡大しています。また、ロシアの富豪アブラモビッチ氏が和平交渉中に化学兵器で攻撃されたり、プーチンの暗殺計画が噂されるなど、ロシアを巡って奇々怪々の情報もあるようです。

今週の星の配置は…下に週明けの東京のホロスコープを載せましたが、ご覧のように山羊座の28度の冥王星から牡牛座12度の天王星までの、非常に狭い範囲に10個の天体が固まっています。その間の度数は104度しかないので、その中でできる最大のメジャーアスペクトは水瓶座の火星と牡牛座の天王星が作る90度です。その他はコンジャンクション(0°)のみということになります。これでは、それぞれの天体がマイペースに自分の主張に固執するしかなく、今週はミラクルな展開は期待できそうにありません。

28日(月)は水瓶座の第一デークの月から始まり、午後11時11分、水瓶座、21度まで通過した月は土星と合(0°)となり、一日が終わります。この日、月が合(0°)を作る主要な惑星は火星、金星、土星ですが、金星と土星に挟まれて小惑星=ジュノーがあります。午後10時15分、金星は小惑星=ジュノーと合(0°)を作ります。小惑星=ジュノーは権利の主張を表しますが、コンジャンクション(0°)の相手が金星ですから、さらに女性の人権や、弱者の権利について関心が強い一日になります。同時に、双子座の11度に小惑星=セレスも月にトライン(120°)で絡んできていますから、子供の権利=すなわち児童虐待についても世間の関心が集まります。

29日(火)に軸となるのは…午前4時27分の金星と土星のコンジャンクション(0°)です。午後6時42分には土星が小惑星=ジュノーと合(0°)を形成。その後、午後8時26分には太陽が義務や自己犠牲を表す小惑星=ベスタとセキスタイル(60°)に。一日を通じて…「重い負担を甘んじて受けましょう」というメッセージが読み取れます。中国がゼロコロナ政策のため、実質的に上海を封鎖するそうですが、経済制裁やコロナ対策のための世界的インフレの予想を世界中で覚悟するような星の動きですね。逆に上海封鎖のため原油は値下がりしたようですが、それも一時的で、世界的な物流の滞りが起きそうです。

30日(水)は午前11時53分、魚座の月が天王星とセキスタイル(60°)を作って、世の中は少し明るい雰囲気になります。しかし、それを挟んで月と小惑星=セレスがスクエア(90°)、金星とノードがスクエア(90°)など、戦いに疲れたのか、弱気な星の配置が続きます。仕事に精を出すのをやめて、骨休めでもしたい一日になりそうです。

31日(木)は午前2時24分の月と木星の合(0°)から一日が始まります。次は、午前6時54分月は海王星と合(0°)に。ロマンチックで夢想的な一日です。先週の中盤に引き続き、勘違いに注意が必要です。ひとのために尽くしたい気持ちや、愛に憧れる胸キュンな想いは高まるでしょう。

4月1日(金)午後3時24分、牡羊座の新月です。年度初めが新月で始まるのは…私が占星学を始めてから記憶にないような気がします。調べてみたところ、1984年も4月1日が新月でした!38年ぶりですね!余談ですが、1995年は1月元旦が新月と重なっています。1995年といえば、阪神淡路大震災やオウム地下鉄サリン事件があった驚愕の年ですが…。今回の新月は元旦ではないので、まあいいとしましょう。暦としては、太陽暦と太陰暦がきれいに揃うことになりますね。あらゆる意味で心機一転してスタートするタイミングです。

2日(土)…前日をもって、年度と月のサイクルがリセットされましたが、新年度は有識者の意見を伺って、謙虚にスタートするようです。何故なら、この日の午前11時56分、太陽は賢者を表すキローンと合(0°)。午後10時42分には水星がキローンと合(0°)を作ります。これからはその道の専門家のご意見を聞きながら、政治も経済も探り探り進めていくことになりそうです。いつでも方向転換できるような及び腰…ということになるのかもしれません。逆に過去の常識に囚われていると失敗する時代なのかも。

3日(日)は午前1時50分から月は牡牛座です。午前8時10分、水星は太陽とコンジャンクション(0°)です。これは…あたかも良いアスペクト(星同士の関係)に思われるかもしれませんが、知的で柔軟で敏感な水星にとっては太陽と合(0°)は大迷惑なのです。太陽の圧倒的な光の前で自分の存在感が掻き消されてしまう危機…ということになります。フレキシブルな頭の柔らかさを大切にしたい一日です。

今週は…大きな星の転機もないなか、新月と新年度が重なる…という38年ぶりの4月1日を迎えることになります。みなさんも少し本気で覚悟して今後の長期計画を見直したほうがよさそうですね。

MAR 29 2022

瑛利奈

(C)ELINA

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