金星が順行して愛、正常化へ

11/12~11/18

木星が射手座へ入場してから4日ほど…。太陽始め10大天体にはそれぞれ支配しているサインがあります。太陽は獅子座、月は蟹座ですが、木星が支配するサインは射手座です。太陽、月も含め、各惑星がそれぞれ本来の座へ入ることをオウンサインといいますが、これはスポーツでいうホームのような感じで、その天体の持ついちばんいい性質をのびのびと発揮できる位置なのです。先週から射手座の木星の時期が始まりましたが、現在の星の配置を改めて観てみると、木星のほかに土星も昨年、2017年12月24日から山羊座に入ってオウンサイン、海王星も2011年の6月3日から魚座へ入って(その後水瓶座へ逆行もしましたが)オウンサイン。その他、金星も今月、1日から逆行しながら天秤座へ入って、これもオウンサインです。このように4つの天体がオウンサインに入ることはかなり稀です。しかも、地球より外側の天体、木星、土星、海王星とオウンサインで3つも揃うのは極めて稀といってもいいでしょう。前述の通り、オウンサインは各天体がいちばんいい顔を見せる期間です。このように観ると、最近は世の中が乱れている…どころか、滅多にないほど、「地球を囲む外惑星達が私達を応援してくれている…!」としか考えられないのではないでしょうか?!

本題に戻りますが、さすが射手座の木星!先週末から世の中の動きが活発になって来たようにみえます。今週は…週明け早々、12日午前0時過ぎ、蠍座の太陽が冥王星とセキスタイル(60°)の調和のアスペクト(星同士の関係)を作りました。それとほぼ同時刻に月が土星と合(0°)。慎重で辛口の一週間のスタートとなりましたが、その後、今週の星はこれ以上の厳しいものはありません。むしろ、今の流れをテコ入れするような星の動きが続きます。

16日(金)午後7時47分、金星が天秤座の25度で順行を始めます。10月6日以来の金星逆行の時期もようやく終わりです。金星は愛情問題や社交性、金銭や楽しいこと全般を司る星ですが、これが10月6日以降、逆行のおかげでギクシャクすることが多かったのです。16日(金)の金星順行により、いままで滞っていた感情問題や毎日の生活に密着した物質的な行き違いなどがスッと氷解していくことになります。これはショッピング運にもいえることです。16日(金)の夜からショッピングも解禁。逆行のときのように趣味の悪いモノやいらないものを買って後悔したりすることも少なくなります。また、前に購入して大切にとっておいたモノなどを初めて使うにも最適なタイミングです。

17日(土)には、今度は水星が逆行を始めます。水星は知性と通信、契約問題などを司る惑星ですが、現代ではビジネスに関することはほぼ水星が絡んでいます。水星逆行は契約問題や結婚後の入籍にも避けたい配置です。金星の逆行が終わったと思ったら、今度は水星逆行!一難去ってまた一難ですね。(ちなみに水星の逆行が終わるのは12月7日です)

18日(日)は魚座の月が蠍座の太陽とトライン(120°)で調和の位置ですが、この日は小惑星ジュノーの存在がやたらと目立つ日です。ジュノーは自己主張が強く、嫉妬深い小惑星で、「権利の主張」という意味があります。太陽、月が非常に情け深い配置になっている時だけに、そこにジュノーが加わるとなると、過去の感情問題が蒸し返して、どろどろになるケースもあるかもしれません。18日(日)には…愛情や人間関係の問題に触れないほうが賢いでしょう。反対に「日頃の恨み辛みをこの際ぶつけてやろう!」などと、ずっと心の中に抱えている場合は…「ひとこと言わせて!」と、口を開けば現状を覆(くつがえ)すこともできるかも…。蠍座の太陽の時期も終わりが近いですが、蠍座最後の情感溢れる日になるでしょう。

NOV 12 2018

瑛利奈

(C)ELINA

木星が射手座へ、天王星が牡羊座へ

11/5~11/11

今週はダイナミックに星の配置が変わります。ひとつは…7日(水)に天王星が牡牛座から逆行して、もとの牡羊座に戻ること。もうひとつは…8日(木)、木星が蠍座から射手座へサインを変えることです。

天王星が逆行して牡羊座へ戻る7日(水)(日本時間)は…アメリカでは6日(火)、中間選挙の日に当たります。二年ぶりに上院は35議席、下院は435人全員が改選されます。大方の予想では上院は共和党、下院は民主党が獲るとの見方が多いようですが、少なくともこの中間選挙の結果は今後の世界情勢に大きな影響があることは確かです。

アメリカの中間選挙の開始は日本時間、午後8時からですが、選挙開始前にあたる6日(火)は太陽が海王星とトライン=好調(120°)だったり、月が火星とトライン(120°)だったりと、夢のある配置です。しかし、アメリカで中間選挙の当日午後にあたる7日(水)日本時間午前3時3分、天王星が牡羊座の29分の領域へと戻ります。ちょうどこの位置は月、金星とオポジション(180°)、ノードとスクエア(90°)にあたるため、グランドクロス。ノード(ドラゴンヘッド)というのは公共性が強いポイントですから、それがグランドクロスというのは…まさにアメリカ分断を暗示しますね。

今週のハイライトとしては…8日(木)午後9時36分、木星が一年ぶりにサインを変えて、射手座へ入場します。木星の公転周期は12年ですから、各サインをほぼ1年間かけて通過していくのです。木星はオールマイティーの幸運星ですから、この日から射手座の方には12年ぶりの幸運が降り注ぎ始めることになります。また、牡羊座、獅子座の方には4年ぶりの幸運になります。しかし、木星が射手座に滞在する一年間すべて幸運全開と解釈するのは早計で、それぞれの太陽など、各天体の度数にアプローチする二週間が最も幸運な時期となります。みなさん、自分の星の度数をよく調べて、幸運期を計算してください。分からない方は私の占星学サイト「瑛利奈の占星術チャートハウス」の掲示板で質問して下されば、お教えいたします。

その後、10日(土)午前0時、逆行中の金星が火星とトライン(120°)の好調座相を形成。愛情問題で良いことがありそうです。また、金星は金融も表しますから、株価も復調の兆しかもしれません。

射手座へ入った木星は2019年の12月3日まで射手座中を一度逆行、そして順行して通過していくことになります。これは…確実に新しい時代の幕開けになるでしょう。みなさんもよりグローバルな視点に立って、新たなビジョンを描いてみるといいかもしれません。

NOV 5 2018

瑛利奈

(C)ELINA

蠍座の木星、最後の日々

10/29~11/4

昨年(2017年)の10月10日に木星が蠍座へ入ってから、早いもので、そろそろ蠍座の木星の時期の終わりが近づいています。今週は…蠍座の木星が一週間ずっと続く最後の週となりました。そのせいか?今週のアスペクト(星同士の関係)は木星に対してのものが7個と、一番多くなっています。天王星に対するアスペクト(星同士の関係)も同じく7個ですが、天王星の方も来週は逆行して牡羊座に戻るので、こちらの方も一週間まるまる牡牛座にいる最後の週というわけです。

29日(月)の星の配置は比較的穏やかで、アップダウン続きだった最近の動きをカバーするかのようです。午後8時4分、こちらも蠍座の老いた度数を通過中の水星が蠍座27度で木星と合(0°)を形成します。27度といえば賢者の度数。木星という恩師が蠍座を去る前に、水星という教え子に自分の趣旨を言い聞かせるかのようなアスペクトですね。木星が水星に高次の知識を伝授する形ですから、当然、知識を必要とする問題…例えば、試験勉強や契約書作成、法律問題の対策など…にはラッキーな知恵が授かる日となります。

30日(火)は重箱の隅をつつくような問題で、お互いに感情的になりやすい日です。あまり「言ったもん勝ち」ではなさそうなので、些末な問題を暴いたりすると後で引っ込みが付かなくなるでしょう。

31日(水)は…午後1時38分、水星が射手座へサインを変えます。また日没後には蠍座の金星が天王星とオポジション(180°)のアスペクトを作ります。またウォール・ストリートで一波乱あるかもしれません。このところ下げ続ける世界の株価ですが、これが下げ止まりとなって欲しいものです。(その可能性はあります)

11月1日(木)には現在逆行中の金星が蠍座から天秤座の領域まで戻ります。射手座の水星、天秤座の金星と、少しずつ蠍座離れの兆候が見えてきましたね。

ここから週末にかけて…主要な天体同士のメジャーアスペクトはありません。しかし月のアスペクト(星同士の関係)は比較的穏やかです。

2日(金)の午後はショッピングや目新しいものを探しに外出するにはよさそうな日です。月は乙女座にあるためエステやヒーリングにも最適です。

3日(土)はアミューズメント、エンタメ系のイベントが楽しめる日です。心を揺さぶられてしまいそうです。となると…告白などもいいかもしれません。

4日(日)は午後3時12分までは小惑星ジュノーが流れを支配します。家族や恋人同士で話し合いをすると、余計にややこしいことになるかもしれません。午後4時24分を過ぎると月が木星と調和して、リラックスタイムに!ここからは残りの休日をのんびりと過ごすといいでしょう。

OCT 29 2018

瑛利奈

(C)ELINA

困難は25日まで。未来が見えてくる

10/22~10/28

天秤座の日々は24日(火)で終わり…。9月23日以来、太陽が天秤座に入場してから、いろいろと事件がありました。秋らしいさわやかな22日(月)、24時間すべて太陽が天秤座にいる最終日となります。

23日(火)午後8時21分、太陽は蠍座へと入って、さらに昼の時間は短くなっていきます。24日(水)、太陽がまだ蠍座の0度にいるうちに、牡牛座の0度まで逆行してきた天王星とオポジション(180°)の座相を形成します。天王星は衝動的なパワーを持つ革命の惑星です。この星と太陽のオポジション(180°)は、少なからず世界に波紋をもたらすはずです。無理をして調和を保ってきたものがはじけてしまう…そんな感じです。私達の我慢と忍耐に対する最後の挑戦状と考えたらいいでしょう。逆に現状を打破したいと思っている人にはキッカケとなる「何か」が訪れるかもしれません。

25日(木)午前1時42分、月が牡牛座の1度で満月。今週は…これを以て、波乱のリスクを秘めた星の配置が終わります。社会情勢も落ち着きを見せ始め、次第にいいニュースが多くなるでしょう。

これ以降初めての太陽が惑星と作るメジャーアスペクト(重要な星同士の関係)は…26日(金)午後11時過ぎの金星との合(0°)です。度数は蠍座の3度。これは…蠍座の方を始め、他の水象サイン(蟹座、魚座)の方に愛の幸せを運んでくれるでしょう。世の中全体も楽しい雰囲気に心がなごむはずです。

28日(日)には蠍座の太陽が山羊座の土星にセキスタイル(60°)の好調座相を作ります。これでようやく心の中の軸が落ちついたように感じるでしょう。

このところ、太陽に重要なアスペクト(星同士の関係)がなかったため、世の中は方向性が見えなくなり、リーダーシップ不在の傾向がありましたが、これでようやく現実的な着地点を見つけることになります。今週は蠍座を始め、論理的な思考を求める人々にはとても有り難い星の配置です。人生、たとえ苦しくとも、自分が納得して進めていくことにはさほど葛藤は伴わないはずです。自ら歩むその一歩の意味がはっきりと把握できていれば、長期の目標に向かって頑張れるようになるでしょう。

OCT 22 2018

瑛利奈

(C)ELINA

蠍座の木星に最後のお願いを

10/15~10/21

先週は米現地時間10日〔水)からNYダウが急落。それに伴って日本時間11日(木)、日経平均も大きく下げました。これは…6日~の金星の逆行に加えて、先週「瑛利奈の今週の運勢」に書いた11日(木)に起こる金星の不調和なアスペクトの影響と看ていいでしょう。

それ以来世界の株価は低迷しているようですが、今週も相変わらず、これといってパッとした星のアスペクトもなく、この株乱高下の流れに大きな変化はなさそうです。

16日(火)朝5時18分、水星が蠍座の8度で金星と合(0°)を形成します。これは今週、数少ない惑星のメジャーアスペクトのひとつです。水星は「コミュニケーション」、金星は「愛」を意味しますから、この二つが重なると「愛の言葉」…になります。また、金星は逆行中。もとの度数に戻っていく金星を待ち構えている水星が捕まえる形ですから、恋人を引き戻すチャンスであることは間違いありません。そのような深い愛を胸に秘めているケースでなくても、水星と金星の合(0°)は初恋のような胸キュンの気分を誘うアスペクトです。あなたもいつもなら通り過ぎてしまうような些細な事柄に深く心を動かす…なんてことがあるかもしれませんね。

低調な今週の中では…19日(金)が最も幸運な一日となります。午前11時には天秤座の25度を通過する太陽が蠍座の25度をゆっくりと歩いていく木星にセミセキスタイル(360°)のマイナーアスペクト(やや弱い星同士の関係)を形成します。これは「種蒔きをして幸運を育てよう!」という意味です。蠍座を過ぎ去ろうとしている木星を相手に「これから努力しますから、幸運を授けてください!」とお願いするようなイメージです。木星が蠍座を通過する期間中最後に太陽が木星と作るアスペクト(星同士の関係)ですから、後ろ髪のない木星の女神の腕を横から掴んで、「最後のお願い」というところです。この日は夕刻に水星が海王星とトライン(120°)の好調座相を形成して、ハッピーな気分で一日が終わるでしょう。

20日(土)午前2時過ぎには蠍座の水星が火星とスクエア(90°)の不調和なアスペクト(星同士の関係)を形成。これは…イライラして姿勢が前のめりになる暗示です。焦る気持ちから自ら事態を大事(おおごと)にしたりしないよう、冷静さや自制心が必要です。夜が明ければ、魚座の月が天王星、土星、金星と次々調和のアスペクト(星同士の関係)を作って、気分をなごませてくれるでしょう。

OCT 15 2018

瑛利奈

(C)ELINA

心を攪乱してくる星達

10/8~10/14

10月に入ってから太陽にはこれといった良いアスペクト(星同士の関係)がありませんが、今週もさらにこの傾向は続きます。週明けの8日(月)、太陽は魚座を通過中の海王星とインコンジャクト(150°)を形成。ここは方向性が見えにくく、ヤル気を喪失する難所でもあります。その後、太陽は12日(金)に今月から順行し始めた太陽系の果てを周回する冥王星にスクエア(90°)の凶座相を作ります。

太陽はもちろん太陽系の核となる重要な、いや私達にとって唯一無二の恒星です。私達のエネルギー源でもある上に、現在の秋分図(日本の運勢)の中では最も高い位置に君臨する目標となる天体でもあります。これが海王星によって意気阻喪した上に冥王星に妨害されるわけですから、今週は…なんとなく先が見えない気分から目線はうつ向き勝ちになり、足下を掬ってくる問題ばかりに囚われてしまいそうです。

冥王星は蠍座を支配する準惑星です。蠍座といえば、今週の蔭の立役者は「蠍座」…ということになります。何故なら、10日(水)から知性の星=水星が蠍座へ入りますが、翌11日(木)、水星は蠍座の1度で天王星とオポジション(180°)という対立のアスペクト(星同士の関係)になります。そもそも水星は「マインド」や「若者」を意味する繊細な星です。これが天王星という一匹狼の革命家に挑発されるのですから、必要以上に動揺してしまうことになるかもしれません。

水星はその後、12日(金)に山羊座の土星にセキスタイル(60°)となって、上司にお叱りを受けて襟を正す…ような形となります。この日、前述のように太陽の方は冥王星とスクエア(90°)を作りますから、今週は12日(金)にすべてが決まり、世の中が今までと少し違う方向へ動き出すのかな?という感じです。

また、愛の星=金星も蠍座を通過中です。金星といえば先週末、10月6日(土)から逆行し始めたところでしたが、11日(木)に水瓶座の火星とスクエア(90°)の不調和なアスペクト(星同士の関係)を形成します。現在金星がいる蠍座も愛に関して思い入れが強いサインですが、一方の火星がいる水瓶座も確信犯とわれるほどの強硬な論理で後へ退かない性質を持ちます。11日(木)は頑固者同士がぶつかって、一波乱あるのかな?という予感です。これの影響を受けるのは蠍座、水瓶座はもとよりその他フィックスドサイン(牡牛座、獅子座)に太陽や金星を持つみなさんですが、スクエア(90°)という不調和なアスペクトはあながち悪いとばかりともいえないのです。今まで沈滞していたり、膠着状態だった二人の関係にシロクロつけるような出来事をこのスクエア(90°)が引き起こしてくれないとも限りません。

以上、総合して考えると今週の星は案外私達の感情を弄ぶアップダウンを用意しているような気もします。特にマークすべきは12日(金)です。前述の太陽と冥王星のスクエア(90°)は午後1時過ぎですが、その二時間ほど前に権利の主張を意味する小惑星=ジュノーが逆行を始めます。なんとなく「これから言いたいこと言いますよぉ!」の暗示かもしれません。今週は…気持ちを穏やかに保って、これら私達の心を攪乱するような星の動きに踊らされないようにしたいものです。

OCT 8 2018

瑛利奈

(C)ELINA

10月は冥王星の逆行から

10/1~10/7

10月は…大型台風の日本列島縦断という非常事態からスタートすることになりました。同じ1日(月)午前7時過ぎ、太陽系の果てではこれまで逆行していた準惑星=冥王星が山羊座の18度45分で順行に変わります。冥王星は非常に遠く、サイズもさほど大きくない星なので、私達は殆どその存在を意識することがないといいます。しかし、冥王星の周囲から取り囲むように私達の無意識を操る力には抵抗できないものがあるのです。こうした冥王星が山羊座で順行することで、さらに世界は本格的に変貌をとげていくことになるでしょう。

このあとも今週は3日(水)に水星が冥王星とスクエア(90°)の不調和座相を形成します。水星という知性を司る星が今まで意識してこなかった影の存在である冥王星に足を取られる形です。冥王星は果たして何を指すのか?それは個々の事象ごとに必ず思い当たるものがあるはずです。

今週は…これ以外は太陽と8つの惑星がつくるメジャーアスペクトはなく、細かな星の動きばかりになります。

6日(土)の午前4時過ぎ、今度は愛の星=金星が逆行を始めます。サインは蠍座。度数は10度です。蠍座は深く、なおかつ強烈に愛を求めるサインですから、それが逆行し始めると愛への執着がコントロールできなくなる場合もあるかもしれません。また、金星がこの位置で逆行を始めると、かなり長期間蠍座に留まることになります。太陽が蠍座の方や蠍座に金星をもつあなた、また蟹座、魚座など水象サインの太陽、金星の方、もしかすると時ならぬ愛が狂ったように始まる可能性も…。

OCT 1 2018

瑛利奈

(C)ELINA

土星とベスタ、壁の向こうには何が?

9/24~9/30

9月23日はご存じの通り秋分でした。この日の午前10時53分に太陽が天秤座へ入場するとともに、日本の国の運勢も新たなチャートに書き換えられました。奇しくも自民党の総裁選も重なって、名実共に日本は新たな体制でスタートを切ることになります。

中秋の名月は24日(月)ですが、実際の満月は25日(火)です。この日を以て、新月から盛り上がってきた数々の事象がピークを迎える折り返し点です。

また、太陽が天秤座へ入ると、今まで気にならなかった伏兵の存在を意識するようになります。そもそも太陽系の中でマレフィックスと呼ばれる惑星…火星、土星、天王星がいわゆる三大凶星ですが、加えて、その先には海王星、冥王星=「セミマレフィックス」といわれる半凶星があります。その中で重要なカギを握るのは土星ですが、いま土星は山羊座中にあります。そして、同じ山羊座のもう少し深い度数には冥王星が…。

この山羊座の土星と冥王星は…太陽が乙女座を通過中には障害とはならず、むしろ調和的な関係で、その働きを後押ししてくれていたのですが、天秤座へ入ってくるとスクエア(90°)という確執を生む敵対関係へと変わってくるのです。また、太陽系では内惑星といわれる地球より内側を周回する水星、金星があり、太陽はいつもこれらの星を従えています。

今週、土星と不調和座相を形成するのは…24日(月)には水星が土星とスクエア(90°)、太陽は26日(水)にスクエア(90°)。つまり、今週は…今まで気付かなかった問題が足下にあることを認識して、ちょっとスローダウンしなければならない…そういう週になるということ。週明けから26日(水)までは何事も悲観的観測が多くなるでしょう。

今週は…もうひとつ、蔭の仕掛け人の存在があります。先週は小惑星ジュノーが重要な役割を担っていましたが、今週登場するのは小惑星ベスタです。ベスタは「義務と自己犠牲」を意味する聖なる小惑星ですが、このベスタが秘かに大活躍するのが今週の特長です。

まず小惑星ベスタは現在どこを通過中か?というと、先週9月18日(火)に射手座から山羊座へ入ったところです。24日(月)、ベスタは山羊座の1度で天王星とトライン(120°)を、25日(水)には太陽とスクエア(90°)を、そして17日(木)には土星と合(0°)をそれぞれ形成します。その意味は?…というと、さきほど小惑星ベスタのテーマは「義務と自己犠牲」といいましたが、「自分の責務に集中して打ち込む」というのがその真意です。また、「山羊座」は10ハウスという天職のハウスを支配しており、その意味は…「プロフェッショナル」です。つまり、今週のベスタのメッセージは「プロに徹して打ち込め!」ということになりますね。しかし、25日(水)に太陽とスクエア(90°)というネガティブなアスペクト(星同士の関係)がありますから、途中で挫けて、投げ出そうとしながらもこのミッションは続く…ということになります。「あー、これは辛いわ!」と感じる方、「そうそう、しっかりムチ打って頂戴よ!」と喜ぶ方、反応はさまざまでしょうが、山羊座というサインの性質上、成功のゴールを頭に描けるかどうか?が判断のポイントです。もしそれがなければ、あるいは信じられなければ、その苦労には意味がないのかもしれません。

その後、週の後半の28日(金)、太陽は水瓶座の火星とトライン(120°)の調和座相を形成します。火星はエネルギーの星。土星でいったん冷やされたパワーを火星がもう一度チャージしてくれることでしょう。

SEP 24 2018

瑛利奈

(C)ELINA

心に刺さるトゲがテーマ

9/17~9/23

23日は秋分。日本国の四半期を占う重要なホロスコープが新しいものへと書き換わる日です。6月21日の夏至以降、日本は災害に次ぐ災害で大変でしたが、新たなホロスコープ=秋分図にはそこまで厳しいものは記されていないようです。特に有利に書き換わるのは政府与党を表す星…。まあ、こういった国の運勢を占うチャートでは政府と国土は「10ハウス VS 4ハウス」となり、その運勢は互いに連動していますから、政府与党が安定しているのは私達国民にとって歓迎すべきことではあります。

週の前半は…いままで地象サイン中心の配置でしたが、週末に向け風象サインが多くなり、次第に時代の流れが変わっていくことになります。土砂災害の復旧やインフラ整備などのテーマから、もう少し目新しくて、面白そうなことへと私達の関心も動いていくでしょう。しかし国民の表示星が傷は付けられていないながら、12ハウスという最も後回しで、隠された場所に退けられているのが何となく物足りなくはありますが…。

太陽の重要なアスペクト(星同士の関係)は概ね先週出尽くした感があり、今週の星の動きは小物ばかりです。というのは…小惑星のジュノーやベスタ、そしてドラゴンテイルなどが重要なカギを握る形です。17日(月)の金星のドラゴンヘッド(テイルも同時)とのスクエア(90°)はセレスのドラゴンテイルとのトライン(120°)と同時に起きていますから、国家の一大事というよりも女性や、か弱きものが愚痴っぽく不満を溜めたり、内向的に引きこもったりするイメージです。

その後、21日(金)には水星が、22日(土)には太陽が小惑星ジュノーとトライン(120°)という調和座相を作ります。このあたりから察すると、今週のテーマは「私達の心に刺さるトゲをどうするか?」といったところですかね。

「そのトゲはどうしたらいいの?」ですって?星のサインが乙女座と牡牛座であることから考えると、諦めて忍耐するなどの方法はいちばんいけないようです。声を大にして証拠を挙げ、しっかりと自説を主張することが大切です。そうすれば、相手側も表面的な謝罪やメンタルをカバーするなどの方法では収まりが付かなくなるでしょう。より現実的に金銭的な解決策や待遇改善など、プラクティカルにメスを入れる割り切った対応をドシドシ求めていくこと。根のある問題は…話しただけ、訴えただけでは解決しませんから。

ご存じのように23日(日)は秋分です。この日の午前10時53分、太陽は天秤座へ入場し、それとともに日本の運勢は新たな秋分図へと書き換わります。今週は…秋分の日まで不満を溜め込まないで、しっかりと自説を主張してください。いい解決策を導き出すように、みなさんも「やれるだけのことはやろう」という気持ちで、努力してみるといいでしょう。

SEP 17 2018

瑛利奈

(C)ELINA

波乱のあと、神様のご褒美が

9/10~9/16

先週は…5日(水)に西日本に非常に強い勢力の台風が上陸して、記録的な被害がありました。…と思う間もなく、6日(木)、北海道胆振地方中東部を震源とする震度7の非常に大きな地震がありました。被害に遭われた皆様、心からお見舞い申し上げます。

占星学を学ぶ者としては…やはり6日(木)の土星ステーションがこの地震の引き金になったと思わざるを得ません。また、土星がオポジション(180°)となった「『夏至図』の起点となるASC(上昇点)」とは…国民を表しますから、北海道全域が停電となり、多くの方が被害を受けたのも頷(うなづ)けます。

そのような波乱の先週とはガラッと変わって、今週の太陽系の配置は素晴らしいです!まず、10日(月)午前2時59分に新月となり、7月、8月と二回続いてきた日食~月食のサイクルが終わって、新たな月=新月が始まります。

11日(火)、火星が逆行して、ちょこっと山羊座の老いた度数(28度)まで足を踏み入れていたのですが、順行へ変わったのち、午前9時45分から水瓶座へ歩を進めていきます。その後11日(火)午後9時8分、太陽が幸運の惑星=木星とセキスタイル(60°)のラッキーなアスペクト(星同士の関係)を形成します。好座相は7月5日以来の快挙となります。今回は7月5日よりやや弱いセキスタイル(60°)ですが、今まで二ヶ月以上もチャンスに恵まれなかったことを考えると、積極的にチャレンジすれば、十分戦えるアスペクト(星同士の関係)でしょう。なかでも太陽のサイン乙女座、それに準ずる牡牛座、山羊座の地象サインのみなさん、また、現在の木星のサイン、蠍座と、蟹座、魚座の水象サインなどに重要な天体を持つ方は見逃す手はありません。

続いて12日(水)は乙女座の太陽が山羊座の冥王星とトライン(120°)を形成。同時に木星と冥王星もセキスタイル(60°)を作ります。冥王星は刷新の準惑星ですから…過去の流れを大きく変える方向に物事が進展する暗示です。しかも冥王星には「悉く消去する」という強烈さがありますから、ひとたび動き出した出来事は徹底的な勢いを持って変わっていくでしょう。

同じ12日(水)、上の出来事の裏で、蠍座の金星が天王星とオポジション(180°)の不調和座相を作ります。これもかなりインパクトのあるアスペクト(星同士の関係)ですね。人によっては心の動揺を感じる方も多いのでは?

こうした問題提起に繋がる星の動きは13日(木)から収束に向かいます。13日(木)昼過ぎの金星と土星のセキスタイル(60°)は動揺する心を一生懸命火消しに回るようなイメージですね。

16日(日)には11日(火)に太陽が訪れた木星とセキスタイル(60°)、冥王星とトライン(120°)のポイントは今度は知性の惑星=水星が訪れます。水星は…太陽が今後に向けて打ち上げた大きなテーマを実現するために「如何にしたらいいか?」と、知恵を絞って考えることになるのかもしれません。

今週は波乱のあとに神様がご褒美をくれる週となります。「私も、私も!」と、みなさんもそれぞれの思いを託して、リクエストしたり、ノミネートしたり、決断、そして行動していくといいでしょう。

SEP 10 2018

瑛利奈

(C)ELINA