月食、世界激動への序章

6/1~6/7

先週は…日本では東京など最後の5都道府県で新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除されました。しかし、香港では中国の「国家安全法制」に反対するデモが行われたり、アメリカでは警察官による黒人男性死亡事件をキッカケで全米で抗議デモが活発化、暴徒化するなどして大変な状況が続いています。これらも先週唯一のメジャーアスペクトを持って、翌日から順行し始めた権利の主張を司る小惑星=ジュノーがもたらした事件なのかもしれません。

しかし、太陽が8つの惑星とメジャーアスペクト(星同士の関係)を作らなかった先週とは違い、今週の太陽はちょいちょい顔を出してきます。のみならず、今月=6月は…後半に「日食+夏至」という前代未聞のキワどい星のイベントも控えています。これを受けて週末の6日(土)はその前哨戦ともいうべき月食です。みなさんに未来の夢と安心を届けるのが占星学の仕事だとは思いますが、どうしてもビビって後ずさりしてしまいそうな私ではあります。

1日(月)は、天秤座の月が、午前には水瓶座の土星、午後には双子座の太陽とトライン(120°)の調和座相を作って、今週のなかでは安定感のある一日です。みなさまも実行に移したいプランがあるなら、できるだけ早めに行動に移すことをオススメします。

2日(火)は深夜に月が双子座の金星と調和して、楽しい雰囲気を盛り上げるでしょう。しかし、昼過ぎからは気分の切り替えが大事。月が冥王星、木星、火星などと、ポン、ポン、ポンと不調和なアスペクト(星同士の関係)を作っていくためです。

3日(水)は午前1時5分から月が蠍座へ入り、その後、午前9時40分に逆行中の双子座の金星が魚座の火星とスクエア(90°)という不調和座相を形成。少し感情過多な一日です。日頃、恋に慣れない人にはロマンの刺戟いっぱいで、心が揺さぶられる日です。日常を打破するにはいいキッカケとなるかもしれません。

4日(木)、双子座の13度まで度を進めた太陽が逆行しながら同じ度数まで戻って来た金星を捉え、コンジャンクション(0°)となります。彷徨いながら自分のあるべき姿を探していた愛の星=金星に太陽が本来の目的を再度告げる…こんなイメージです。ひねくれて家出していた愛の星=金星をご主人様の太陽が光を当てて目覚めさせる…のようなドラマと考えたらいいでしょう。愛に一定の回答が得られる星の配置です。

5日(金)は午前2時過ぎに月が射手座へ入って、多くの小惑星などとの絡みを持つ一日です。やはり弱者の権利の主張や、デリケートな問題が多く、なかなか結論を出すのは難しそうです。

6日(土)は満月ですが、同時に最初に触れた月食です。天文学的には半影月食で、日本では未明から明け方にかけて起こります。天文学的には観測のチャンスかもしれませんが、占星学では月食は不吉な兆候といわれます。ただでさえ、新型コロナウイルスで世界の政情が不安な現在、月食は人々の潜在意識を刺戟して不安をより煽る可能性が。最近日本のみなさんは冷静沈着ですが、世界にはいろいろな火種があるので、これをキッカケにさらに燃え上がることにならないよう、注視していく必要があるでしょう。

7日(日)は双子座16度で太陽が魚座の火星とスクエア(90°)を作ります。魚座には火星にほど近い20度に海王星がいます。前日の「月食&満月」でかき乱された地球の状況をこれらの天体が傷口をさらに刺戟します。

今週末は…今後来る「日食+夏至」という過酷な天体イベントがどのような事態を引き起こすのか?それを予見させるような「序章」といえるでしょう。どんな未来が見えても決して過剰反応することなく、また頑なに拒絶することなく、冷静に理解していこうとする姿勢が大切です。こんな気持ちで臨めば、必ずいい解決策が閃くにちがいありません。

JUN 1 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

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