天王星の逆行と再び日食

8/6~8/12

今週は…7日(火)に天王星の逆行、11日は先月に引き続いて再度日食…と懸念を生む星のイベントが多い週となります。

5日(日)夜、インドネシアのダイビングで有名なロンボク島でマグニチュード7.0の地震がありました。2004年のスマトラ島沖地震ほどの規模ではありませんが、先月、7月29日にも同じロンボク島でマグニチュード6.4の地震が起きています。7月29日といえば、皆既月食の翌日にあたります。これに加え、今週は地球を取り囲む太陽系の配置がかなり厳しいものになっているように思えます。

天王星が逆行する7日(火)は…午前8時28分、愛の星=金星が天秤座へ入りますが、そのほぼ同時刻(8時27分)に太陽の方は木星とスクエア(90°)を形成します。これは…太陽、木星、両者とも幸運な天体なのですが、スクエア(90°)という互いに確執を生むアスペクト(星同士の関係)ですから、双方のいいところよりも悪い性質を強調して露呈してしまう関係です。具体的には…太陽の権威主義と傲慢さ、木星の楽観過剰な性質から、幸運を過信してあとで失望するようなことになったり、権威に頼って過剰な恩恵を期待するなど、自分自身の努力を怠って、いい結果のみを期待する甘い判断をしやすいアスペクト(星同士の関係)なのです。しかし、太陽も木星もベネフィックスといわれる吉星なので、向こうから災難が降りかかってくるわけではありません。ついついこちらから、日頃の真面目さや謙虚さを忘れて、他力本願な気持や、「自分は特別だ」という自信過剰から心のワキが甘くなってしまうのです。

7日(火)午後10時14分、今年1月2日から逆行し始めた天王星が順行に向きを変えます。たしかに順行すれば、天王星の有用な面を発揮しやすいことにはなるのですが、地球から観ると天王星が目の前で一時ストップ(ステーションといいます)して方向転換することによって相当な煽りを受けるのです。

8日(水)は天秤座に入った金星が天秤座の1度まで進んで、逆行してきた火星とトライン(120°)という好調なアスペクトを作ります。これは愛のチャンスです。また、男性を表す惑星=火星の逆行からのトライン(120°)ですから、男性の方からこちらへ戻ってくる…と、考えざるを得ないですね。(笑)天秤座、水瓶座、そして双子座に太陽や金星を持つあなた!愛のチャンスかもしれません。

とはいいながら…現在は山羊座の3度に土星が目を光らせています。10日(金)には金星が天秤座の3度まで進んで、土星とスクエア(90°)という不調和なアスペクト(星同士の関係)を作ります。愛はさっそく現実の壁に突き当たることになるわけですが、これはカーディナルサインの方に影響があり(天秤座はカーディナルサインですから当事者になる可能性はありますが)、双子座さん、水瓶座さんにはさほど不利ではないので、彼が他の女と縁を切ってくる…というシナリオもアリかもしれませんね。(笑)

11日(土)は…午後6時46分を中心として、北極~ロシアにかけて部分日食があります。先月、7月13日の日食は南極周辺でしたが、黄道と白道の交差点=日食のポイントから地球が避けきれず、今度は北の極地方が引っかかる形です。部分日食ではありますが、私達のこころのどこかに影を落とすことにはなりそうです。

今週はそろそろ夏休みに入る方も多いと思いますが、太陽系の環境にはいろいろと懸念材料が残るようです。日食は地球の気象環境にも大きな影響があるといわれています。天王星の方はあまり科学的な立証があるとは聞きませんが、私は少なからずマークしているところです。夏休みの旅行は天気予報をよくチェックして、賢いスケジュールを立てて頂けることを願っております。

AUG 6 2018

瑛利奈

(C)ELINA

投げ出したい気持ちと衝動が…

7/30~8/5

月食があった先週、28日(土)。東から西へと逆走する異例のコースを取って台風が日本列島へ上陸しました。週が明けて、今週の星の動きはすべてにおいて低調です。

太陽と8つの惑星は…火星と天王星という熱気を帯びた2つの凶星を除き、あとはすべてメジャーアスペクト(重要な星同士の関係)はありません。

今週の特長として目立つのは…小惑星のベスタです。ベスタは本来神に捧げる「生贄(いけにえ)の処女」を表します。意味としては…自己犠牲や義務など、つらいもの、苦しいものを進んで受け入れる…こんな利他的な、ある意味自己懲罰的な気持ちや状況を表す小惑星なのです。

この小惑星ベスタが30日(月)には太陽とセキスコードレート(135°)、愛の星=金星とスクエア(90°)を形成します。前者は現在のテーマに問題の存在を感じて立ち止まる…。後者、金星とのスクエアは愛することに疲れて投げ出す…。こんな意味を持ちます。私達の気持ちは各々の問題において、「いいのかな?これで」とか、「愛情をかけても報いが少ない」などの懐疑的な感情に囚われるでしょう。季節柄、夏バテも手伝って、すべてが面倒くさくなるようなアスペクト(星同士の関係)です。

その後、8月1日(水)には…今度は知性の星=水星がベスタとトライン(120°)を作った後、今まで逆行していたベスタが順行に向きを変えて、力を強めます。ベスタは前述の意味に加えて、国防、軍隊の意味もあります。となると、防衛のため、イヤな義務や損失も引き受けざるを得ない…と、現実を再認識することになるのかもしれません。

8月2日(木)正午前、以前からずっとスクエア(90°)の関係を持っていた火星が天王星と正確にスクエア(90°)を形成します。火星は逆行中なので、順行でスクエア(90°)を形成した5月16日以来の出来事になります。火星も天王星も向こう見ずで喧嘩好きの惑星です。社会的な問題も心配ですが、個人的には事故や急激な体調の変化などに気をつけたいものです。

その後もこれらの流れを変えるほどのキッカケもなく、一週間を通じて、なんとなく不穏な空気を感じながら、自制しなければならないような微妙な空気が立ちこめる週になりそうです。

JUL 30 2018

瑛利奈

(C)ELINA

ハードな星の下で…皆既月食

7/23~7/29

23日(月)午前6時、太陽が本来の座である獅子座へ入場。一足早く猛暑は来ていましたが、これを以て本格的な夏の幕開に。今までは蟹座の太陽を中心として太陽系が動いていたので、カーディナルサインという蟹座を含めた牡羊座、天秤座、山羊座に星が集まることが多かったのですが、これからは獅子座を中心とするフィックスドサインが運命の鍵を握ることになるでしょう。

蟹座を中心とする水象のグランドトラインという「物事がスムーズに進行する」配置が中心となっていたのは7月に入ってから先週までの流れです。今後は獅子座の太陽に対して、現在第一デークにいる牡牛座の天王星、水瓶座の火星が次々に不調和なアスペクト(星同士の関係)を形成していくことになります。

25日(水)には太陽が天王星とスクエア(90°)。この日は同時に乙女座の金星が海王星とオポジション(180°)という不調和な関係も形成されます。今までは通常国会も会期よりも二日前に閉会するというスムーズな流れでしたが、ここからはすべての事象が難航するモードに変わっていきます。(国会に関してはまるで星の動きを計算したかのような巧妙さでした)

26日(木)には獅子座の23度で水星が逆行。27日(金)には太陽が火星とオポジション(180°)を作ります。ここで太陽の度数は獅子座の4度です。

となると…フィックスドサイン(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)のみなさん、特に最初の方の生まれの方には影響があるかもしれません。フィックスド生まれのみなさんの性格上、そんなに早く弱音を吐くとは思えませんから、無理をして身体を壊さないよう、特に健康には注意をして欲しいですね。

このあと、28日(土)は今週最大のイベント、皆既月食です。今回は日本でも観測できるそうです。午前3時24分から月が欠け始め、4時30分に皆既食となります。そのまま月が沈んでいくそうですが、太陽が火星、天王星とT字スクエアで皆既月食とは!地球を中心として、太陽、月、火星、天王星が張り詰めた空気をもたらすことになるでしょう。しかしこの日の午前10時22分、乙女座の金星が冥王星にトライン(120°)という好座相を作ります。これにより新しい風がどっと吹き込むキッカケができるかもしれません。

今週は「闘い」がテーマの一週間になります。熱いからといって夏バテしている場合ではなさそうです。みなさんもイザという時のために体力を温存しておいたほうがいいかもしれませんね。

JUL 23 2018

瑛利奈

(C)ELINA

愛の星=金星が活躍する一週間

7/16~7/22

夏至を過ぎて三週間あまり…。今週は太陽が蟹座を通過する最後の週となります。しかし、太陽と他の惑星とのアスペクト(星同士の関係)は…7月12日(木)の冥王星とのオポジション(180°)を最後にして、もうそれ以上太陽と重要なアスペクトを作る惑星はなく、マイナーアスペクトさえもなくなっています。太陽さんは「やるべきことはやったから、あとは惰性でいいだろう!」と言わんばかりの流れになります。

太陽に変わって今週活躍するのは…愛の星=金星です。16日(月)には小惑星ジュノーとトライン(120°)という好調な関係を作ります。ジュノーはゼウスの妻で浮気問題などパートナーとの不公正な関係に「ひとこと言わせて!」と、自分の立場を主張する「権利」を司る小惑星です。16日(月)は月も金星と合(0°)になり、愛情問題も含めて、弱者の法的な権利を主張するといい結果を導き出せる日となります。これは蛇足かもしれませんが…夕方にちょっと気になるアスペクトが…。金星、火星のインコンジャクト(150°)ですが、これは問題のポイントが男女双方の立場上、すぐに手を付けられない難しさを表している…ということです。

17日(水)は…金星と同じく乙女座を通過中の小惑星、セレスと金星が合(0°)を作ります。セレスは子育てや慈愛、家庭的な愛を表す小惑星です。ヴィーナス=金星の持つ愛の力はセレスの癒やしのパワーをもらって、さらに女性的に、優しさを増すことでしょう。

21日(土)は前日から蠍座に入って来た月がセレス、金星と調和、昼前には木星と合(0°)、夕刻以降は海王星、冥王星と調和…という、一日を通じて優しいアスペクト(星同士の関係)に満ちた、愛と平和に恵まれる一日になりそうです。

最後は22日(日)午後6時21分、乙女座の金星が蠍座の13度にいるオールマイティーの吉星=木星とセキスタイル(60°)という調和の関係を作ります。これは…6月1日以来のハッピーディになるということ。このところ、記録的豪雨や猛暑のニュースばかりで、疲弊していた私達の身の回りも、今週は金星の大活躍により心の潤いを取り戻すでしょう。愛する人との関係に悩みがちだったあなたにも今週の星は愛することの大切さを教えてくれるかもしれません。

JUL 16 2018

瑛利奈

(C)ELINA

二つの正三角形と13日の日食

7/9~7/15

先週は太陽が木星、海王星とグランドトライン(大三角)を作りました。これは…何事もスムーズに進む暗示なのですが、気象に関しては空前の豪雨をもたらすことになってしまいました。被害に遭われた方、心からお見舞い申し上げます。三角形を作る三つの天体…太陽は蟹座、木星は蠍座、海王星は魚座と、たしかにすべて水のエレメントです。調和の配置とはいえ、水のグランドトラインは怖ろしいものがありました。

今週は…10日(火)の午前11時31分、愛の星=金星が乙女座へ入ります。その後、11(水)午前1時39分、今まで逆行していた木星が蠍座の13度で順行に変わります。話は前後しますが、先週の太陽が木星とトライン(120°)を形成した5日(木)、株は大きく値上がりしたようです。木星の順行は…これまでのイレギュラーだった木星が司るお仕事を正常化してくれることになるのです。そもそも木星が司る役割は?というと、占星学の教科書によると法律、宗教、哲学ですが、社会的には経済、教育が大きなテーマです。ようやく投資はOKに。このところ混乱していたスポーツと大学問題にも少しは落ちついた裁量が期待できるようになるかもしれません。

12日(木)は乙女座の金星が5月から牡牛座へ入ってきている天王星とトライン(120°)を形成します。金星は愛の星、天王星はラブロマンスを表しますから、乙女座、山羊座、牡牛座など地のサインに関わりのあるあなた!には愛のチャンスをもたらします。金星は14日(土)には山羊座の土星ともトラインを作りますから、乙女座の金星を囲んで、牡牛座の天王星、山羊座の土星がグランドトラインを形成することになります。先週の太陽を中心とする木星、海王星のグランドトラインもまだまだ効力の範囲内ですから、今週は地象の正三角形に加えて水象の正三角形と、二つの正三角形を持つ配置ということになります。もしこれが個人のホロスコープだとすると、超楽観的な、悪気が全くない素直な人…になるでしょう。

とはいえ、今週の星は侮れない伏兵がいます。それは…ひとつには、12日(木)午後6時59分の太陽と冥王星のオポジション(180°)。もうひとつは…13日(金)の新月にともなう日食です。冥王星は地下に埋もれた目に見えにくい問題を、日食は潜在意識に深く関わりがありますから、すぐに表には出ないような形で、社会情勢に秘かなジャブが入る…。こんな動きがどこかで始まるのかもしれません。この日食は部分日食が南極周辺で起きる程度ですが、まずは太陽と冥王星の度数が蟹座と山羊座の20度。日食の度数もやはり蟹座の20度です。このあたりに重要なポイントを持つ方はマークしておいたほうがいいでしょう。

星のイベント満載の週ですが、不安なところばかりに気を取られずに、生かすものはしっかり生かして、あなたの人生のポイントにして下さい。基本的には二つのグランドトラインに支配されてこの潮流がスムーズに進む、こんな一週間となるでしょう。

JUL 9 2018

瑛利奈

(C)ELINA

太陽が木星、海王星とグランドトラインに

7/2~7/8

ワールドカップが盛り上がっているなか、気が付かなかった方も多いかもしれませんが…、先週は今年いちばんのハードな折り返し点でした。中でも27日(水)は…朝から火星が逆行し、夜には太陽が土星とオポジション(180°)と、脆弱な状態や心構えでは乗り越えることができない試練の日となりました。

今週は?というと、先週のしんどさとは打って変わって、現在蟹座を通過中の太陽が恩恵の星=木星と夢の星=海王星が作るトライン(120°)の頂点に到達して、グランドトラインといわれる幸運の正三角形を作ります。苦悩の夜が明けて、まさに夢へ繋がる虹を見るような感じです。

そのハイライトともいうべきイベントは…5日(木)午後8時過ぎの太陽&木星のトライン(120°)です。これは今年(2018年)の3月14日以来、4ヶ月ぶり。まさに太陽が春から夏へと移動して、ワンシーズンに一度の幸せな瞬間が訪れるのです。いつもいうように木星という幸運の女神には後ろ髪がありません。これは「準備して前から飛び込め!」という意味です。みなさんもこの5日(木)の夜の幸運な空気を必ず自分のものにするように努力して下さい。「努力なんて大変だ!」と尻込みする方は…思っていることを行動に表すだけでいいのです!「私はこうしたいと思っている!」または「このように願う!」と、少しでも理想に近づけるように、まず第一歩を踏み出すこと、また言葉に出すことです!思いを行動に移せば、必ず手応えが返ってくるはずです。

次の幸運なアスペクト(星同士の関係)は8日(日)の午後11時過ぎに作られます。こちらは蟹座の太陽が魚座の海王星にトライン(120°)の好座相を形成。海王星は夢とイマジネーション、また利他的な奉仕の精神をもたらす星ですから、今までの悲観的な観測が一気に吹き飛んで、新たな夢が私達の心に宿ることになるでしょう。人によってはこれがビジネスチャンスに繋がったり、恋愛中の方は胸キュンから、相手に尽くしたい気持ちになったりするかもしれません。

今週の一週間は断捨離をした後の爽快感に加えて、「夢は手をのばせは掴めるんだ!」という前向きな気持ちを私達に教えてくれることになるでしょう。

JUL 2 2018

瑛利奈

(C)ELINA

シリアスな一年の折り返し点

6/25~7/1

週明けの日本はFIFAワールドカップで沸いていますが…。今週は2018年前半最後の一週間となります。6月末は、暦の上でも一年の折り返し点ですが、今年の星の配置では28日(木)が満月。また、その前日、27日(水)は昨年の12月20日か山羊座へ入ってきた土星に対して太陽がちょうど反対側、オポジション(180°)へ回り込みます。2018年前半の結果が出る日です。土星は二年~三年かけてひとつのサインを通過する惑星で、リアルにその時代のテーマを代弁するような星です。いってみれば「現実」の申し子のような惑星なのですが、それに対して一日一度づつ時を刻む太陽がオポジション(180°)ということは…土星が提示したテーマや問題について、世の中や、私達の努力の進捗状況を形として、目の当たりにするようなタイミングなのです。

同時に27日(水)には火星が逆行を始めます。これから7月末に向けて、天文学的にも2003年以来15年ぶりに火星が地球に最接近します。日付が前後しますが、26日(火)に獅子座の金星が蠍座の木星にスクエア(90°)を形成していますが、この火星が逆行に転ずる水瓶座の9度という度数はややワイドではありますが、前日の木星&木星のスクエア(90°)に対してT字形を作るT字スクエアのポイントでもあります。

その後、29日(金)には水星が獅子座へ入場します。これで私達の住む太陽系の10個の天体(太陽、月プラス8つの惑星)のうち、5個までがフィックスドサイン(定着サイン、不動宮)と呼ばれる力を秘めた重厚な位置へ集まることになります。最近、特に2017年にはなかったことです。この配置は…お互いに力を持った星同士がぶつかり合うわけですから、ワールドカップならずともまさに真剣勝負です。世の中は…いよいよ最終的な答えを求める時代に入ってた…このように予感させますね。

私の説明は…少し回りくどくて、わかりにくかったかもしれません。つまり…今週の星の配置は「生ぬるいことは許さない」、そして、このところ思いあぐねてきた問題に一気に決着を着けざるを得ない方向に事態が動くであろう…ということです。

みなさんも一年の折り返し点に際して、現状を整理したり、その問題に下されるであろう社会的な評価を心して受け入れてみる…こんな気構えで身辺を見直してみるといいでしょう。

JUN 25 2018

瑛利奈

(C)ELINA

21日から新たな夏至図に

6/18~6/24

18日(月)午前7時58分、大阪府北部で震度6弱の地震がありました。マグニチュードは6.1でしたが、震源が13キロと浅かったため、揺れが大きくなったようです。被害に遭われた方、心からお見舞い申し上げます。

実は私は先週、友人から「『6月21日に地震がある』という噂は本当か?」と」訊ねられていました。暦によると…19日(火)午前4時39分、海王星が魚座の16度で逆行します。重惑星(外側の惑星)の逆行は地震と密接に関係があるので、私は「19日が怪しい」と友人に返事をしていたところでした。

また、今週は21日(木)が夏至になります。この日の午後7時7分に太陽が蟹座へ入場して、日本の国家の運勢も新たに夏至図へと書き換えられます。

しかし、今度の夏至図は「これは何かの間違いか?」と思うほど、この春の春分図と驚くほど似通っています。ASCといわれるホロスコープの起点が山羊座の2度、MC=チャートの頂点が天秤座の22度。2018年の夏至図は春分図とまったく同じ度数になっています。ですから、土星より外側の速度の遅い惑星は殆ど同じハウスに留まるという状態になっています。国土を表す4ハウスには波乱の惑星、天王星がカスプに極近い位置にいて、これが特に目に付きます。

政府与党を表す天体は金星…。金星は春分図では最下層に位置していたのですが、夏至図では大分上に上がってきました。これは安倍政権がやや持ち直す暗示です。

夏至以降も国土は相変わらず災難に注意というチャートですが、今度は木星が水星、海王星とグランドトラインを形成して、何か良いことがありそうな暗示もありますね。

今週は…週後半になってようやく世の中は運気は回復してきそうです。木星、水星、海王星のグランドトラインは(大三角)は…私達に、自分の利益に汲々(きゅうきゅう)としないで、利他的な優しさを持ちましょうよ!」と言っているかのようです。本当のことをいうと、夏至図が指し示す現実は厳しいのですが、そればかりと角突き合わせて悩んでいても道は開けません。想像力豊かに新たなビジョンを描くことが大成功へ繋がる…。私達が自分自身で夢を紡ぎ出すことを星は望んでいるようです。

JUN 18 2018

瑛利奈

(C)ELINA

米朝首脳会談は消えゆく月の日に

6/11~6/17

今週はいよいよ12日(火)に米朝首脳会談が開かれます。時刻は現地時間午前9時とのこと。多分、これを指定したのはトランプ米大統領だと思いますが、「相手に譲歩を迫ろう」という意図が見え見えのチャートですね。幸い月が無力化するボイドタイムでもなく、決裂しそうもないですが、もうひとつ…中途半端におわってしまいそうなホロスコープです。

そもそも今週は14日(木)の午前4時41分が新月です。12日(火)は「月齢が27日目の月」という非常に内向的な新月へ収束していく直前の三日月です。ドアを閉められる前に、とりあえずスキ間に靴の先だけでも入れておきたい…というような心境なのでしょう。

また、14日(木)は午前6時前に愛の星、金星が獅子座へ入ります。愛情表現が獅子座という活発さと行動力を持つ火のサインへの入場ですから、世の中も少しは華やいでくるはずです。前後しますが、知性の星、水星は13日(水)から蟹座へサインを変えています。しかし、夏らしく衣替えした獅子座の金星は最近牡牛座へ入ったばかりの天王星と、また蟹座の水星は前から山羊座に居座っている土星とそれぞれ不調和なアスペクト(星同士の関係)を形成します。金星と水星という私達の心や感情に直接働きかける惑星が天王星、土星という強面の惑星と喧嘩するわけですから、多少の波乱はありそうです。

ただ、このところは駆け引きのみが目立って、あまり心に響くところがなかった星の配置でしたが、金星と水星、特に金星の天王星への挑戦は…私達に本気で自分の想いを訴えることの大切さを教えてくれるのかもしれません。

JUN 11 2018

瑛利奈

(C)ELINA

疑惑や迷いが足を引っ張る

6/4~6/10

先週はスムーズに流れる絶好調の星の配置でしたが、今週になって急速にスピードダウンしそうです。特に週前半、4日(月)~7日(木)までは、これまでやってきたことの「見直し、見直し」で、現在掲げている目標にさえ、疑問符がついてくることが多くなります。しかし、ここで大きく目標を変えてしまうことは「障害」という目の前のテーマから目を逸(そ)らすことに他ならず、抜本的な問題解決にはならないのです。

今週中盤までのテーマは…私達の心の中に潜む懐疑主義や迷い…、これら信念を揺るがす悪魔のような魔物と闘うことなのかもしれません。

特に6日(水)、7日(木)は…私達が知りたくなかったことや、隠蔽されていた問題などが表面化して、判断に迷う日です。特に最近「時の人」になることが多い蟹座さんや山羊座さんがこんな場面に遭遇するでしょう。またミュータブルサイン(双子座、乙女座、射手座、魚座)の方にとっては…今の方向性でいいのかどうか?を見定める当面のターニングポイントです。もしも、弱気な自分に気付いたら、迅速な軌道修正もアリといえます。

今週は7日(木)までに問題点が出尽くしますから、これをクリアできたら、あとは現実的な行動力をいかに発揮するか?また、実務処理のスキルをいかに上手く使って問題を片付けるか?だけを考えればいいのです。

今週の運勢は、大きく分けて…7日(木)までが考える時間、それ以降が行動する時間…このようなペース配分になりますね。一般道に制限速度が定められているように、星の配置にも高速で走行できる時期と低速にスピードダウンしなければならない時期があります。流れを見極めながら制限速度に合わせることが、いわゆる「世渡り上手」というものなのかもしれませんね。

JUN 4 2018

瑛利奈

(C)ELINA