半影月食に曇る週の後半

1/6~1/12

令和初のお正月。6日(月)はとても安定した星の配置の週明けとなります。牡牛座の第二デークを通過する月が山羊座に集まった惑星の群れにトライン(120°)の安定座相を次々と形成。まず、午前0時台は水星がトライン(120°)。日没後は土星、冥王星と、ちょっと強面(こわもて)の惑星たちが相手ですが、こちらもトライン(120°)なので、厳格にチェックといったところです。また、先週から引き続き、義務を表す小惑星=ベスタに月が合(0°)を作ったり、水星がトライン(120°)になったり、まだまだ小惑星=ベスタのアスペクト(星同士の関係)が目立ちます。つまり6日は休み明けにふさわしく、何となく引き締まった空気を感じて、私達は自らの楽しみを犠牲にして、相手に尽くしてしまうような流れがある…ということです。

7日(火)も「自己犠牲」の惑星=海王星に太陽がセキスタイル(60°)を作ります。引き続き自らを理想達成のために捧げるようなイメージです。その後、午後5時13分、火星が天王星にインコンジャクト(150°)というストレスを感じるアスペクト(150°)を形成。火星の度数は射手座の2度、天王星は牡牛座の2度です。仮に蟹座の2度か、天秤座の2度に重要な天体を持っている方はそれを入れるとヨードという事故や病気を引き起こしやすい形になります。例えば、6月24日生まれの蟹座さんや、9月26日生まれの天秤座さんは「注意が必要!」になりますね。怖れる必要はありませんが、イライラが募ったり、他人のトラブルに巻き込まれそうになったら、自ら先に引き金を引かないようにすることが大切です。

8日(水)は…やはり海王星が目立つ日です。午後5時27分には月が海王星とスクエア(90°)に。午後10時2分には水星が海王星とトライン(120°)を作ります。夢とイマジネーションの惑星=海王星の影響は…前者はネガティブ、後者はポジティブですが、いずれにせよ海王星はシリアスな話や契約事には不向きな惑星です。目の前の問題に関しては…まずは雰囲気だけ把握して、決断は少し伸ばしたほうが賢明かもしれません。

9日(木)は午前7時15分、月が愛の星=金星とトライン(120°)の好調座相。午後5時43分から月は蟹座へ移動して、午後10時22分に天王星とセキスタイル(60°)。いずれも「ロマン」を感じさせる配置です。「偶然」に心を預ければ、楽しい体験ができそうです。

10日(金)は権利の主張を表す小惑星=ジュノーのハードなアスペクト(星同士の関係)が目立つ日です。職場で責任問題が浮上した場合は、追及の手は厳しそうかも。人間関係や恋人同士も相手に不満をぶつけると、火に油を注ぐような反応が返ってくるかもしれません。

11日(土)は午前4時21分、蟹座の満月。今回の満月は半影月食となります。これに続いて、午前9時前まで蟹座の月が次々と山羊座の惑星たちとオポジション(180°)という対立関係を形成します。緊張感に充ち満ちた一日の幕開けです。さらに午前10時47分、これまで逆行していた天王星がいったん留まって、順行に向きを変えます。イラン情勢など、緊迫した国際問題などは要注意の日です。仮にあなたが外交官でなくとも、身辺にいろいろな火種が潜んでいることを感じるでしょう。

12日(日)、月はすでに獅子座ですが、前日から続く緊張感がまだ覚めやらぬ感じの日曜日です。午後6時51分には水星が土星と合(0°)、午後7時13分には水星が冥王星と合(0°)を形成。現実の厳しさを感じて、悲観的になるアスペクト(星同士の関係)です。特に山羊座さんにその傾向が強いでしょう。逆にこんな時は問題点を把握したり、対応策を講じるには最適なタイミングなのです。いま、あなたの知性はシリアスになっています。あなたの認識よりも現実の方がさらに悪いことはまず、ないと思います。悲観的になって投げ出す…こんな態度がいちばんよくありません。開き直って現実を見つめ直す…こんな勇気を持てれば、困難の方がしっぽを巻いて逃げていくのです。ただ、現実と戦って努力すると心身共に消耗します。戦いのあとはあなた自身の身体を十分に労ってあげること、そしてゆっくりと休養することが大切です。

JAN 6 2019

瑛利奈

(C)ELINA

ピュアで厳粛な新年に

12/30~1/5

今週の太陽系の星の配置は…年末年始のお休みに入っただけあって、閑散としたものになっています。重要なアスペクト(星同士の関係)を持つ惑星は知性を司る水星のみで、休みに入ると同時に、いたずらに勉強意欲を掻き立てているかのように見えます。

今週、いちばん目立つのは小惑星=ベスタです。小惑星=ベスタは…古くは神に捧げる処女の生贄(いけにえ)を表し、義務と自己犠牲に燃える悲壮なまでのストイックな小惑星です。この小惑星=ベスタが30日(月)午前7時41分から順行を始めます。そもそもベスタが逆行し始めたのが今年(2019年)の9月24日からです。それが12月9日に国会が閉会して、お役所も休みになった30日から順行し始めるとは!「ベスタくん、しっかりしてよ!」といいたくなるような皮肉な現象です。30日(月)はさっそく午前11時40分に金星が小惑星=ベスタとスクエア(90°)の不調和座相を作っています。これは…現在自由と個人主義を表す水瓶座を通過中の愛の星=金星が小惑星=ベスタの束縛から逃れるためのバトルを意味するものと思われます。要するに、今の時期は愛情問題の落としどころがなかなか見つからないだろう…という意味です。

31日(火)は午前7時21分、知性の惑星=水星が革新の星=天王星とトライン(120°)の好調座相を形成します。天王星は古きを捨てて新しいものを求める心を与えてくれますから、来年手がけたい新たなテーマを定めるには最適なタイミングです。また、古いシステム、特にパソコンやスマホ、家の中のネットワークを改善するいいアイディアが見つかりそうです。仕事の展望を建てるにもいい時期です。この日の午後は月のアスペクトもよく、引き続き情報入手には最適な一日です。

1日(水)、2020年は比較的地味な星の配置からスタートします。新年最初のアスペクト(星同士の関係)は午前0時52分の月と小惑星=ベスタのセキスタイル(60°)です。その後、午前9時15分には魚座の月が海王星と合(0°)を形成します。ベスタの意味は前述の通り「義務と自己犠牲」、海王星も「慈愛と自己犠牲」を表します。ふたつの天体はスケールの違いこそあれ、ともに「自己犠牲」のキーワードは同じ…。初詣でなど神様にお参りをして、非常にピュアで厳粛な気持ちになるでしょう。日没後も魚座の月が山羊座の土星、冥王星とセキスタイル(60°)と、整った姿勢を崩さない一日となります。

2日(木)になって、ようやくエンジョイしようという欲望が高まってきそうです。午前11時13分、月が蠍座の火星にトライン(120°)という意欲的な配置に。午後1時から月が牡羊座へ入って、行動的になり、グルメやスポーツなどに積極的な雰囲気に変わるでしょう。

3日(金)午前1時41分、知性の星=水星が学問研究の星=木星に合(0°)を作ります。度数は山羊座の7度3分。特に山羊座さんを始め、乙女座さん、牡牛座さんなど、地のサインの方は勉強意欲が高まるときです。その後、11時32分に山羊座の太陽が先ほどの義務の履行の小惑星=ベスタとトライン(120°)を形成しますから、逆に山羊座など地のサインの人に頼み事をしたら、快く、また丹念に引き受けてくれるかもしれませんね。相手のいいタイミングを狙う…これも処世術のひとつかもしれません。この日の午後6時37分、エネルギーの惑星=火星が射手座へ入場します。

4日(土)は大きな星のイベントは少ない日です。愛の星=金星と小惑星=ジュノーの関わりが目立ちます。小惑星=ジュノーはベスタと正反対な性質を持ち、愛情問題の権利を主張する小惑星です。午前6時14分の金星とジュノーのトライン(120°)を始め、金星自体の関わりは悪くはありませんが、月の配置などを考慮すると、あまり愛情問題で議論するのはオススメできません。ひとたび相手に反論したりなどすると、より事態を難しくするでしょう。

5日(日)も重要なアスペクト(星同士の関係)はなく、牡牛座の月が天王星と合(0°)、木星とトライン(120°)を形成。旅をしたり、新たな空気を吸うにはいい一日です。いままで行ったことのない場所や、足を踏み入れたことのないイベントなど、あまり選ばずに参加すると楽しい経験ができそうです。

今週は…日食や太陽と木星の合(0°)など、あまりにたくさんのイベントがあった先週とは違い、比較的穏やかで抑えめな星の配置で終始していきます。年末年始、過去を清算したり、目の前にある負の材料から目を背けないで善後策を考えるには最適な一週間…といえそうです。

DEC 30 2019

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

 

日食を挟んで幸運な星のイベントが

12/23~12/29

22日(日)は冬至。この日から今季の日本の運勢が書き換わりましたが…。年の瀬の今週、早くも記憶に残すべき大きなイベントが満載の一週間がやってきます。

23日(月)は蠍座の月が午前中から海王星、土星、冥王星と好調なアスペクト(星同士の関係)を作り、波乱が起きそうな星ではありません。正午過ぎに月が蠍座の火星に合(0°)となり、週明けらしく、仕事が捗りそうな日に。

24日(火)は午前1時34分から月は射手座へ移動します。午前9時台に月が愛の星=金星と好調座相を作って、23日(月)よりはまったり感もある日です。

25日(水)午前6時43分、山羊座の2度46分まで進んできた太陽が牡牛座の天王星とトライン(120°)の好調座相を形成します。これは…通常ではなかなか動かせない現実の壁に風穴を開けるチャンスです。特に山羊座さんを始め、乙女座さんも冒険に乗り出すといいでしょう。ただ、天王星が合(0°)となる牡牛座さんには幸運とばかりはいえないかもしれません。何故なら天王星は自由な世界へ飛翔させてくれる惑星ですが、ズバズバと絆を断ち切ってしまう縁切り星でもあるからです。これから長い年月をかけて、天王星が牡牛座の深い度数まで入ってきますが、これは…4月生まれの牡牛座さんから次第に過去を断ち切って独立したり、既存の枠をはみ出して自由に羽ばたきたいなどの願望で天王星があなたを染めていくようになることを意味しています。天王星は革命の星ですから、そのプロセスが多少過激だろうと容赦しない性質を持っています。天王星からのメッセージがあまりに痛みを伴う自由だったら…少し足下を見ながら熟慮熟考したほうがいいかもしれません。何年も先のことを今ここで先回りして助言するのは少し早計でしたが…。とにかく25日(水)は…日頃ならなかなか開けることができない幸運の扉が軽く開く日…といっていいでしょう。

26日(木)は…午後2時ごろから部分日食です。度数は山羊座の4度6分です。今回はシンガポールあたりを中心として、東は日本から西はアラビア半島まで、部分日食を観察できます。2019年は1月6日にも日食がありましたが、これで山羊座の日食は一年で二回目になります。「ラッキー!」ですって?いやいや、占星学では日食は太陽が隠れてしまう事象ですから、あまり有り難くないものなのです。意味としては「喪失」というのがいちばん適当かもしれません。日食の影響は彗星のシッポのようにしばらくは残ります。

27日(金)は夜になって、山羊座の月が土星、冥王星に合(0°)。いかにも一年最後の営業日らしく土星、冥王星が私達の現状にシリアスな「総決算」としての答えを出してくれるでしょう。

28日(土)の午前3時25分、太陽が幸運の惑星=木星と合(0°)という年に一度のラッキーなアスペクト(星同士の関係)を作ります。日食のあとの太陽と木星のコンジャンクション(0°)はどのくらい幸運を引き寄せる効果があるのか?予測は難しいですが、対外的なアピール度は部分日食のパーセンテージ(東京で27%)くらいは低くなるものと思われます。しかし、その分人の心の中に影を落とす内省的な効果はより強いかもしれませんね。

29日(日)午後1時54分、知性の惑星=水星が山羊座へ入場します。これで山羊座の天体は5個。それに牡牛座の天王星を加えて、地象サインに星が6個集まることになります。地象サイン同士、つまり同じエレメントの星は相性がよく、ガッチリスクラムを組みますから、今の日本も政治体制と同じく、一極集中で進んでいくでしょう。

今週は日食を挟んでの太陽&天王星、太陽&木星、ふたつのラッキーな星のイベントがあります。これらのチャンスを生かすためには、思いつきではない、本腰の情熱をこのタイミングにぶつけること。そうすれば、新たな成功への道が開けてくるかもしれません。

DEC 23 2019

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

冬至図、変化の予感…

12/16~12/22

今週は…楽観的なアスペクト(星同士の関係)が続きます。まず、週明けの16日(月)は午前4時1分に幸運の惑星=木星が新機軸を表す天王星とトライン(120°)という好調座相を形成します。これは私達を賭け事などの一攫千金の夢に駆り立てる座相です。木星の公転周期は12年、天王星は84年ですから、そう滅多にはないアスペクト(星同士の関係)です。直近はいつか?というと、2014年の9月26日から始まり、その後木星が逆行して2015年の5月3日、再度木星が順行になり、同年の6月22日に都合3回、このアスペクト(星同士の関係)が形成されました。この時期は…というと、安倍政権が始まって、アベノミクス全盛だった頃です。たしかに最近も、日米ともに株価は値上がりしています。このアスペクト(星同士の関係)は株価のみならず、競馬や勝負事、賭け事全般に勝機をもたらすものです。また、裁判など訴訟問題にも有利です。まあ、私達ができることといったら…宝くじでも買ったらいいかもしれませんね。

17日(火)は大きな惑星同士のアスペクト(星同士の関係)はありませんが、先週の満月を経て月が早くも太陽にトライン(120°)になります。これが午後9時以降、前述の木星&天王星のトライン(120°)とピッタリ重なって、グランドトラインという正三角形を形成します。月が天王星と正確にトライン(120°)を作るのが…午後9時11分、木星とトライン(120°)は午後9時56分です。この時刻に合わせて宝くじを買うとか、あるいは、好きな人に告白したり、どこかへ誘ったりすれば、幸運のグランドトラインの恩恵をしっかりと掴めるでしょう。そんなに正確でなくても、この日の午前中から動いておき、グランドトラインの時刻までに計画を完遂しておけば大丈夫です。

18日(水)は…月、火とはガラッと変わり、義務を表す小惑星=ベスタの動きが目立つ日です。幸運を狙う気持ちやチャンスは影を潜めて、「義務や責任を果たすこと」にテーマが移行してきます。慈愛をもって、粛々と努力する一日です。

19日(木)は蠍座の火星が山羊座の土星にセキスタイル(60°)の好調座相を形成。この日のテーマは「忍耐と努力」です。現在抱えている問題をどのくらいのペースで努力していけばいいか?がわかります。

20日(金)午後3時41分、愛の星=金星が山羊座を出て、水瓶座へ入場します。ここから水瓶座さんを始め双子座さん、天秤座さんは愛のチャンスの期間になります。いままで金星がいた山羊座さんはホットな時期が終わり、プレゼントや独占欲など、愛の別な側面へと関心が移っていくでしょう。

21日(土)の朝から昼間のうちは…ちょっとしたトラブルが多い日です。そんな場合は、午後8時を過たら少しアングルを変えて考えてみたりすることをオススメします。その後はスムーズな星の動きに変わります。

22日(日)午後1時19分、太陽が山羊座へ入場して、冬至の日です。このタイミングで日本の国の運勢や世界の運勢が新たな冬至図に書き換わるのです。新しい冬至図は…太陽が木星に合(0℃)。そして、前述の木星&天王星のトライン(120°)を抱えて非常に安定した形になっています。しかし、どこか新しい風が吹いてきそうな予感を感じさせる冬至図ですね。しかし、ケイデントという精神のハウスに星が多く、太陽は8ハウス内です。新しい風といってもすぐに具体的に変わるわけではなく、私達の心の内部で新しいものを求め始める時代がやってくる…ということなのでしょう。私などは「楽しみ」というよりは「お手柔らかに」といいたくなりますが、なにはともあれ、みなさんも「新しい何か」を探し始めることになりそうです。

DEC 16 2019

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

冬の想いは夢を招く

12/9~12/15

幸運の星=木星が山羊座へ入って二週目に。現在、木星、金星、土星、冥王星と、4つの惑星が山羊座を通過中です。天王星は今年の5月6日から牡牛座に入りましたが、週明け9日(月)は月も牡牛座で、合計6個の天体が地のサイン中にあります。山羊座の4つの天体は牡牛座の月、天王星と調和のアスペクト(星同士の関係)、今週は安定した一週間になりそうです。

9日(月)は午前6時48分に愛の星=金星が海王星とセキスタイル(60°)を作って、プラトニックラブの配置です。また、午後6時41分には蠍座にいた水星が射手座へ入場します。こちらも発想が広がってチャレンジ精神がアップする暗示です。

10日(火)は…牡牛座の月が山羊座の星の群れをガッチリと捉えて好調なパワーを引き出します。9日(月)、10日(火)は地象サイン(牡牛座、乙女座、山羊座)の方には動きやすい配置です。

11日(水)午後7時4分、愛の星=金星が山羊座の19度で土星と重なります。これは…愛の現実を知るアスペクト(星同士の関係)です。これまで悩んできた愛情問題にピリオドを打ちたくなる方もいるでしょう。それなりにスッキリすればいいのでは?という考え方もありますが、もしもあなたが蟹座さんなら、現在悲観的になりすぎていることも。もう少し頑張ってみる価値があるかもしれませんね。

12日(木)午後2時12分、双子座の満月です。最近のテーマの結果が出る日です。これ以降、月は次第に痩せていきます。断捨離やダイエットなど、物事の整理にはいい期間となります。

13日(金)午後8時54分、火星が海王星にトライン(120°)の調和座相を作ります。いってみれば、これは魔術の座相です。もしも、あなたが興味があれば、この日の夜は恋愛成就などのお願いをしてみたらいいかもしれません。魔術などは「まどろっこしい!」と思うあなた。もちろん、相手に対して直接、行動してミラクルを起こすことも可能かと…。

14日(土)午前0時16分、金星が冥王星と合(0°)になります。流れが変わる暗示です。前日の火星&海王星にトライン(120°)といい、妖しげなアスペクト(星同士の関係)が続きますね。ミステリアスな夜です。

15日(日)は大きなイベントは少ない一日です。今週はどうも…海王星が鍵を握っている一週間のようです。海王星はイマジネーションと幻想、錯覚の惑星です。今週は…日頃あまり使わない第六感を研ぎ澄ましてみると、新たな可能性を切り開くキッカケが掴めるかもしれませんね。長い冬の夜に、手が届かないと思っていた遠くまで、また夢だと諦めていた昔の目標など、いろんな想いを馳せるといいでしょう。

DEC 9 2019

瑛利奈

(C)ELINA

3日、山羊座に木星が入場!

12/2~12/8

2日(月)は重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)はなく、小惑星、ベスタ、ジュノーの動きが目立つ日です。つまり、大きな事件が少なく、身近な義務や責任問題のみが取り沙汰される一日だということ。おりしも11月30日が秋篠宮様、12月1日は愛子様と皇室の方のお誕生日が続き、メディアでは皇室に関することが話題になっています。

3日(火)は午前3時20分に木星が山羊座へ入場します。木星はだいたい12年周期で太陽の周りを公転する惑星で、ひとサインに約一年留まります。前回、射手座に入場したのは2018年11月8日の夜でした。約1年1ヶ月ぶりの出来事になります。木星とは…幸運を運ぶといわれている、太陽系で最もラッキーで高貴な惑星です。昨年の11月8日以来射手座さんを始め、牡羊座、獅子座など、火象サインに重要な星を持つ方が木星の恩恵に浴してきました。3日(火)以降、木星の恩恵はまず山羊座さん、ならびに牡牛座さん、乙女座さんなど地象サインの方に幸せを運ぶことになります。木星の恩恵は…ただ待っているだけでもなにがしかのいいことはありますが、それだけでは「平和な生活ができた」…という消極的な結果で終わりやすいのです。特に木星の性質として「楽観主義」があります。となると…木星があなたの星に対していいポジションに入ってきたと同時に「すべてがうまくいく」ような気がして、悩まなくなってしまう…こんなことはよくあります。「土星がもたらす『苦労の時』はながく、木星の『幸せな時』は短い」といわれるように、土星の公転周期が約30年なのに対して、木星は12年。要するに幸せな時間が過ぎるのは苦労の時間より三倍くらい早いというわけです。よくいわれる「幸運の女神には後ろ髪がない」というのはこのことです。つまり、木星のチャンスをしっかり掴むためにはよく暦を観て、そのピークに合わせて行動する…このように計画性と緻密な準備が必要なのです。

4日(水)は現在山羊座を通過中の愛の星=金星が火星にセキスタイル(60°)を形成します。これは愛のチャンスです。こちらもこのアスペクト(星同士の関係)を作るのが午前0時47分ですから、数日前から計画を練っておく必要がありそうです。4日(水)は午後12時26分に月が金星とセキスタイル(60°)を作るまで、いい流れが続きます。しかし、午後から、特に午後3時2分に愛の星=金星がジェラシーを意味する小惑星=ジュノーとスクエアを形成しますから、話が面倒になる暗示です。この日の午後には、大切な人とはあまり会いたくないものです。

5日(木)は月が土星、冥王星とセキスタイル(60°)。シリアスな問題を煮詰めるにはいい日取りです。ただ、この日の始まる午前0時18分に月が海王星と合(0°)を作っていますから、そもそもその話の前提が間違っていないか?確認してから進める必要はあるでしょう。

6日(金)は重要な天体のメジャーアスペクト(星同士の関係)はほぼなく、結論がまとまりにくい日です。

7日(土)は月が太陽にトライン(120°)の安定の日です。これから満月に向かう前のトライン(120°)ですから、計画中のテーマにより力を入れるにはいい配置です。

8日(日)は射手座の太陽が欺瞞を意味する惑星=海王星とスクエア(90°)の凶座相を作ります。思い違いや勘違い…など、真実が見えにくい時です。しかし、日没後、月が木星とトライン(120°)、天王星と合(0°)をつくります。海王星の影響も考慮すると、映画や音楽鑑賞など、心を揺さぶられるような刺戟を求める方にはうってつけの日になるかもしれません。冒険することによって、新たな世界の扉を開くこともあり得るでしょう。

DEC 2 2019

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

火と水に偏り、風が枯渇する…

11/25~12/1

今週の星の配置は…19日に火星が天秤座を離れて以来、風のエレメントの天体が0個で動いていきます。週明け25日(月)は太陽、木星、金星がいずれも射手座にあり、重要な天体のうち火象サインが3個。地象サインにはマレフィックスといって、凶星ばかりですが、土星、冥王星が山羊座、天王星が牡牛座で合計3個。いずれも太陽や金星などと違い遠い天体ばかりなので、地象の影響力はやや弱くなります。水象サインには蠍座に水星、火星、魚座に海王星、そして週明けの月は蠍座で始まり、いちばん数が多く4個。ホロスコープを構成する重要な天体はこれで全部、つまり風象サインは0個の状態です。ここから、幸運な星が揃った火象サイン=牡羊座さん、獅子座さん、射手座さんがラッキーな時期だということがわかります。次に幸運なのは…水象サイン=蟹座さん、蠍座さん、魚座さん。ただ、蟹座さんは苦手なオポジション(180°)の位置に土星、冥王星が控えていますから、困難は多いと言えます。地象サインの牡牛座さん、乙女座さん、山羊座さん、特に土星、冥王星を抱える山羊座さんにはこれからV字回復の兆しです。何故なら、26日(火)の午前9時28分から愛の星=金星が山羊座へ入るからです。もうひとつ、先週、火星がようやく天秤座を離れたのも、ホッとして胸をなで下ろすような時期に入ってきたことを暗示しています。もちろん、山羊座の金星は牡牛座さん、乙女座さんにも愛のチャンスを運んでくれます。最後に風象サインの双子座さん、天秤座さん、水瓶座さんですが、なかでも双子座さんにとっては誕生日と反対の季節に入り、エネルギーを供給してくれる星が少ないため、何事もしんどく感じるかもしれません。天秤座さんにはやはり山羊座の土星、冥王星が邪魔でしょう。フィックスドサインの水瓶座さんは同じくフィックスドサインの牡牛座の天王星、蠍座の火星に苛つかされるような事態が多く、いたずらにエネルギー消費が多くなる可能性も。このような時期は力で乗り切ろうとせずに周囲の人にリードを預けるのも処世術のひとつです。

27日(水)は午前0時5分に射手座4度3分で新月です。同じ日、午後9時32分、いままで逆行していた海王星が順行し始めます。度数は魚座の15度です。ちょうどこの時間、海王星は月とスクエア(90°)になり、比較的順調な今週の星のなかでは、ちょっとマークすべき日となるでしょう。最近は小さな地震が頻発していますから、地殻にたいする刺戟もあるかもしれません。また、海王星はテロの惑星ともいわれますから、政治情勢にキナ臭い影響が出る地域もありそうです。

その後、28日(木)から12月1日(日)へかけての星の動きは順調です。蠍座の水星は28日には海王星とトライン(120°)、30日(土)には土星とセキスタイル(60°)を形成します。これは…いままで滞っていた話し合いに一気に解決のメドが立つ暗示です。また前述の水象サインの方は仕事運、勉強運、好調に。一方、山羊座の金星は29日(金)に天王星とトライン(120°)を形成。金星が司る愛情問題に天王星が新たな展開をもたらすチャンスです。金星は金銭運の惑星でもあります。つまり、ラブチャンスのみならず、金運アップのチャンスを掴むにもいいかもしれません。このチャンスはすべての方に有効ですが、特に地象サインの方は積極的に働きかけることをオススメします。

12月1日(日)午前5時13分、月が風象サインの水瓶座へ入って、ようやく火地風水、すべてのエレメントが揃うことに。風象サインの双子座さん、天秤座さん、水瓶座さんもひと息つける休日になるでしょう。

NOV 13 2019

瑛利奈

(C)ELINA

絶対にチャンスは逃したくない週

11/18~11/24

今週末の24日(日)、金星が木星と合(0°)という最高にラッキーなアスペクト(星同士の関係)を作ります。金星は愛の星。そして木星はオールマイティの太陽系でいちばんラッキーといわれる惑星です。金星は木星と非常に相性がよく、この二つの惑星が合(0°)を作るのは…年に一度くらいの出来事なのです。前回の金星と木星の合(0°)は今年の1月22日でした。10ヶ月前になりますね。前回は2018年の11月から木星が射手座へ入ってきて三ヶ月目、度数は射手座の16度でした。その後木星は射手座中を順行して、次に逆行して、さらに順行し、24日(日)の金星と木星と合(0°)は射手座の28度11分となります。射手座の木星は30度で山羊座の0度へ度数をリセットされますから、今回の金星&木星の合(0°)は射手座最後のヒラメキといっても過言ではないでしょう。

今回の金星&木星の合(0°)で最も恩恵を被るのはもちろん射手座の28度に太陽や金星を持っている人です。太陽の度数でいうと12月20日前後に生まれた方ですが、金星の位置は毎年それぞれ違うので、自分で調べてみてください。瑛利奈の占星術チャートハウスでも調べることができます。また、射手座の28度にプラマイ8度以内に重要な天体を持っている方も今度はチャンスを掴むことができるでしょう。次はこれらにトライン(120°)の位置に星を持つ人。さらに広げて射手座に星を持つ人。もしも、あなたがこれに該当すると思ったら、もう時間はありません。すぐに目標を設定して動き始めてください。前から努力している問題があるなら、決め手となる行動に賭けてみるのもいいかもしれませんね。

今週は…その他、いろんな星がリセットされたり、正常化したりします。まず、19日(火)午後4時40分、火星が天秤座から蠍座へ移動します。火星が天秤座へ入ったのは10月4日(今年)でしたから、それ以降、バタバタして大変だった方は事態が収束の方向へ向くでしょう。逆に牡牛座さん、獅子座さん、水瓶座さんにはハードな時期の始まりになるかもしれませんが。

21日(木)午前4時11分、逆行していた水星が順行し始めます。纏まらなかった契約事や話し合いもようやく決着の兆しです。

22日(金)午後11時58分、太陽が蠍座を抜けて射手座へ入ります。深まる秋の静けさに思わず物思いに耽るような蠍座の季節の終わりです。一年でいちばん日が短い冬の季節が始まることになります。

話が前後しましたが、上のような動きがあり、週末24日(日)に金星が木星と合(0°)の最高にラッキーなイベントが来ることになります。辛い思いや努力を堪え忍んで、自分にご褒美が欲しいとおもったら、すぐにこのイベントに幸運をリクエストしてください。黙っていないでハッキリと声を上げれば、かならずチャンスを手にできるはずです。

NOV 18 2019

瑛利奈

(C)ELINA

現実問題から片付けて

11/11~11/17

今年の秋分図のてっぺんに木星が光り輝いており、私は「日本にとって名誉なことが多い四半期」と書きましたが、昨日ようやくその意味がわかりました!みなさんはもっと早く気付いていたかもしれませんが。(笑)11月10日に天皇陛下即位パレード「祝賀御列の儀」が行われました。なるほど、この秋は「即位の礼」から始まって皇室で数々のお祝い事が行われる四半期にあたっていたのです。

11日(月)からスタートするこの一週間も引き続き安定感のある星の配置が続きます。実は、先週末に蠍座の太陽は外惑星の土星、海王星と調和座相を形成しましたが、今週はそれに続いて、14日(木)に蠍座の21度まで度を進めた太陽が山羊座の冥王星とセキスタイル(60°)の調和座相を作ります。太陽を追うようにして、いや、逆行しながら水星も一度来た道を戻りつつ、13日(水)~14日(木)に再度好調座相を作っていきます。また、暴れん坊の惑星=火星も13日(水)に天秤座の25度で射手座の木星とセキスタイル(60°)の安定の関係になります。

このように観ていくと、今週は週半ばの13日(水)、14日(木)が物事がまとまる「吉日」ということができます。しかし、「吉日」ではありますが、アスペクト(星同士の関係)を作る一方の惑星が土星や海王星、火星だったり、いわゆる「凶星」といわれる星ですから、「吉」ではありますが、大ラッキーとまではいえないでしょう。物事が荒れる要因を上手くコントロールできる日とでも表現したらいいかもしれません。

また日にちが前後しますが、12日(火)午後10時34分は満月です。この瞬間までが増光期といって月が太っていくサイクルです。これ以降は減光期…月が次第に痩せていきます。植物などは増光期により成長が早く、減光期は枯れていくサイクルになります。ガーデニングの場合は、増光期に植物を刈り込むとより発芽を促しますが、減光期には発育が遅くなります。減光期は草むしりなど、雑草を取り除きたい場合にはいいタイミングです。人間の場合もダイエットするには満月を過ぎてからの方がいいかもしれませんね。

今週は概ね順調な星の配置ですが、すでに射手座の第二デークまで進んできている金星にはあまりいいアスペクトは観られません。金星は愛や感情を司る惑星です。15日(金)には海王星とスクエア(90°)、17日(日)には天王星とセスキコードレート(135°)の不調和座相を作ります。つまり、愛情問題や人間関係など繊細な感情に関わる問題は、なかなか期待するような結果が得られにくいかもしれません。何故か?というと、そもそも期待過剰で現状認識が甘かったり、手段やタイミングを誤りやすいからです。今週は愛情問題に関しては結論を焦らず、まず現実的な問題からシッカリ片付けていく…こんな姿勢で臨むといいでしょう。

NOV 11 2019

瑛利奈

(C)ELINA

週末…土星、海王星の懐へ

11/4~11/10

太陽が蠍座の第二デークに入った今週。連休最終日の4日(月)は水瓶座の半月から始まります。これは…一週間前に新月だった月齢が満月までのちょうど半ばにさしかかったことを表します。週の前半、月も太陽にスクエア(90°)と不調和ですが、その他の惑星も不調和なものが多く、時の流れもちょうど曲がり角へさしかかってきたようです。

5火(火)は午後7時27分、天秤座の火星が山羊座の冥王星にこちらもスクエア(90°)を形成。午前1時27′に月が火星とトライン(120°)の調和座相を作りますが、その後、戦いの星である火星を冥王星が刺戟して太陽系の配置もイライラが増してきます。同時に水瓶座の第三デークへ度数を進めた月は義務を表す小惑星=ベスタと知性の惑星=水星とT字スクエアに。こちらの方は…繊細で感じやすい水星がベスタからのプレッシャーでさらにピリピリといった感じです。

6日(水)、午前8時7分に月が蠍座と親和性のある魚座へ移動して、ようやく事態が落ちつくことに。

7日(木)は魚座の月が蠍座の太陽とトライン(120°)を作って、水のサインが世の中を支配します。水のサインのみなさん(蟹座、蠍座、魚座)にはラッキーディです。また、水に関する出来事がスムーズに運ぶ日です。「愛情」や「感情」など、「心の問題」も水のエレメントが所管していますから、繊細なアプローチが功を奏するでしょう。また、最近は水の災害が非常に多いですが、こういった問題に関してもいい解決策が見つかるかもしれません。

8日(金)は日没後、8時48分から月が牡羊座へ入場。この少し前から調整の小惑星=パラスも射手座へ入ります。一週間の営業時間が終わって、問題へのアプローチに少しずつ変化が…。「大胆だったり、斬新な策もこれからはいいかもしれない」という暗示です。週末、少し研究ですね。

9日(土)、午前2時台に太陽が土星にセキスタイル(60°)、海王星にトライン(120°)と、相次いで好調座相を形成していきます。その後、土星と海王星がセキスタイル(60°)を形成。ひさびさ重要な天体同士の、なおかつ安定感のあるアスペクト(星同士の関係)です。土星という現実の惑星と、海王星という理想と自己犠牲を表す惑星がいい関係になる…ということは、このところ模索していたテーマに一定の落としどころが見つかる…と考えていいでしょう。長い視野に立てば、多少の妥協や損失もそれなりの意味がある…と私達は考えるのかもしれません。

10日(日)、今度は知性の惑星=水星が秘密の暴露を意味する準惑星=冥王星とセキスタイル(60°)を形成。何らかの秘密が明らかになるのかもしれませんね。あるいは、行き詰まった問題に新たな解決策を考えるのかも。

今週は…一週間を見渡してみれば、「前半は問題点を感じてイライラ。後半は何らかの譲歩をして、安定した状況を作っていく一週間だ」と読めますね。先週から水星も逆行しています。感情的になって、つまらないことで怒ったり、投げ出したりしないように、粘り腰で対応したほうがよさそうです。

NOV 4 2019

瑛利奈

(C)ELINA