惑星達が次々とお引っ越し

9/3~9/9

今週は引っ越しする惑星が多く、太陽系が大きく様変わりしていく週です。まず4日(火)の夜半、小惑星=パラスが獅子座から乙女座へ移動します。小惑星とは…四国くらいの非常に小さいな星です。みなさんも「あ、これがパラスの力だ!」などと実感することは少ないと思いますが、大きな惑星との関わりになると、相手の力を利用してか?案外重要なファクターになったりするものです。パラスは思慮と調整の小惑星ですから、乙女座という冷静で実利的なサインへ入ると、より本来の性質を発揮しやすくなるでしょう。最近の話題としては…スポーツ界での混乱などに関しても、パラスのキーワード=調整がうまく働いてくれるようになるかもしれません。

6日(木)には多くの星のイベントがあります。まず、午前11時36分には水星が乙女座へ入場します。水星は本来、乙女座(同時に双子座も)を支配する惑星ですから、こちらもオウンサイン(本来の座)になり、水星が司る情報、通信、コミュニケーションなどの場で円滑に物事が運ぶようになります。この日の午後には小惑星=セレスが天秤座へ入ります。セレスは慈愛と子育ての小惑星です。乙女座という「少女」を意味するサイン中よりも、円熟した性質の天秤座の方が、こちらもまた自由に活躍しできるでしょう。

6日(木)午後7時には今年(2018年)の4月18日から逆行していた土星が順行に向きを変えます。土星もまた逆行中はうまくその力を使えず、コントロールが利かなくなったりしますから、順行に変わるのは非常に歓迎すべきことなのです。ただ、惑星が順行→逆行、または逆行→順行に変わる時はステーション(留)といって、一時、一箇所に留まることになるので、その余波のような力が地球上に及ぶのです。土星が順行に変わるポイントは山羊座の2度33分です。このあたりに重要な天体を持っている方には何らかの形で影響があるでしょう。また、現在の日本の運勢を占う「夏至図」というホロスコープでは…夏至ですから太陽は蟹座の0度です。これに山羊座の2度の土星はオポジション(180°)になります。もちろんこれも影響がありますが、なにより今年の「夏至図」の起点となるASC(上昇点)は山羊座の2度43分にあるのです!これを観ると…「25年ぶりに強烈な台風が日本列島を直撃するのもこのためか!」と思わざるを得ませんね。しかし、その後土星は順行して、本来の仕事=秩序の維持に専念してくれるはずです。

今週最後の日9日(日)、午後6時28分、愛の星=金星が蠍座へ入場します。蠍座を始め、水のサイン(蟹座、蠍座、魚座)に太陽や金星を持つ方には愛のチャンスです。「もう愛なんて!」とおっしゃる方には楽しさと金運がついてくるでしょう。

今週はいままでの体制にカツを入れるような新しい変化がそこかしこで起きてきます。長すぎる夏にバテ気味だった私達も新鮮な気持ちで新たな仕事や役割に目覚めていくことになりそうです。

SEP 3 2018

瑛利奈

(C)ELINA

6個の天体が地象サインを固める…

8/27~9/2

26日(日)には…太陽が天王星、土星に相次いでトライン(120°)の調和座相を形成しましたが、その後は「この勢いが続くだろう!」と言わんばかりに、今週の太陽は取り立てて重要なアスペクト(星同士の関係)も作らず余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)です。

8月7日から天秤座へ入った愛の星=金星はその翌日、8日に火星とトライン(120°)といういい座相を作ってから、これといったラッキーなアスペクト(星同士の関係)に恵まれず、27日(月)には山羊座の冥王星に遮られてスクエア(90°)を形成。その後、今週の月(MOON)は魚座から始まって金星の反対側を通過するので、愛の星、金星にはもうひとつチャンスが回ってきません。逆に9月2日(日)にはパートナーに対する抗議を表す小惑星、ジュノーとインコンジャクト(150°)というストレスの関係を作ります。今週は愛情問題に関しては我慢のときのようです。

一方、6月27日から逆行していた火星が二ヶ月ぶりに順行に向きを変えます。度数はちょっと山羊座に足を突っ込んだ形の28度です。ここから約二週間ほどかけて火星は山羊座の最後の度数を通過していきますから、地象サイン(山羊座、牡牛座、乙女座)の方にはやり残した仕事のピッチを上げるにはいい機会です。

31日(金)午前10時27分、月が牡牛座へ入ります。これで月、太陽と火星、土星、天王星、冥王星の計6個の天体が地象サインとなります。特に太陽、月、土星、天王星はグランドトラインという正三角形を形成して、安定感は抜群。むしろ、この流れを変えるのが難しいほど太陽系を支配してしまう感じです。地のサインに太陽など、重要な星を持つ方には非常に過ごしやすい季節になる…といえるでしょう。しかし、太陽がその他のサインにある場合もひとつや二つは地象の天体があるはず。今週はその天体をピックアップして、そのテーマにフォーカスする作戦もいいかもしれません。「太陽系全体があなたのその問題を後押ししてくれる」…こんなイメージを頭に思い描けば、力が湧くのではないでしょうか?

AUG 27 2018

瑛利奈

(C)ELINA

太陽が天王星、土星と安定の正三角形を

8/20~8/26

秋の気配が日本列島に忍び寄る季節となりました。夏・最盛期を表す獅子座の太陽の日々も残すところあと三日。21日(火)の午前中までは太陽と水星が獅子座中、月が射手座…と火象の勢力が10個の天体のうち三つまでを占める最後の時期になります。火象サインの方にとっては活躍期、また火象サインの話題(例えばお祭りやレジャーなど賑やかで楽しいこと)にフォーカスが集まる「ハレの日」最後の三日間です。

23日(木)の午後1時7分に太陽が乙女座へ入場します。現在、土星&冥王星は山羊座にあり、火星も山羊座を逆行中、また天王星は5月16日から牡牛座に入っていて、10個の天体のうち都合5個までが山羊座中という異例の地象色が強い配置となります。当然地象サインの方々(山羊座、牡牛座、乙女座)はホーム感が強く、夏の遅れを取り戻すべく、仕事に励むことになるでしょう。

もっとも地象サインが強い配置は今年の5月の牡牛座の時期に一度ありました。なかでも5月16日は地象7個という驚くべき割合でしたが、翌日17日には月と火星が抜けて地象サイン5個に、21日には太陽が双子座へ抜けて4個になっています。地象サインの方のみならず、この頃にコツコツ努力していた方は当時の勤勉な姿勢に再度立ち戻る…こんな感じかもしれません。今度の地象5個体制は今後一ヶ月間続きます。

重ねて、26日(日)は「これからは地象が支配しますよ!」と宣言するかのようなアスペクト(星同士の関係)が二つ起こります。ひとつは午前1時36分、乙女座の太陽が牡牛座の天王星とトライン(120°)の調和座相を形成。もうひとつは午前7時6分、太陽が山羊座の土星とこちらもトライン(120°)の調和座相です。この日の太陽の度数は乙女座の2度。天王星も土星もそれぞれ牡牛座と山羊座の2度の度数です。これは俯瞰で観れば、太陽、土星、天王星のグランドトライン(正三角形)です。規制を意味する惑星=土星とハプニングや反逆を意味する天王星がガッチリとタッグを組んで、支配者=太陽を取り込んだ形になりますから、比類なき安定の配置といわざるを得ません。

今週は太陽、土星、天王星の安全宣言で幕を閉じます。申し遅れましたが、天秤座を通過中の愛の星=金星と獅子座にいる知性の星=水星のセキスタイル(60°)はまだまだ続きますので、風象サインに太陽や金星を持つ方々の純愛モードはこれからも継続するでしょう。

AUG 20 2018

瑛利奈

(C)ELINA

感動の週末、理想の虹を見る…

8/13~8/19

先週は、天王星の逆行と先月から引き続き二度目の日食…という太陽系は荒れ模様の一週間でした。数多くの波乱のイベントを乗り越えて、今週の星の配置は無難なところへとこぎ着けてきたようです。

15日(月)は…このところ地球と最接近していた火星が、逆行しながら水瓶座から山羊座の領域へと戻っていきます。夏バテでまいっていた地のサインの方々(山羊座、牡牛座、乙女座)にはようやくエネルギーの惑星が相性のいいサインへ戻ってくるわけですから、体力的にちょっとひと息つけるでしょう。反対に水瓶座を始め風のサインの方(双子座、天秤座、水瓶座)にはパワーダウンとなります。特に水瓶座さんは火星が「弱味を見せず闘え!」と、指令を出していたものですから、その発信源となる火星が山羊座へ後退して、闘う意欲が尻つぼみになる可能性も…。

また、いままでの火星の位置は天王星というさらにバーストする惑星とスクエア(90°)という危険を孕む関係にあったため、牡牛座さん、獅子座さん、蠍座さんには有り難くない「闘え!」の指令でもあったのです。こちらの方々には強硬な指揮者が後退してくれて、ようやく落ち着きを取り戻せるかもしれません。

しかし、今週の太陽はこれといった主要なアスペクト(星同士の関係)を持たず、太陽も夏休み状態です。

その代わり19日(日)には知性の星=水星が金星とセキスタイル(60°)という楽しげなアスペクト(星同士の関係)を作ります。これは…私達に胸キュンをもたらします。若い感性を持つ二つの惑星が関わることによって、中には青春時代のような純愛を体験する人もいるでしょう。また、金星は芸術の星ですから、音楽のイベントなどで新鮮な感動を経験したり、インスピレーションが降りてきたりするシーンもあるかもしれません。

同じ19日(日)午後1時19分にはいままで逆行していた水星が獅子座の11度から順行し始めます。これでようやく事務手続きは順調に。その後、午後4時45分、幸運の星=木星が太陽系の中のいちばん遠い惑星=海王星とトライン(120°)という調和のアスペクト(星同士の関係)を形成します。これにより私達は高邁な理想を夢見るような気持ちになり、虹色の未来を予見することになります。

今週の私達は…数々の苦難を乗り越えて、青空の彼方に虹を見る…こんなイメージです。今のうちにみなさんも楽しい夢をたくさん掴んでおくことですね。

AUG 13 2018

瑛利奈

(C)ELINA

天王星の逆行と再び日食

8/6~8/12

今週は…7日(火)に天王星の逆行、11日は先月に引き続いて再度日食…と懸念を生む星のイベントが多い週となります。

5日(日)夜、インドネシアのダイビングで有名なロンボク島でマグニチュード7.0の地震がありました。2004年のスマトラ島沖地震ほどの規模ではありませんが、先月、7月29日にも同じロンボク島でマグニチュード6.4の地震が起きています。7月29日といえば、皆既月食の翌日にあたります。これに加え、今週は地球を取り囲む太陽系の配置がかなり厳しいものになっているように思えます。

天王星が逆行する7日(火)は…午前8時28分、愛の星=金星が天秤座へ入りますが、そのほぼ同時刻(8時27分)に太陽の方は木星とスクエア(90°)を形成します。これは…太陽、木星、両者とも幸運な天体なのですが、スクエア(90°)という互いに確執を生むアスペクト(星同士の関係)ですから、双方のいいところよりも悪い性質を強調して露呈してしまう関係です。具体的には…太陽の権威主義と傲慢さ、木星の楽観過剰な性質から、幸運を過信してあとで失望するようなことになったり、権威に頼って過剰な恩恵を期待するなど、自分自身の努力を怠って、いい結果のみを期待する甘い判断をしやすいアスペクト(星同士の関係)なのです。しかし、太陽も木星もベネフィックスといわれる吉星なので、向こうから災難が降りかかってくるわけではありません。ついついこちらから、日頃の真面目さや謙虚さを忘れて、他力本願な気持や、「自分は特別だ」という自信過剰から心のワキが甘くなってしまうのです。

7日(火)午後10時14分、今年1月2日から逆行し始めた天王星が順行に向きを変えます。たしかに順行すれば、天王星の有用な面を発揮しやすいことにはなるのですが、地球から観ると天王星が目の前で一時ストップ(ステーションといいます)して方向転換することによって相当な煽りを受けるのです。

8日(水)は天秤座に入った金星が天秤座の1度まで進んで、逆行してきた火星とトライン(120°)という好調なアスペクトを作ります。これは愛のチャンスです。また、男性を表す惑星=火星の逆行からのトライン(120°)ですから、男性の方からこちらへ戻ってくる…と、考えざるを得ないですね。(笑)天秤座、水瓶座、そして双子座に太陽や金星を持つあなた!愛のチャンスかもしれません。

とはいいながら…現在は山羊座の3度に土星が目を光らせています。10日(金)には金星が天秤座の3度まで進んで、土星とスクエア(90°)という不調和なアスペクト(星同士の関係)を作ります。愛はさっそく現実の壁に突き当たることになるわけですが、これはカーディナルサインの方に影響があり(天秤座はカーディナルサインですから当事者になる可能性はありますが)、双子座さん、水瓶座さんにはさほど不利ではないので、彼が他の女と縁を切ってくる…というシナリオもアリかもしれませんね。(笑)

11日(土)は…午後6時46分を中心として、北極~ロシアにかけて部分日食があります。先月、7月13日の日食は南極周辺でしたが、黄道と白道の交差点=日食のポイントから地球が避けきれず、今度は北の極地方が引っかかる形です。部分日食ではありますが、私達のこころのどこかに影を落とすことにはなりそうです。

今週はそろそろ夏休みに入る方も多いと思いますが、太陽系の環境にはいろいろと懸念材料が残るようです。日食は地球の気象環境にも大きな影響があるといわれています。天王星の方はあまり科学的な立証があるとは聞きませんが、私は少なからずマークしているところです。夏休みの旅行は天気予報をよくチェックして、賢いスケジュールを立てて頂けることを願っております。

AUG 6 2018

瑛利奈

(C)ELINA

投げ出したい気持ちと衝動が…

7/30~8/5

月食があった先週、28日(土)。東から西へと逆走する異例のコースを取って台風が日本列島へ上陸しました。週が明けて、今週の星の動きはすべてにおいて低調です。

太陽と8つの惑星は…火星と天王星という熱気を帯びた2つの凶星を除き、あとはすべてメジャーアスペクト(重要な星同士の関係)はありません。

今週の特長として目立つのは…小惑星のベスタです。ベスタは本来神に捧げる「生贄(いけにえ)の処女」を表します。意味としては…自己犠牲や義務など、つらいもの、苦しいものを進んで受け入れる…こんな利他的な、ある意味自己懲罰的な気持ちや状況を表す小惑星なのです。

この小惑星ベスタが30日(月)には太陽とセキスコードレート(135°)、愛の星=金星とスクエア(90°)を形成します。前者は現在のテーマに問題の存在を感じて立ち止まる…。後者、金星とのスクエアは愛することに疲れて投げ出す…。こんな意味を持ちます。私達の気持ちは各々の問題において、「いいのかな?これで」とか、「愛情をかけても報いが少ない」などの懐疑的な感情に囚われるでしょう。季節柄、夏バテも手伝って、すべてが面倒くさくなるようなアスペクト(星同士の関係)です。

その後、8月1日(水)には…今度は知性の星=水星がベスタとトライン(120°)を作った後、今まで逆行していたベスタが順行に向きを変えて、力を強めます。ベスタは前述の意味に加えて、国防、軍隊の意味もあります。となると、防衛のため、イヤな義務や損失も引き受けざるを得ない…と、現実を再認識することになるのかもしれません。

8月2日(木)正午前、以前からずっとスクエア(90°)の関係を持っていた火星が天王星と正確にスクエア(90°)を形成します。火星は逆行中なので、順行でスクエア(90°)を形成した5月16日以来の出来事になります。火星も天王星も向こう見ずで喧嘩好きの惑星です。社会的な問題も心配ですが、個人的には事故や急激な体調の変化などに気をつけたいものです。

その後もこれらの流れを変えるほどのキッカケもなく、一週間を通じて、なんとなく不穏な空気を感じながら、自制しなければならないような微妙な空気が立ちこめる週になりそうです。

JUL 30 2018

瑛利奈

(C)ELINA

ハードな星の下で…皆既月食

7/23~7/29

23日(月)午前6時、太陽が本来の座である獅子座へ入場。一足早く猛暑は来ていましたが、これを以て本格的な夏の幕開に。今までは蟹座の太陽を中心として太陽系が動いていたので、カーディナルサインという蟹座を含めた牡羊座、天秤座、山羊座に星が集まることが多かったのですが、これからは獅子座を中心とするフィックスドサインが運命の鍵を握ることになるでしょう。

蟹座を中心とする水象のグランドトラインという「物事がスムーズに進行する」配置が中心となっていたのは7月に入ってから先週までの流れです。今後は獅子座の太陽に対して、現在第一デークにいる牡牛座の天王星、水瓶座の火星が次々に不調和なアスペクト(星同士の関係)を形成していくことになります。

25日(水)には太陽が天王星とスクエア(90°)。この日は同時に乙女座の金星が海王星とオポジション(180°)という不調和な関係も形成されます。今までは通常国会も会期よりも二日前に閉会するというスムーズな流れでしたが、ここからはすべての事象が難航するモードに変わっていきます。(国会に関してはまるで星の動きを計算したかのような巧妙さでした)

26日(木)には獅子座の23度で水星が逆行。27日(金)には太陽が火星とオポジション(180°)を作ります。ここで太陽の度数は獅子座の4度です。

となると…フィックスドサイン(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)のみなさん、特に最初の方の生まれの方には影響があるかもしれません。フィックスド生まれのみなさんの性格上、そんなに早く弱音を吐くとは思えませんから、無理をして身体を壊さないよう、特に健康には注意をして欲しいですね。

このあと、28日(土)は今週最大のイベント、皆既月食です。今回は日本でも観測できるそうです。午前3時24分から月が欠け始め、4時30分に皆既食となります。そのまま月が沈んでいくそうですが、太陽が火星、天王星とT字スクエアで皆既月食とは!地球を中心として、太陽、月、火星、天王星が張り詰めた空気をもたらすことになるでしょう。しかしこの日の午前10時22分、乙女座の金星が冥王星にトライン(120°)という好座相を作ります。これにより新しい風がどっと吹き込むキッカケができるかもしれません。

今週は「闘い」がテーマの一週間になります。熱いからといって夏バテしている場合ではなさそうです。みなさんもイザという時のために体力を温存しておいたほうがいいかもしれませんね。

JUL 23 2018

瑛利奈

(C)ELINA

愛の星=金星が活躍する一週間

7/16~7/22

夏至を過ぎて三週間あまり…。今週は太陽が蟹座を通過する最後の週となります。しかし、太陽と他の惑星とのアスペクト(星同士の関係)は…7月12日(木)の冥王星とのオポジション(180°)を最後にして、もうそれ以上太陽と重要なアスペクトを作る惑星はなく、マイナーアスペクトさえもなくなっています。太陽さんは「やるべきことはやったから、あとは惰性でいいだろう!」と言わんばかりの流れになります。

太陽に変わって今週活躍するのは…愛の星=金星です。16日(月)には小惑星ジュノーとトライン(120°)という好調な関係を作ります。ジュノーはゼウスの妻で浮気問題などパートナーとの不公正な関係に「ひとこと言わせて!」と、自分の立場を主張する「権利」を司る小惑星です。16日(月)は月も金星と合(0°)になり、愛情問題も含めて、弱者の法的な権利を主張するといい結果を導き出せる日となります。これは蛇足かもしれませんが…夕方にちょっと気になるアスペクトが…。金星、火星のインコンジャクト(150°)ですが、これは問題のポイントが男女双方の立場上、すぐに手を付けられない難しさを表している…ということです。

17日(水)は…金星と同じく乙女座を通過中の小惑星、セレスと金星が合(0°)を作ります。セレスは子育てや慈愛、家庭的な愛を表す小惑星です。ヴィーナス=金星の持つ愛の力はセレスの癒やしのパワーをもらって、さらに女性的に、優しさを増すことでしょう。

21日(土)は前日から蠍座に入って来た月がセレス、金星と調和、昼前には木星と合(0°)、夕刻以降は海王星、冥王星と調和…という、一日を通じて優しいアスペクト(星同士の関係)に満ちた、愛と平和に恵まれる一日になりそうです。

最後は22日(日)午後6時21分、乙女座の金星が蠍座の13度にいるオールマイティーの吉星=木星とセキスタイル(60°)という調和の関係を作ります。これは…6月1日以来のハッピーディになるということ。このところ、記録的豪雨や猛暑のニュースばかりで、疲弊していた私達の身の回りも、今週は金星の大活躍により心の潤いを取り戻すでしょう。愛する人との関係に悩みがちだったあなたにも今週の星は愛することの大切さを教えてくれるかもしれません。

JUL 16 2018

瑛利奈

(C)ELINA

二つの正三角形と13日の日食

7/9~7/15

先週は太陽が木星、海王星とグランドトライン(大三角)を作りました。これは…何事もスムーズに進む暗示なのですが、気象に関しては空前の豪雨をもたらすことになってしまいました。被害に遭われた方、心からお見舞い申し上げます。三角形を作る三つの天体…太陽は蟹座、木星は蠍座、海王星は魚座と、たしかにすべて水のエレメントです。調和の配置とはいえ、水のグランドトラインは怖ろしいものがありました。

今週は…10日(火)の午前11時31分、愛の星=金星が乙女座へ入ります。その後、11(水)午前1時39分、今まで逆行していた木星が蠍座の13度で順行に変わります。話は前後しますが、先週の太陽が木星とトライン(120°)を形成した5日(木)、株は大きく値上がりしたようです。木星の順行は…これまでのイレギュラーだった木星が司るお仕事を正常化してくれることになるのです。そもそも木星が司る役割は?というと、占星学の教科書によると法律、宗教、哲学ですが、社会的には経済、教育が大きなテーマです。ようやく投資はOKに。このところ混乱していたスポーツと大学問題にも少しは落ちついた裁量が期待できるようになるかもしれません。

12日(木)は乙女座の金星が5月から牡牛座へ入ってきている天王星とトライン(120°)を形成します。金星は愛の星、天王星はラブロマンスを表しますから、乙女座、山羊座、牡牛座など地のサインに関わりのあるあなた!には愛のチャンスをもたらします。金星は14日(土)には山羊座の土星ともトラインを作りますから、乙女座の金星を囲んで、牡牛座の天王星、山羊座の土星がグランドトラインを形成することになります。先週の太陽を中心とする木星、海王星のグランドトラインもまだまだ効力の範囲内ですから、今週は地象の正三角形に加えて水象の正三角形と、二つの正三角形を持つ配置ということになります。もしこれが個人のホロスコープだとすると、超楽観的な、悪気が全くない素直な人…になるでしょう。

とはいえ、今週の星は侮れない伏兵がいます。それは…ひとつには、12日(木)午後6時59分の太陽と冥王星のオポジション(180°)。もうひとつは…13日(金)の新月にともなう日食です。冥王星は地下に埋もれた目に見えにくい問題を、日食は潜在意識に深く関わりがありますから、すぐに表には出ないような形で、社会情勢に秘かなジャブが入る…。こんな動きがどこかで始まるのかもしれません。この日食は部分日食が南極周辺で起きる程度ですが、まずは太陽と冥王星の度数が蟹座と山羊座の20度。日食の度数もやはり蟹座の20度です。このあたりに重要なポイントを持つ方はマークしておいたほうがいいでしょう。

星のイベント満載の週ですが、不安なところばかりに気を取られずに、生かすものはしっかり生かして、あなたの人生のポイントにして下さい。基本的には二つのグランドトラインに支配されてこの潮流がスムーズに進む、こんな一週間となるでしょう。

JUL 9 2018

瑛利奈

(C)ELINA

太陽が木星、海王星とグランドトラインに

7/2~7/8

ワールドカップが盛り上がっているなか、気が付かなかった方も多いかもしれませんが…、先週は今年いちばんのハードな折り返し点でした。中でも27日(水)は…朝から火星が逆行し、夜には太陽が土星とオポジション(180°)と、脆弱な状態や心構えでは乗り越えることができない試練の日となりました。

今週は?というと、先週のしんどさとは打って変わって、現在蟹座を通過中の太陽が恩恵の星=木星と夢の星=海王星が作るトライン(120°)の頂点に到達して、グランドトラインといわれる幸運の正三角形を作ります。苦悩の夜が明けて、まさに夢へ繋がる虹を見るような感じです。

そのハイライトともいうべきイベントは…5日(木)午後8時過ぎの太陽&木星のトライン(120°)です。これは今年(2018年)の3月14日以来、4ヶ月ぶり。まさに太陽が春から夏へと移動して、ワンシーズンに一度の幸せな瞬間が訪れるのです。いつもいうように木星という幸運の女神には後ろ髪がありません。これは「準備して前から飛び込め!」という意味です。みなさんもこの5日(木)の夜の幸運な空気を必ず自分のものにするように努力して下さい。「努力なんて大変だ!」と尻込みする方は…思っていることを行動に表すだけでいいのです!「私はこうしたいと思っている!」または「このように願う!」と、少しでも理想に近づけるように、まず第一歩を踏み出すこと、また言葉に出すことです!思いを行動に移せば、必ず手応えが返ってくるはずです。

次の幸運なアスペクト(星同士の関係)は8日(日)の午後11時過ぎに作られます。こちらは蟹座の太陽が魚座の海王星にトライン(120°)の好座相を形成。海王星は夢とイマジネーション、また利他的な奉仕の精神をもたらす星ですから、今までの悲観的な観測が一気に吹き飛んで、新たな夢が私達の心に宿ることになるでしょう。人によってはこれがビジネスチャンスに繋がったり、恋愛中の方は胸キュンから、相手に尽くしたい気持ちになったりするかもしれません。

今週の一週間は断捨離をした後の爽快感に加えて、「夢は手をのばせは掴めるんだ!」という前向きな気持ちを私達に教えてくれることになるでしょう。

JUL 2 2018

瑛利奈

(C)ELINA