悲しい満月に

8/3~8/9

最近は新型コロナウイルスのニュースというと、東京の感染者数しか報道されないような日が続きました。しかし、全国の感染者数が過去最高値を記録するなど、地方へと次第に感染が拡大しています。先週は海王星を除いて、ラッキーな星の動きはほとんどありませんでしたが、引き続き今週も好ましいものが少ない状況が続きます。

3日(月)は午前3時過ぎから月は天王星が支配する水瓶座。天王星の影響が強い一日です。天王星のキーワードは「新機軸」ですが、これは最近よく耳にする「新しい生活様式」を探求することがテーマの日とでもいったらいいかもしれません。

4日(火)は今週の中でいちばん重要な日です。まず、午前0時58分に満月となります。直近の新月以来、この二週間に起きた出来事の答えが出る日です。午前6時0分、水星が土星とオポジション(180°)を形成。水星は知性の惑星ですが、同時に「移動」を意味します。土星は「抑止」の惑星ですから、文字通り「移動しちゃダメよ!」という意味になります。多分、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑みて、夏休みの旅行やお盆の里帰りなどの行動にネガティブな見通しや判断が下るのでしょう。その後、午後10時6分には火星が木星とスクエア(90°)を作ります。火星も木星も熱気を持つ惑星です。世の中がさらにざわついてくることになりそうです。

5日(水)午後12時31分、水星が獅子座へ入ります。これまで蟹座を通過しながら、対立する山羊座の木星、冥王星、土星の顔色を窺いながら揺れ動いてきた水星に確固とした姿勢が出てくる暗示です。知性の惑星=水星の独立性が保たれて、未来が少し読めるようになってくるのかもしれません。

6日(木)は午前2時47分に土星が小惑星=ベスタとオポジション(180°)を形成します。時期が前後しますが、小惑星=ベスタは3日に蟹座の水星と合(0°)を作っていました。このアスペクト(星同士の関係)は…私達が犠牲を好んで受け入れなくてはならないという想いに囚われることを意味していました。しかし、その小惑星=ベスタが土星とオポジション(180°)というアスペクト(星同士の関係)は行政などから押しつけられる犠牲を「もういい加減にしてくれ!」と払いのけたくなるくらいにつらく感じるような状態です。そもそも、多少のタイムラグはありますが、この2つの星の配置はほぼ同時に起きているといってもいいのです。これこそ、私達が新型コロナウイルスの感染拡大について、日々強い関心を持ちながら、その注意を払おうという努力にそろそろ限界が迫っていることを暗示しています。これを解決する道はただひとつ、焦らず、先を急がず、ピリピリしないで、他人を責めず、自分を追い込まず、また、必要以上に自らに犠牲を架すことをしないこと。ひとつでもありませんでしたね。(笑)これだけです。

7日(金)の星の配置は今までに比べて大分楽になります。少しばかり未来の可能性が見えて、「この分だったらいけるかな!」と感じられるでしょう。

8日(土)は、今年の4月4日から双子座へ入った金星が、本来ならば三週間ほどで蟹座へ抜けるはずなのが、5月13日に双子座の21度で逆行を初めてしまい、その後、6月25日にようやく順行になって、双子座の30度まで来るのに4ヶ月以上もかかってしまいました。これは…普通は愛情運のいい時期は23日くらいで次のサインへ順番が回ってくるのですが、今年は双子座さんがずっと愛情運を独占してしまっていたのでした。みなさんは「双子座さんはいいなぁ」と、思われるかもしれませんが、当事者としては飽き飽きして頭がおかしくなるくらい愛情問題に固執したり、好調が長く続きすぎて有難みが薄くなったりするものです。反対に、双子座の金星では愛の恩恵が受けられない乙女座さん、射手座さん、魚座さんのような立場の人には、この世が砂漠のように感じられたかもしれません。8月8日、このロングランの双子座の金星が4ヶ月と4日ぶりに蟹座へ入場します!これは非常にインパクトがあるイベントといえますね。思えば、コロナウイルスの自粛期間中はずっと金星は双子座だったのです。双子座はコミュニケーションを意味するサインですが、逆行中はそれが空回りしたりするのです。そう考えると、愛や気持ちをリモートで表現せざるを得ない自粛期間がずっと双子座の金星で、しかも逆行して力が半減していた…今思えば納得ですね!これがひさびさ情愛豊かな蟹座に替わるのですから、蟹座の金星のパワーは大変なものであると思われます。要するに、蟹座さん、蠍座さん、魚座さん!ようやく愛に恵まれる時が来ますよ!週末の変化が期待されますね。

9日(日)は牡羊座の月が太陽とトライン(120°)で、午前中は安定感のある時間です。しかし、午後になると、月が木星、冥王星とスクエア(90°)、特に午後5時35分に火星とコンジャンクション(0°)を形成します。これは感情が高ぶって衝突に繋がるアスペクト(星同士の関係)です。疲労や事故、何事もやり過ぎに注意が必要です。

今週は水星と金星、2つの内惑星がサインを変えます。これにより世の中のムードも大きく変わります。4日の満月はちょっとシンドイものがありそうですが、その後、時の流れは次第に早くなっていくでしょう。

AUG 3 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

希望的観測は厳禁

7/27~8/2

先週は…月が山羊座に集まる外惑星郡とオポジション(180°)を形成するという、緊張感に満ちた星の配置で週がスタートしました。その後、新月を経て、22日太陽は獅子座へと移動しました。多少のタイムラグはありますが、この緊急事態を暗示する星の期間に新型コロナウイルスの感染も拡大したと思われます。

今週は?というと、コアとなる太陽のアスペクト(星同士の関係)にはあまりいいものはありません。代わりに海王星が絡んだアスペクトが、好調、不調あい混ぜて目立っています。海王星は良い意味では「夢」と「イマジネーション」、ネガティブな意味としては「嘘」や「勘違い」などがあります。ここから推測すると、今週はあまり確定的なことは判明せず、曖昧な想像のみが一人歩きしていく一週間だといえるでしょう。

27日(月)は午後1時11分を境に、前半の月は天秤座、後半、月は獅子座へ移動します。月の位置としては…先週から90°進んできた形です。従って、午前の天秤座の月は冥王星、土星にスクエア(90°)の不協和音を奏でる位置です。午後9時半を回ったところで、月は獅子座の太陽にスクエア(90°)、半月となります。先週の新月から始まった新たな月のサイクルに途中経過や中間報告が出るタイミングです。

28日(火)は前述の海王星のアスペクト(星同士の関係)が目立つ日です。午前1時6分には山羊座の木星が魚座の海王星にセキスタイル(60°)を形成。これは…夢のあるアスペクト(星同士の関係)です。喜ばしい情報が世界を駆け巡ることに。しかし、2時47分には愛の星=金星が海王星とスクエア(90°)の不調和座相を形成し、ガッカリするような気分に。海王星にセキスタイル(60°)の木星とこのスクエア(90°)を作る金星とは主語が違いますから、多分失望するのは別な問題でしょう。この日の午後3時20分には太陽が海王星とセスキコードレイト(135°)という小競り合いのアスペクト(星同士の関係)に。喜びや失望、またそれに伴う金銭トラブル…。アップダウンが多い一日になりそうです。

29日(水)は概ね順調です。午後1時1分、蠍座の月が山羊座の土星とセキスタイル(60°)を形成。この日の折衝や交渉事は午前中が勝負になります。

30日(木)は月が太陽とトライン(120°)、調和の日です。一日を通じて、月はほぼ順調ですが、知性の惑星=水星だけは午後11時17分、木星とオポジション(180°)をを形成します。楽観過剰なアスペクト(星同士の関係)です。計画が膨らみすぎたり、希望的観測や予算オーバーなどに注意が必要です。

31日(金)午前3時44分、今度は水星が海王星とトライン(120°)を形成。これは前日の水星、木星のオポジション(180°)と重ねて解釈した方がいいかもしれません。これも夢が膨らむアスペクト(星同士の関係)ですが、いい影響にあずかれるのはそのテーマによるでしょう。もしもあなたが気分が落ち込んで鬱状態の傾向があったら、明るい思考に方向転換するキッカケが得られるかもしれません。音楽やビデオを制作するなど、クリエイティブ系の方にもいいものができるチャンスです。しかし、お金を扱ったり、セキュリティ関連など、現実的な作業には、希望的観測がむしろアダになる可能性も。愛情問題にも未来を語るにはいいですが、結婚式の計画や転居の準備にはよくないかもしれません。告白に関しては、攻めにはラッキー、防戦には不利といったところです。

土曜日は早くも8月1日です。「今年は春がなかった」という声が聞かれましたが、おちおちすると夏もないままに過ぎていきそうですね。8月の初日は午後3時55分、月が天王星とトライン(120°)を作って、季節は新たなフェーズを迎えます。しかし、午後7時52分、またもや水星が冥王星とオポジション(180°)に。先が見えない暗示です。アクセルを踏んで時を先へ進めたい気持ちは高まりますが、真実が覆い隠されて見えないまま…こんな葛藤を表しています。

2日(日)、午前中は山羊座の月がいい雰囲気を醸し出しますが、午後になって、星の配置は厳しくなります。午後8時18分、太陽が天王星とスクエア(90°)に。これは…せっかく一週間かけて計画してきたものが予想外の事態に壁にぶつかる暗示です。喫緊(きっきん)の課題の新型コロナウイルス問題が再燃したり、あるいは国際情勢に懸念が出てきたりなどするかもしれません。今週も引き続き気が緩められない一週間になりそうです。

JUL 27 2020

瑛利奈

(C)ELINA

21日、新月そして獅子座へ

7/20~7/26

太陽が蟹座へ入ってから、豪雨災害や新型コロナウイルスの再拡大など、不穏な事態が続いていました。これは大づかみにいうと…蟹座の太陽の度が進むにつれて、山羊座の後半に控えている木星、冥王星、土星などの外惑星とオポジション(180°)という対立するアスペクト(星同士の関係)を形成したのが原因と思われます。また、現在は太陽系の中で土星とともに怖れられている凶星=火星が牡羊座へ入っており、これが太陽と山羊座の3つの天体、両方にスクエア(90°)を作る形=T字スクエアになったことが、さらに火に油を注ぐような形になりました。

先週の配置をおさらいすると、太陽がまず木星とオポジション(180°)を作ったのが14日、冥王星とオポジション(180°)になったのが16日でした。この日ちょうどこの翌日、東京都の新型コロナウイルス感染者数は293人と過去最大の数字を打ちました。ニュースなどでは東京都だけをクローズアップして騒がれていますが、全国的にも7月18日は661人と4月11日の720人についで、2番目となっています。この4月にも14日、15日と、当時の牡羊座の太陽は冥王星、木星とスクエア(90°)の不調和座相を作っていたのでした。

前置きが長くなりましたが…週が明けて21日(火)、蟹座の28度まで進んだ太陽は山羊座の外惑星の群れの中のいちばん最後の惑星、土星にオポジション(180°)を形成します。これが今回の緊張感に満ちた星の配置のフィナーレとなります。同時にこの21日(火)は午前2時32分に新月でもあります。新月といえば、月の新たなサイクルのスタートの日。前回の6月21日、夏至の日から始まった不吉な日食に続く月がようやく地球を一周して、リセットされることになります。これこそ、緊急事態宣言解除と同じように、喪に服す期間の終わりです。よく我慢して下さいました!ここから、実りある計画のスタート「OK!」ということです。

22日(水)午後5時36分、太陽は蟹座を出て、次のサイン=獅子座へ入ります。前日の朝5時過ぎから月も獅子座へ入ってきていますから、一気に火のサインの影響が強くなってきます。蟹座の、しかも反対側に山羊座の土星を背負った太陽のジメジメとした抑制的な雰囲気がガラッと変わり、世の中は行動的で、自己肯定的な獅子座の世界へと誘われていきます。

23日(木)は朝方、まだ蟹座の10度にいる水星が牡牛座の天王星とセキスタイル(60°)を形成。これはいいアスペクト(星同士の関係)ですから、いいアイデアが出たりなど、世の中の方針が大分改善されていく見込みです。今年は海の日の4連休がスタートしますね。いい連休のスタートになりそうです。

24日(金)は「スポーツの日」ということですが、奇しくも健康を意味する乙女座へ入った月が水星や木星と好調で、身体を鍛えるには最適な一日です。ピクニックなどを楽しんだり、愛の今後を語り合うなど、前向きな気持ちで過ごせるでしょう。

25日(土)も前日の流れを引き継いで、順調です。午前10時53分から月は天秤座へ入場。午後には獅子座の太陽とセキスタイル(60°)を作って、王道の気分で過ごせるでしょう。

26日(日)になると、少し不調和なアスペクト(星同士の関係)が増えてきます。権利の主張を意味する小惑星=ジュノーが全面に出て、弱者がいかに蹂躙されているか?をアピールし始めます。もしもあなたが現在抱えている問題を大きくアピールしたいならチャンスですが、逆の立場、つまり問題から逃げたい場合は強気に出るのは絶対に避けたい日です。4連休は最後の日に課題を残しながら終わっていきそうです。とはいえ、今週は…週明けに緊張感に満ちた場面がありますが、その後は次第に落ち着きを取り戻していきます。気を回してくよくよ考えるより、行動することの大切さを実感する一週間となるでしょう。

JUL 20 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

あと8日、我慢して!

7/13~7/19

6月21日の夏至から太陽が蟹座へ入り、三週間あまりが経ちました。その間、世界はもとより、東京では新型コロナウイルスの新規感染者が急増しながらも、5000人以内の集会が自由になったり、経済産業省では「Go To トラベルキャンペーン」の開始日を決定したりと、時の流れに逆行するような政策が次々と打たれていく見通しです。

13日(月)、太陽はいよいよ蟹座の第三デークへ入ってきます。この蟹座の第三デークというポイントは?というと…以前から山羊座の第三デークを逆行中の木星、冥王星に加えて、今月2日から逆行で山羊座へ戻って来た土星、これらの重厚な惑星たちが顔を揃えている場所…と向こう前でいがみ合うポイントになります。まずは、13日(月)の午前3時43分、魚座の20度という、蟹座と山羊座を調停する位置にいる海王星が太陽とトライン(120°)の調和座相を作ります。海王星はやんわりと蟹座、山羊座に向かい合う両方の天体に宣戦布告の意向を告げるかのようです。13日(月)に蟹座の太陽が最初にオポジションで向かい合う相手は…山羊座の21度にいる小惑星=パラスです。太陽は政府を意味し、また小惑星=パラスは「医者や弁護士などの専門家」を意味する小惑星です。これはまさに政府と有識者の意見が対立して接点が見つからない現在の構図を表していますね。

14日(火)は蟹座の22度まで度を深めた太陽が山羊座の木星とオポジション(180°)を形成します。木星は幸運を意味する惑星ですが、オポジション(180°)のような不調和なアスペクト(星同士の関係)においては、ネガティブな意味になります。例えば、楽観過剰で事態を甘く見るとか、希望的観測でぬか喜びをするなど。気の緩みや大盤振る舞いなどに気をつけなければならないアスペクト(星同士の関係)です。14日限定というより、もう少し、期間を広げて解釈した方がいいかもしれません。

15日(水)は牡牛座の第三デークへ進んできた月に助けられ、蟹座と山羊座の対立は見られません。午後10時56分、月が木星とトライン(120°)の好調座相を形成して、楽しく一日が暮れていきそうです。

16日(木)、午前4時12分、太陽が冥王星とオポジション(180°)を形成。太陽の度数は蟹座の23度、冥王星は山羊座の同じく23度です。冥王星は遠くて、しかも準惑星のため、即効的な出来事はないかもしれませんが、長きにわたって問題を燻(くすぶ)らせるような天体です。秘密が解き明かされない暗示です。

17日(金)から19日(日)までの三日間は太陽を始め、主要な天体同士のアスペクト(星同士の関係)はありません。17日(金)の午後3時40分、双子座の月が金星に合(0°)を作ります。デートの約束をするには最高の時間帯です。17日は一日を通じて、スムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。

18日(土)になると月は双子座の第三デークまで度を深めますが、あいにく調和できる相手がいないまま、着地する場所を見失ってしまいそうです。流れに任せて行動するには適さない日です。午後11時23分になって、月は蟹座へと入ります。

19日(日)、蟹座へ入った月は現在蟹座の26度にいる太陽と合(0°)になる日、つまり新月を待ちます。新月まではあと二日ほどありますが、6月21日の日食から始まった不吉な月のサイクルはあと残すところ2日です。あせらず、前のめりにならず、持ち堪えることが大切な日曜日です。来週の火曜日、21日に訪れる新月をじっくり待ちましょう。新しいことを手がけるよりも、あなた自身のマインドを穏やかに保つこと。そしてスローライフを目指すこと。それだけに集中するといいでしょう。

JUL 13 2020

瑛利奈

(C)ELINA

蟹のように脱皮していく…

7/6~7/12

先週末は九州で記録的な豪雨がありました。被害に遭われたみなさま、お見舞い申し上げます。また新型コロナウイルスも東京での4日連続100人超の感染者が出ていると、テレビなどで騒がれていますが、全国の感染者数も3日連続で200人を超えています。これらのニュースも先週のダイナミックな星の動きや、二度目の月食などがもたらしたものと思われます。

今週の星の配置は…先週とは打って変わって、太陽が関わるアスペクト(星同士の関係)はゼロ、惑星同士の重要なアスペクトも8日(水)の水星と火星のスクエア(90°)のみです。いたって平坦な星の配置の一週間となりそうです。

しかし、現在のホロスコープ全体を見渡してみると、夏至以来太陽が蟹座、水星も蟹座。また小惑星=ベスタも蟹座の14度にあり、太陽とピッタリくっ着いています。これに対してもうひとつ、山羊座の第三デークに木星、冥王星、土星がいます。6日(月)は月もちょうどここにあり、山羊座の大集団を形成しています。小惑星=パラスも山羊座の23度で、木星とほぼ同じ度数で前にピッタリ着いています。このような太陽を含む蟹座と山羊座の外惑星集団という形です。しかし、蟹座と山羊座の間には海王星、火星、天王星、金星がほどよく間隔を取りながら列車の車両のように繋いでいますから、決して二極化して不安定というわけではないのです。6日(月)は山羊座の月が木星、冥王星、土星と、順番に合(0°)を作っていき、現実をあぶり出していく一日です。

7日(火)午後1時過ぎ、魚座の12度まで進んだ小惑星セレスが逆行し始めます。小惑星=セレスは子育ての星ですが、植物の発育にも大きく寄与しています。セレスが逆行モードに入ってしまうと、ガーデニング、ひいては農業にとって、異変が起きるなど、やりにくい状態になる可能性もあります。季節柄気になるところです。

8日(水)午後7時41分、知性の惑星=水星が火星とスクエア(90°)という不調和座相を形成。火星は争い事の惑星ですから、知性を司る水星が火星の影響を受けてイライラする暗示です。大切な人や問題で、議論などにならないよう注意してください。

9日(木)は月が未明から魚座へ入場。午後2時34分には月は水星とトライン(120°)に。いいアイデアが閃きそうです。午後10時49分には月は天王星とセキスタイル(60°)。非日常の中にロマンを感じます。意外なキッカケからラブロマンスへ進展するかも。

10日(金)は今週の中でいちばん安定した日です。今週のやるべき仕事を一気に片付けてしまいましょう。

11日(土)も重要な惑星のアスペクト(星同士の関係)はなく、月のアスペクトはまずまずです。しかし、少し地味目の星なので、一週間の総括や現状分析にはいい一日です。

12日(日)午後5時26分、今まで逆行していた知性の惑星=水星が順行し始めます。そもそも水星が逆行に入ったのは6月18日の午後でした。思えば、「県を跨いでの移動」の制限が外されたのは水星逆行の期間だったのですね。これは…まずいことに、「県を跨いでの移動OK」になったのは、「やはり間違いでした!」ということになりかねないですね。何故なら、水星は知性の惑星であると同時に「移動の惑星」でもあるからです。

今週は、冒頭にも書きましたが、蟹座に太陽など重要な天体2個、山羊座に3個、加えて牡羊座に火星…と、カーディナルサインに重要な天体が6個も入っています。カーディナルサインといえば、積極性を表しますが、ネガティブな意味としては「軽挙妄動が多い」こと、つまり次から次へと新しい手を繰り出すところです。7月5日に都知事に再選された小池百合子氏もカーディナルサインの蟹座です。「主張がすぐ変わる」などと批判される向きもありましたが、やはり「軽挙妄動が多い」カーディナルサインだからなのです。現在の太陽のサイン=蟹座は家庭の愛情とリーダーシップがテーマです。「軽挙妄動が多い」現在の星も、新しいことをどんどん採り入れて、蟹のように脱皮していくためのステップとしては、最良なのかもしれません。

JUL 6 2020

瑛利奈

(C)ELINA

記念すべきイベントの連続

6/29~7/5

東京でジワジワと新型コロナウイルスの感染者が増えているのが気になりますが、世界ではとうとう感染者数が1000万人を越えました。夏至の日に日食を経験した私達は、地球に月の影が落ちるように、暗い影に覆われているのを感じています。今週は今までと違い、太陽系ではかなりダイナミックなイベントが続きます。

そんななか、週明け29日(月)は取り立てて幸運な星の配置はなく、なんとなくスッキリとしない月のアスペクト(星同士の関係)ばかりです。それ以外は、知性の惑星=水星が小惑星=ベスタと合(0°)に。ベスタは義務と自己犠牲を表す小惑星です。このところのコロナウイルスの拡大に、水星という知性の惑星が自らの責任を感じて、罪の意識や束縛感を感じるような配置です。

30日(火)は太陽系の外惑星である木星が冥王星とコンジャンクション(0°)を形成します。これは経済に非常に関わりの深いアスペクト(星同士の関係)です。しかし、残念ながら景気を浮揚させるような関わりではなく、太陽系の星々に株価暴落の烙印を押していくような作用があります。木星は公転周期が12年、冥王星は248年ですから、そんなに年中木星が冥王星のコンジャンクション(0°)が起きる訳ではありません。とはいえ、今年は4月5日に山羊座の24度53分で一度起きて、今回は木星も冥王星も逆行しながら再度のコンジャンクション(0°)になります。その前の木星&冥王星のコンジャンクション(0°)はいつだったか?というと、2007年の12月12日でした。この年の世界の金融市場は「サブプライムローン問題」から始まり、2008年の9月には100年に1度の金融危機といわれる「リーマンショック」が起きました。当時のNYダウの価格は8000ドルを切っていましたから、現在の3分の1以下だったのです。今年の4月5日の直前の3月16日にも前日比2997.10ドル、12.93%下げという歴代2位の暴落を記録しています。今年も木星が冥王星がグランド・コンジャンクション(0°)という落とし穴のようなホロスコープを仕掛けていくので、この先このポイントに引っ掛からないよう、気をつけていきたいものです。

7月1日(水)は、ひさびさラッキーな日です。朝には水星が天王星とセキスタイル(60°)、午後には太陽が天王星とセキスタイル(60°)を形成していきます。天王星は革命、解放の惑星ですから、私達は新しいチャンスや考え方に目覚めて、未来への希望を取り戻していくでしょう。

2日(木)午前8時36分、3月22日から水瓶座の領域へと入っていた土星が逆行しながら山羊座へと戻っていきます。3月22日から始まった新時代がとりあえず一時終わって、また以前の時代をもう一度なぞっていくことになります。土星は非常に現実的な惑星で、秩序を司っています。さしずめ、私達の考え方が再び以前のライフスタイルに戻っていく…というような感じです。最近は「Withコロナ」などと言われていたので、昔の生活が復活するといいのですが、逆にコロナに置き換えて考えてみれば、3月22日までの私達のやり方が間違っていたり、甘かったりしたために現状があるわけで、それをもう一度確認しながら改めていく作業になるのかもしれません。また、東京都知事選や政治のあり方などのシステムをもう一度しっかりとチェックしなければならない時期…という意味でもあります。

3日(金)は重要な惑星同士のアスペクトはありませんが、それ以外も奥歯に物が挟まったように、なかなか結論が出にくい一日です。

4日(土)も同じような傾向です。この日は小惑星=パラス、セレス、ジュノーなどが中心となり、私達のプライベートな部分を見直す必要を感じる日です。

5日(日)はまたもや月食!です。時刻は午後1時44分なので、幸いに日本では見られません。アメリカ大陸では北も南も全土で半影月食が見られるようです。また南北アメリカに不吉な影が落ちるのが気になります。日本は、この半影月食の主役ではありませんが、やはり早く過ぎてもらいたいイベントではあります。これらを含めて、今週の星の配置には、後々まで尾を引くようないろいろなワナが仕掛けてあるようです。手放しで幸せを謳歌するには、なかなか難しい週といえるでしょう。何事も長期的な視野に立って、またブレない信念を持ち、途中で妨害に遭っても必ず努力で乗り越える…こんな気持ちで困難に立ち向かっていけば、あなたは必ず勝者になれるでしょう。これからはお姫様はやめて、勇者になるしかないのかもしれませんね。

JUN 29 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

水象5個、そして逆行星が6個に

6/22~6/28

6月21日は朝は夏至、夕方は日食…という大きなイベントが重なる大変な一日でした。一夜明けて—今週は太陽が重要なアスペクト(星同士の関係)、さらにマイナーアスペクトさえ持つことのない、平坦な一週間となります。

22日(月)は蟹座の太陽に月が重なった昨日の新月、日食の流れを受けて、月はまだ蟹座にいます。蟹座には、もうひとつ水星も。また、魚座の後半に海王星と火星がいて、これら5個の天体は蟹座、魚座と、すべて水のエレメントの中です。おまけに小惑星=ベスタも蟹座で、小惑星=セレスは魚座中と、さらに小惑星たちが水のエレメントを強めています。動きの速い月を除き、このラインナップは今週いっぱい続きます。おまけに今週は火のサインはゼロ。たしかにこれでは太陽系も湿り勝ち。梅雨時の配置ですね。ということは…蟹座さんを始め、蠍座さん、魚座さんには動きやすく、チャンスをものにしやすい週だといえます。かといって、水のサインを持たない人にはよくないのか?というと、そうでもありません。水のサインがなく、ドライなホロスコープを持つ方にとっては、多くの水のエレメントで心の渇きを癒やされたりもします。

23日(火)は午後1時32分、海王星が逆行し始めます。これは最近多くなってきた地震などの地殻変動に影響があるかもしれません。ただ、前述の蟹座の天体や山羊座の冥王星、木星などが海王星と現在は調和しているので、調停といって、海王星をなだめる役割は果たしてくれるはずです。また、これにより逆行星の数は…水星、金星、木星、土星、海王星、冥王星と、8個の惑星中6個!という前代未聞の状態になります。過去を振り返ると4月25日の時点では逆行している惑星はゼロでした。4月26日に冥王星が逆行を初めて、次々と逆行星が増えてきたのでした。時間は前に戻すことはできませんが、こうした惑星逆行によって、過去の出来事を白紙に戻したり、積み上げたものが気泡に帰したり、一度リセットして過去の時代へ立ち戻る期間なのです。

24日(水)は今週で唯一、火のエレメントが強調される日です。冒険や新しい考え方、試みなどに世間の関心が集まります。

25日(木)、午後3時48分、今度は金星が双子座の5度で順行を始めます。空転していた愛情問題にようやくハートが灯るチャンスです。浮気や尻込みなど、なかなか本気に火が着かなかった愛が、これを機会に順調に進展し始めるでしょう。

26日(金)は午前2時4分から月が乙女座へ入り、太陽、天王星、水星などと好調座相を形成。仕事の効率がアップします。溜まった作業を一挙に片付けたり、スケジュールの管理を見直すにもいい日です。まずは、目の前のやるべきことから片付けましょう。

27日(土)は乙女座の後半を通過する月が海王星とオポジション(180°)、冥王星、木星とトライン(120°)を形成します。重要なアスペクト(星同士の関係)が少ない今週のなかではダイナミックな配置のほうでしょう。一週間の出来事の集大成という感じです。プライベートでも当面の結果を出したい方は遠慮せずにアポを取ってどしどし行動することです。

28日(日)午前10時45分、火星が魚座から牡羊座へ移動します。火星が魚座へ入ったのは5月13日でしたから、一ヶ月半ぶりの太陽系の模様替えといった感じです。冒頭に6月21日の夏至から蟹座に星が集まったと書きましたが、蟹座は四区分では水のエレメントであると同時に、三区分では、カーディナルサインという積極的で動きの速い性質にも分類されます。現在の太陽系では木星、冥王星が山羊座にあり、こちらも蟹座とは対極にあるカーディナルサインのメンバーです。これに加えて28日から火星が入る牡羊座も基本中の基本のカーディナルサインです。つまり、合計5個の惑星がこの日からカーディナルサインに入り、同時に28日は月まで天秤座というカーディナルサイン中にいます。28日には…牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座というすべてのカーディナルサインに月を加えて6個の天体が揃うことになります。おお、これは…!今後、ああでもない、こうでもない、と騒々しい毎日になりそうですね。この日から当分の間、毎日論争や騒動があって、日々情勢が書き換えられていく…という目まぐるしいサイクルになりそうです。なかでもカーディナルサインに多くの星を持った方は騒動に巻き込まれないよう、冷静さが必要です。しかし、蟹座の太陽や牡羊座の火星は性急(せっかち)なので、世の中の流れは急激に速くなっていきそうです。

JUN 22 2020

瑛利奈

(C)ELINA

夏至の日に日食が…!

6/15~6/21

新型コロナウイルスのパンデミックは…日本では大分下火になりましたが、世界ではさらに毎日の感染者数を更新しつつあります。こんな事態は昨年までは考えもしないことでしたが…。実は、以前から2020年の夏至の日に起きるある現象は、占星学をやるものの間でどんな予期せぬ出来事を引き起こすのか?と関心の的だったのです。

というのは…いよいよ今週、私が以前から最も怖れていたイベントが起きます。それは…6月21日の夏至と重なる日食です。21日は今週最後、日曜日になりますので、まずはその前に起きる星の配置から解説していくことにします。

15日(月)、月は牡羊座の前半。午前中に太陽が天王星とセミスクエア(45°)、そして冥王星とインコンジャクト(150°)という、いずれもマイナーアスペクトを形成します。月を助ける惑星もなく、午前11時6分には月が水星とスクエア(90°)になり、一日を通じて、大きな展望も立たず、目先の問題に終始する神経質な日となります。

16日(火)は、今度は牡羊座の後半を通過する月が双子座の太陽とは調和するものの、冥王星、木星とスクエア(90°)の不調和座相を作って、やはり先が見えない一日です。この日の太陽は木星とインコンジャクト(150°)。木星は幸運な惑星ですが、幸運を期待する気持ちが邪魔をして、ゴールへのアプローチがなかなか掴めない暗示です。午後6時35分に月が牡牛座へ移動して、現実的な方向へと変わっていきます。

17日(水)もまた15日、16日と同様、重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)はありません。午後1時15分、牡牛座の月がハプニングの惑星=天王星と合(0°)を形成。エキセントリックで予想外なことが多い日です。

18日(木)、午後1時58分、蟹座の14度で水星が逆行を始めます。これにより、水星、金星、木星、土星、冥王星と、合計5個の惑星が逆行星となります。順行している惑星は火星、天王星、海王星だけになり、滅多に見られない非常にイレギュラーな状態といえるでしょう。

19日(金)は不調和なアスペクト(星同士の関係)こそありませんが、魚座の火星が山羊座の冥王星とセキスタイル(60°)を形成。何か重要な社会的な動きがありそうです。

20日(土)は引き続き魚座の火星が今度は山羊座の木星とセキスタイル(60°)を形成します。午前中には太陽がドラゴンヘッドと合(0°)。これは社会的合意が形成される暗示です。世界が新しいゴールへ向かって一歩前進する準備が整った感じです。

21日(日)は午前6時43分、夏至です。そして、最も重要なイベント、この夏至の日に日食が起こります。実は…これは今年いちばんどころか、一世紀に一度あるかないか?くらいの特筆すべきイベントなのです。夏至や冬至、秋分、春分など太陽がアングルといわれるポイントに入る日は、世界各国の四季図が書き換わる重要な日ですが、私が調べたところでは、夏至や冬至、秋分、春分などのポイントに太陽が入ってからその後、同じ日に日食が起きたことは20世紀には一度もありませんでした。しかし、21世紀になってからは2001年のやはり夏至=蟹座の0°の日、日食が起きていたのです。ここから秋分までの三ヶ月がこの夏至図に託された世界の運勢なのですが、2001年のこの時期、9月11日にアメリカで同時多発テロが起きています。この事件により、頭の中に描かれていた科学の世紀=21世紀が決して夢のようなものではなかったことを私達は思い知らされたのでした。これから秋分までの間に、これと同くらいのインパクトで、私達の頭の中の未来の世界像が大きく書き換えられる…多分、そのようなことになるだろうと予測されます。それは、もうすでに新型コロナウイルスの感染拡大や、アメリカやイギリスで起きている人種差別反対のデモなどの問題で予見されているのかもしれません。しかし、それ以上に私達がアッというような展開がこれから待っている可能性もあるのです。私は決してみなさんをただ怖がらせるためにこのようなことを書いているのではないのですが、「これからの世界は過去の夢ものたがりを許さないものに違いない」という覚悟だけは、いまここでしておいたほうがいいのかもしれません。

JUN 15 2020

瑛利奈

(C)ELINA

現実認識が甘くなる

6/8~6/14

米人種問題抗議デモ拡大や香港の反政府デモなど、このところ新型コロナウイルスによってあぶり出されたかのように、世界各地で問題が吹き出しています。しかし、私達の住む日本では東京の「夜の街問題」を除いて、徐々に平和な日々を取り戻しつつあるようです。

6月6日の月食以降、今週は…太陽などの重要な天体のアスペクト(星同士の関係)も少なく、比較的穏やかな一週間となりそうです。8日(月)は山羊座の第二デークを通過する月が火星、海王星とセキスタイル(60°)の好調な関係を作っていき、まずまずの一日です。

9日(火)、月は山羊座の第三デークから、午後には水瓶座へ入ります。このあたりは山羊座の24度に冥王星、同じく山羊座の26度に木星、また水瓶座の1度には土星がいます。時間を追って月はこれらの惑星と次々と合(0°)を作っていくことになります。続々とVIPとの会見をしていくようなイメージですね。つまり、個々の問題に関して、それなりの答えが掴める日といえるでしょう。

10日(水)は双子座の金星が目立ちます。金星のテーマである愛情問題や人生の喜びなど、楽しいことに関心がフォーカスされる日です。午後11時半過ぎに月が太陽にトライン(120°)と好調座相を作り、穏やかな一日です。

11日(木)は今週のなかでは唯一、太陽のアスペクト(星同士の関係)があります。午後6時37分、太陽と海王星がスクエア(90°)という不調和座相を形成。この少し前の午後6時31分には月が海王星が支配するサイン=魚座へ入っています。「蝕知しがたい」というキーワードを持つ海王星の影響の強い日です。「蝕知しがたい」の真意は…イリュージョン。疑惑や嘘なども含まれます。この日はキチッとした決め事や契約事には向かない日…になります。何事に対しても楽観的過ぎたり、真実が掴めないまま、曖昧さに支配されてしまうことになります。

12日(金)は、お昼を挟んで月が金星とスクエア(90°)、天王星とセキスタイル(60°)を作ります。非日常への憧れが強くなりそうです。ロマンを愛する人には、新しい発見があるなど楽しいかもしれません。

13日(土)は11日夜から魚座へ入った月が大活躍して、時間を追って、火星、海王星と合(0°)、午後3時23分には太陽とスクエア(90°)、夕刻は冥王星、木星とセキスタイル(60°)と、次々形成していきます。午後11時12分には、これらの動きにトドメを指すように、魚座の20度で火星が海王星と合(0°)を形成します。多くの動きがありますが、すべてに魚座と魚座を支配する海王星が関わっていることになります。これらの動きは…私達の情緒を強く突き動かすので、エモーショナルな決定や行動が多くなるでしょう。世界各地で人々が感情過多になり、感情的な行動を取りやすくなるのです。また、魚座はミュータブル・サインという柔軟な性質を持ちますから、何事も滑らかに進みますが、反対にズルっと思わぬ方向へと反動がついてしまうこともあります。やり過ぎや行き過ぎ、特に呑みすぎに注意したい日ですね。

14日(日)午前6時2分、月が牡羊座へ入場します。今週後半と違いストイックな方へ舵が切られます。そうしてまた、以前のように権利と義務の主張をする小惑星=ジュノーとベスタが前面に出てきます。木曜の夜以降、プライベートな楽しみに気を取られていた私達の関心は再度政治や社会問題へと変わっていくことになります。

JUN 8 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

月食、世界激動への序章

6/1~6/7

先週は…日本では東京など最後の5都道府県で新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除されました。しかし、香港では中国の「国家安全法制」に反対するデモが行われたり、アメリカでは警察官による黒人男性死亡事件をキッカケで全米で抗議デモが活発化、暴徒化するなどして大変な状況が続いています。これらも先週唯一のメジャーアスペクトを持って、翌日から順行し始めた権利の主張を司る小惑星=ジュノーがもたらした事件なのかもしれません。

しかし、太陽が8つの惑星とメジャーアスペクト(星同士の関係)を作らなかった先週とは違い、今週の太陽はちょいちょい顔を出してきます。のみならず、今月=6月は…後半に「日食+夏至」という前代未聞のキワどい星のイベントも控えています。これを受けて週末の6日(土)はその前哨戦ともいうべき月食です。みなさんに未来の夢と安心を届けるのが占星学の仕事だとは思いますが、どうしてもビビって後ずさりしてしまいそうな私ではあります。

1日(月)は、天秤座の月が、午前には水瓶座の土星、午後には双子座の太陽とトライン(120°)の調和座相を作って、今週のなかでは安定感のある一日です。みなさまも実行に移したいプランがあるなら、できるだけ早めに行動に移すことをオススメします。

2日(火)は深夜に月が双子座の金星と調和して、楽しい雰囲気を盛り上げるでしょう。しかし、昼過ぎからは気分の切り替えが大事。月が冥王星、木星、火星などと、ポン、ポン、ポンと不調和なアスペクト(星同士の関係)を作っていくためです。

3日(水)は午前1時5分から月が蠍座へ入り、その後、午前9時40分に逆行中の双子座の金星が魚座の火星とスクエア(90°)という不調和座相を形成。少し感情過多な一日です。日頃、恋に慣れない人にはロマンの刺戟いっぱいで、心が揺さぶられる日です。日常を打破するにはいいキッカケとなるかもしれません。

4日(木)、双子座の13度まで度を進めた太陽が逆行しながら同じ度数まで戻って来た金星を捉え、コンジャンクション(0°)となります。彷徨いながら自分のあるべき姿を探していた愛の星=金星に太陽が本来の目的を再度告げる…こんなイメージです。ひねくれて家出していた愛の星=金星をご主人様の太陽が光を当てて目覚めさせる…のようなドラマと考えたらいいでしょう。愛に一定の回答が得られる星の配置です。

5日(金)は午前2時過ぎに月が射手座へ入って、多くの小惑星などとの絡みを持つ一日です。やはり弱者の権利の主張や、デリケートな問題が多く、なかなか結論を出すのは難しそうです。

6日(土)は満月ですが、同時に最初に触れた月食です。天文学的には半影月食で、日本では未明から明け方にかけて起こります。天文学的には観測のチャンスかもしれませんが、占星学では月食は不吉な兆候といわれます。ただでさえ、新型コロナウイルスで世界の政情が不安な現在、月食は人々の潜在意識を刺戟して不安をより煽る可能性が。最近日本のみなさんは冷静沈着ですが、世界にはいろいろな火種があるので、これをキッカケにさらに燃え上がることにならないよう、注視していく必要があるでしょう。

7日(日)は双子座16度で太陽が魚座の火星とスクエア(90°)を作ります。魚座には火星にほど近い20度に海王星がいます。前日の「月食&満月」でかき乱された地球の状況をこれらの天体が傷口をさらに刺戟します。

今週末は…今後来る「日食+夏至」という過酷な天体イベントがどのような事態を引き起こすのか?それを予見させるような「序章」といえるでしょう。どんな未来が見えても決して過剰反応することなく、また頑なに拒絶することなく、冷静に理解していこうとする姿勢が大切です。こんな気持ちで臨めば、必ずいい解決策が閃くにちがいありません。

JUN 1 2020

瑛利奈

(C)ELINA