20日はハイブリッド日食

4/17~4/23

先週の土曜日、15日は愛の星=金星が土星とスクエア(90°)を作ったり、土星がドラゴンテイルと関わるなど、ネガティブな星の配置が続きましたが、やはり岸田総理が演説先で爆発物を投げ入れられるという、不穏な事件が起きました。その時刻は15日午前11時25分頃ということですが、その直前の午前11時7分に月が天王星のスクエア(90°)を作っています。事件を占うとき、その直前の月が作るアスペクト(星同士の関係)によって、その動機を観ますが、まさに星が示すとおり「自分の主張に固執して」突飛な行動をとったのでしょう。この事件が代表するように、先週の週末は、ストレスに満ちた空気に満ちていたように感じます。

今週は?というと…先週末に負けず劣らず、いや、それよりももっと根が深いところで不穏な成り行きがくすぶるような日食があります。日食は20日です。その翌日の21日には知性の惑星=水星が逆行を始めます。さて、今週の攻略法は、一筋縄ではいかなそうです。何故なら「努力をすれば運が開ける」というような簡単なものではないからです。

さて、今週の星の配置は…太陽や重要な惑星が作るアスペクト(星同士の関係)が非常に少なく、唯一、21日の太陽と冥王星のスクエア(90°)のみです。たったひとつできる太陽のアスペクト(星同士の関係)を作る相手が冥王星…。しかも不調和座相…。なんとなく、先週日本列島を被ったPM2.5のような不快な微粒子が立ちこめるようなイメージですね。

17日(月)の月は魚座の第2デークから第3デーク。アスペクト(星同士の関係)を持つのは月のみですが、その月のアスペクト(星同士の関係)は悪くありません。深夜から月は火星と好調。朝は水星と、午後には天王星とセキスタイル(60°)を作って、淡々と努力をする者は成果を得るような一日です。

18日(火)は午前3時56分、魚座の月が海王星とコンジャンクション(0°)を作りますが、これは…甘い夢を見るアスペクト(星同士の関係)です。午前10時9分から月は牡羊座へ入ります。その後、月は冥王星とセキスタイル(60°)を作って、仕事が活発になるかと思いきや、金星と木星のセミスクエア(45°)など、マイナーアスペクト(二義的な星同士の関係)に邪魔をされて、予算が折り合わない、人選がうまくできないなど、雑多な障害に掻き回されてしまいます。

19日(水)は…日食前の貴重な一日です。しかし、牡羊座の月が愛の星=金星や子育ての小惑星=セレスとセキスタイル(60°)を作ったり、蟹座の火星にスクエア(90°)で邪魔をされるなど、スピーディな進展はオススメできない日です。金星や小惑星=セレスが示すような、子供さんや弱き者を優先にするような優しい気持ちでスケジュールを考えていく必要がありそうです。

20日(木)午後1時12分、日食です。今度の日食は滅多に起きない、皆既日食と金環食と両方が観られる「ハイブリッド日食」です。いくらハイブリッドといっても、同じ時刻に両方観測できるというわけではなく、皆既日食の地域のうち最初の地域と最後の地域だけ金環食になるというものです。地球の自転分だけ月が遠ざかって見えるとでも考えたらいいかもしれません。前にハイブリッド日食が見られたのは2013年11月4日だそうです。その時のことは私にとってまだ記憶に新しく、当時買った日食眼鏡もまだ保存してあります。しかし残念ながら、今回の日食は日本では沖縄~鹿児島~房総半島の先端で太陽のごく一部が欠けるのみで、その他の地域ではまったく観測できません。ただ、これはまだしも不運を免れたという状況です。オセアニアを始め、太平洋の国々では未来の災害の種を蒔かれてしまうことになります。この地域から考えると、地球温暖化による気候災害が連想されてしまいますが…。あるいは中国の影響力が強まる国々…なのでしょうか?日食の時刻は占星学の暦によると、午後1時12分です。

20日(木)は日食の直後の午後1時29分、太陽が牡牛座へ入場します。太陽は6度手前の牡羊座に木星を伴い、月は…ちょうど新月ですから0度09分先にいます。その2度先には自己犠牲の小惑星=ベスタがいます。ベスタに縛られ、日食の烙印を押された、悲壮感漂う牡牛座の太陽…という感じですね。

21日(金)は今週唯一の太陽のアスペクト(星同士の関係)、太陽と冥王星のスクエア(90°)が午前1時26分に形成されます。21日の午後5時34分には知性の惑星=水星が逆行を始めます。水星は情報伝達や契約事など、ひろく頭脳を使うような事象を司る惑星です。これが逆行すると水星の働きが半減しますので、注意が必要です。契約書は念入りに裏を取る必要があります。また、通信障害が起きやすい時期でもあります。今週は、できれば早い時期にデータのバックアップを取っておくといいでしょう。PCやスマホ、OA機器などの購入は、これから水星が順行になるまで待った方が賢明ですね。ちなみに水星が順行モードに入るのは5月15日です。ここまで待ったら、せっかくですから、新たな試みは次の新月=5月20日まで待つことをオススメします。

22日(土)は日没まで月はまだ牡牛座です。牡牛座の月は小惑星=セレス、パラス、そして海王星と好調ですから、ガーデニングやDIY、ファッションやインテリアなどに時間を使うのが最適です。あまり、ガリガリ仕事をしようとすると、相手や状況が乗ってこず、しっぺ返しを受ける可能性が。あ、土曜日でしたね。午後7時10分から月は双子座です。これ以降は、現在抱えている不満の改善案などを話し合うのにいい時間帯です。

23日(日)午前3時59分、双子座の月が土星とスクエア(90°)。疲れが溜まって物事が進まない暗示です。休養日にしてください。午後9時43分には月が愛の星=金星とコンジャンクション(0°)です。「愛の時間」とでもいったらいいでしょうか。好きな人と楽しみを分かち合い、あるいは、ひとりで自由気ままに過ごすなど、リラックスできるときです。

今週は…20日にハイブリッド日食…。せっかく「これから!」と張り切っていた人には日食は痛いですね。イスラム教の方は日食でラマダンが終わるそうですが、占星学的にはこれ以降次の新月までが新しいチャンスをものにしにくい時期です。しかも21日から水星逆行になります。これからしばらくは、ベクトルが内面に向かう期間なのです。私などが「あれもやるな、これもやるな!」といっても不愉快なだけですよね。それは…人間のみならず、地球環境や経済なども、「何故こうなったのか?」と、不具合を考察したり、分析する期間に充てるといいでしょう。日食を機会に陽の当たる部分だけではなく、物事の闇の部分にも関心を持つ…。このように考えるといいかもしれません。

APR 17 2023

瑛利奈

(C)ELINA

※赤の部分が金環食です。