9/1~9/7
先週…私はこちらに太陽、水星、火星は惑星同士の主要なアスペクト(星同士の関係)は作らず、ただ、金星のみが活発に活動していますと書きましたが、たしかに日頃に比べて大きな動きはなかったようです。今年の夏の暑さは異常で、気温が40度以上の日が多く、13都府県で、9日間、40度以上が観測されたのは過去最多記録だそうです。その他、最近は凶悪な殺人事件などが目に付きます。今週の太陽系の傾向は?というと、やはり主要な天体同士のアスペクト(星同士の関係)は非常に少なく、トライン(120°)やセキスタイル(60°)という好調座相は皆無です。ただ、スクエア(90°)の凶座相は水星と天王星、火星と木星が二つだけありますね。目立つのは週明け早々、1日の逆行しながらの土星の魚座イングレス(入場)、6日の天王星の逆行…。いままで逆行星は土星、海王星、冥王星の3つでしたが、天王星も加わって、土星より外側の惑星はすべて逆行という、逆行のオンパレードになってしまいます。これにより、前へ進もうとしていた時代の流れも否応(いやおう)なく過去へ押し戻されてしまいそうです。
1日(月)…今週は、月の始まりとともにスタートします。月のサインは乙女座の半ばから。午前6時52分、月が火星とセキスタイル(60°)になり、元気に夜が明けますが、その後はこれといったアスペクト(星同士の関係)もなく夕方を迎えます。午後5時5分、土星が魚座へ入場します。土星といえば、「牡羊座じゃなかったっけ?」と思われる方も多いと思いますが、土星は7月13日から逆行し始め、とうとうもとの魚座へ戻ったのです。今週は…逆行の土星が魚座イングレス(入場)から始まります。時の流れが前の時代へ巻き戻されるのでしょうか…?
2日(火)は…午前8時36分、射手座の月が水星とトライン(120°)を作ります。いいニュースで一日が始まりそうです。その後、午前10時38分、月は土星とスクエア(90°)に。一転して、現状の厳しさが問題に。午前10時44分になると、月は山羊座へ入場。現実的な発想のもと、その対策を考るモードに変わります。午後に入って、山羊座の月は海王星とスクエア(90°)、天王星とインコンジャクト(150°)、冥王星とセミセキスタイル(30°)を作っていき、なかなかいい解決策がみつからない時間帯です。午後9時20分には獅子座の29度の水星が土星とインコンジャクト(150°)に。月=使者ではいい解決策が出ないので、とうとう水星=行政官がお出ましという感じです。午後10時22分、水星は最も力を発揮するサイン=乙女座に入ります。全力をあげて、問題解決を探る一日になりそうです。
3日(水)は、乙女座へ入った水星が流れをリードする一日です。午前1時44分、先週活躍した金星が調整の小惑星=パラスとオポジション(180°)を形成。愛の星=金星が「私の手には負えないわ」とリタイアを宣言する構図です。「愛やきれいごとでは現状は解決しない」と宣言するかのようです。3日は…その後、知性の惑星=水星が、まず、午前2時49分、癒やしの小惑星=セレスとセスキコードレート(135°)を作ります。これは…「『弱きものへの配慮=セレス』や『環境保護=セレス』などを考えていたら、『この問題』は予算的に決着がつきませんよ」と、AIが分析するかのようです。午後に入ってから、水星は海王星とインコンジャクト(150°)、天王星とスクエア(90°)、冥王星とインコンジャクト(150°)を作っていきます。現状を分析した結果、「誰もが喜ぶ満額の回答はないね」ということに。午後9時55分、月はサウスノード(ドラゴンテイル)とトライン(120°)を形成します。これは会議に掛けた結果「コンセンサスは取れませんでした!」という意味です。「あなたを始め、現在の社会が抱えている問題の解決策はなかなか見つからないことが分かる」という一日です。「難しさが分かるだけでも前向きな一歩だ」と考えるしかないですね。
4日(木)は、午前3時36分、木星とノースノード(ドラゴンヘッド)のトライン(120°)から始まります。前日の流れを受けて、「いい考えがありますよ!」という暗示です。「民主的に下の声を吸い上げようとせず、宗教や哲学の力を借りて、上から感化すればいいのですよ」という声が上がるのかもしれません。それに応えるように、午前中は山羊座の月のアスペクト(星同士の関係)はあまり良くありません。午前11時39分の月が自己犠牲の小惑星=ベスタとセキスタイル(60°)は戦時中の圧政を思い起こさせる我慢を強いられるアスペクト(星同士の関係)です。午後7時31分から月は水瓶座へと移動します。これを契機に、月が海王星、天王星、冥王星と好調になり、自由な発想が出始めるでしょう。
5日(金)は…午後12時11分の月と調整の小惑星=パラスのコンジャンクション(0°)を除いて、月と小惑星を含めても、ひとつもいいアスペクト(星同士の関係)がない一日です。午前2時52分の火星とノースノード(ドラゴンヘッド)のインコンジャクト(150°)や、午後11時58分の火星と木星のスクエア(90°)など、火星の不調和なアスペクト(星同士の関係)が目立ちます。世の中の人すべてが、「最近いいことないね」とイラつく日なのかもしれません。怖いのは、「まともな方法では埒が明かないから暴力に訴えた方がいい」と考える人達が増えることです。最近はSNSのユーザが多い時代ですから、危険な考え方が流布しやすい日です。午後7時15分、水瓶座の月は太陽とインコンジャクト(150°)というストレスを溜めたアスペクト(星同士の関係)ができます。世の中に不満が溜まる一日なのかも知れません。
6日(土)…イマイチな流れの今週ですが、週末は、より不穏な雰囲気が充満しそうです。午前5時51分、水瓶座の月が火星とトライン(120°)を作って、火星が行動的な方へ人々を誘導します。その後、午後1時51分、天王星が逆行し始めます。度数は…双子座の1度27分です。天王星の逆行は、ほぼ一年に一回起こり、5ヶ月ほどで順行に戻ります。21世紀になってからは、最初の8年は双子座で逆行し、11月には順行に戻るというパターンでした。その後、蟹座で逆行する期間が続き、2017年以降は獅子座で逆行し始め、年を跨いで1月には順行に戻るという形に。逆行のポイントが9月になったのは2024年からです。今後2030年まで9月天王星逆行開始が続きます。また現在天王星は双子座にいるので、世界の双子座の重要人物、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平主席らに双子座での天王星逆行は少なからぬ影響を与えると思われます。しかし、天王星が二人の指導者の太陽に大きな影響を与える位置まで来るにはあと数年かかりますが…。6日は世界の流れが変わり始めるキッカケができそうな日です。
7日(日)は午前0時54分から月は魚座です。せっかくの日曜日ですが、この日も重要な天体同士のアスペクト(星同士の関係)はナシです。しかもメジャーアスペクト(主要な星同士の関係)も少なく、午前3時25分の月と天王星のスクエア(90°)と、午後4時40分の月と水星のオポジション(180°)のみです。しかも神経がピリピリするものばかりなので、またもや凶悪犯罪の動機が増えるかもしれません。実は…週明けの8日(月)には皆既月食があります。時間は午前3時8分なので、日本は絶好の観察ポイントになりそうです。月食を機会に世の中の流れはネガティブな方へと引っ張られますから、健全な心とポジティブな展望を持つように、意思を強くする必要があるでしょう。
今週、一週間はこれといった好調座相もなく、土星の魚座入りからスタート。土曜日には天王星が逆行モードになり、週明けの午前3時は皆既月食です。このように並べると、ドラキュラが暗躍しそうな星回りですね。最近はアニメなどでいい吸血鬼も多いですが、ホンモノは決して侮れません。心の中にネガティブなものを受け入れてしまいそうな一週間です。そんな心のスキ間を作ったのはこの夏の暑さかも知れません。みなさん、夏の疲れが出る頃ですから、体調に気をつけてくださいね。
SEP 1 2025
瑛利奈
(C)ELINA