10月は冥王星の逆行から

10/1~10/7

10月は…大型台風の日本列島縦断という非常事態からスタートすることになりました。同じ1日(月)午前7時過ぎ、太陽系の果てではこれまで逆行していた準惑星=冥王星が山羊座の18度45分で順行に変わります。冥王星は非常に遠く、サイズもさほど大きくない星なので、私達は殆どその存在を意識することがないといいます。しかし、冥王星の周囲から取り囲むように私達の無意識を操る力には抵抗できないものがあるのです。こうした冥王星が山羊座で順行することで、さらに世界は本格的に変貌をとげていくことになるでしょう。

このあとも今週は3日(水)に水星が冥王星とスクエア(90°)の不調和座相を形成します。水星という知性を司る星が今まで意識してこなかった影の存在である冥王星に足を取られる形です。冥王星は果たして何を指すのか?それは個々の事象ごとに必ず思い当たるものがあるはずです。

今週は…これ以外は太陽と8つの惑星がつくるメジャーアスペクトはなく、細かな星の動きばかりになります。

6日(土)の午前4時過ぎ、今度は愛の星=金星が逆行を始めます。サインは蠍座。度数は10度です。蠍座は深く、なおかつ強烈に愛を求めるサインですから、それが逆行し始めると愛への執着がコントロールできなくなる場合もあるかもしれません。また、金星がこの位置で逆行を始めると、かなり長期間蠍座に留まることになります。太陽が蠍座の方や蠍座に金星をもつあなた、また蟹座、魚座など水象サインの太陽、金星の方、もしかすると時ならぬ愛が狂ったように始まる可能性も…。

OCT 1 2018

瑛利奈

(C)ELINA

土星とベスタ、壁の向こうには何が?

9/24~9/30

9月23日はご存じの通り秋分でした。この日の午前10時53分に太陽が天秤座へ入場するとともに、日本の国の運勢も新たなチャートに書き換えられました。奇しくも自民党の総裁選も重なって、名実共に日本は新たな体制でスタートを切ることになります。

中秋の名月は24日(月)ですが、実際の満月は25日(火)です。この日を以て、新月から盛り上がってきた数々の事象がピークを迎える折り返し点です。

また、太陽が天秤座へ入ると、今まで気にならなかった伏兵の存在を意識するようになります。そもそも太陽系の中でマレフィックスと呼ばれる惑星…火星、土星、天王星がいわゆる三大凶星ですが、加えて、その先には海王星、冥王星=「セミマレフィックス」といわれる半凶星があります。その中で重要なカギを握るのは土星ですが、いま土星は山羊座中にあります。そして、同じ山羊座のもう少し深い度数には冥王星が…。

この山羊座の土星と冥王星は…太陽が乙女座を通過中には障害とはならず、むしろ調和的な関係で、その働きを後押ししてくれていたのですが、天秤座へ入ってくるとスクエア(90°)という確執を生む敵対関係へと変わってくるのです。また、太陽系では内惑星といわれる地球より内側を周回する水星、金星があり、太陽はいつもこれらの星を従えています。

今週、土星と不調和座相を形成するのは…24日(月)には水星が土星とスクエア(90°)、太陽は26日(水)にスクエア(90°)。つまり、今週は…今まで気付かなかった問題が足下にあることを認識して、ちょっとスローダウンしなければならない…そういう週になるということ。週明けから26日(水)までは何事も悲観的観測が多くなるでしょう。

今週は…もうひとつ、蔭の仕掛け人の存在があります。先週は小惑星ジュノーが重要な役割を担っていましたが、今週登場するのは小惑星ベスタです。ベスタは「義務と自己犠牲」を意味する聖なる小惑星ですが、このベスタが秘かに大活躍するのが今週の特長です。

まず小惑星ベスタは現在どこを通過中か?というと、先週9月18日(火)に射手座から山羊座へ入ったところです。24日(月)、ベスタは山羊座の1度で天王星とトライン(120°)を、25日(水)には太陽とスクエア(90°)を、そして17日(木)には土星と合(0°)をそれぞれ形成します。その意味は?…というと、さきほど小惑星ベスタのテーマは「義務と自己犠牲」といいましたが、「自分の責務に集中して打ち込む」というのがその真意です。また、「山羊座」は10ハウスという天職のハウスを支配しており、その意味は…「プロフェッショナル」です。つまり、今週のベスタのメッセージは「プロに徹して打ち込め!」ということになりますね。しかし、25日(水)に太陽とスクエア(90°)というネガティブなアスペクト(星同士の関係)がありますから、途中で挫けて、投げ出そうとしながらもこのミッションは続く…ということになります。「あー、これは辛いわ!」と感じる方、「そうそう、しっかりムチ打って頂戴よ!」と喜ぶ方、反応はさまざまでしょうが、山羊座というサインの性質上、成功のゴールを頭に描けるかどうか?が判断のポイントです。もしそれがなければ、あるいは信じられなければ、その苦労には意味がないのかもしれません。

その後、週の後半の28日(金)、太陽は水瓶座の火星とトライン(120°)の調和座相を形成します。火星はエネルギーの星。土星でいったん冷やされたパワーを火星がもう一度チャージしてくれることでしょう。

SEP 24 2018

瑛利奈

(C)ELINA

心に刺さるトゲがテーマ

9/17~9/23

23日は秋分。日本国の四半期を占う重要なホロスコープが新しいものへと書き換わる日です。6月21日の夏至以降、日本は災害に次ぐ災害で大変でしたが、新たなホロスコープ=秋分図にはそこまで厳しいものは記されていないようです。特に有利に書き換わるのは政府与党を表す星…。まあ、こういった国の運勢を占うチャートでは政府と国土は「10ハウス VS 4ハウス」となり、その運勢は互いに連動していますから、政府与党が安定しているのは私達国民にとって歓迎すべきことではあります。

週の前半は…いままで地象サイン中心の配置でしたが、週末に向け風象サインが多くなり、次第に時代の流れが変わっていくことになります。土砂災害の復旧やインフラ整備などのテーマから、もう少し目新しくて、面白そうなことへと私達の関心も動いていくでしょう。しかし国民の表示星が傷は付けられていないながら、12ハウスという最も後回しで、隠された場所に退けられているのが何となく物足りなくはありますが…。

太陽の重要なアスペクト(星同士の関係)は概ね先週出尽くした感があり、今週の星の動きは小物ばかりです。というのは…小惑星のジュノーやベスタ、そしてドラゴンテイルなどが重要なカギを握る形です。17日(月)の金星のドラゴンヘッド(テイルも同時)とのスクエア(90°)はセレスのドラゴンテイルとのトライン(120°)と同時に起きていますから、国家の一大事というよりも女性や、か弱きものが愚痴っぽく不満を溜めたり、内向的に引きこもったりするイメージです。

その後、21日(金)には水星が、22日(土)には太陽が小惑星ジュノーとトライン(120°)という調和座相を作ります。このあたりから察すると、今週のテーマは「私達の心に刺さるトゲをどうするか?」といったところですかね。

「そのトゲはどうしたらいいの?」ですって?星のサインが乙女座と牡牛座であることから考えると、諦めて忍耐するなどの方法はいちばんいけないようです。声を大にして証拠を挙げ、しっかりと自説を主張することが大切です。そうすれば、相手側も表面的な謝罪やメンタルをカバーするなどの方法では収まりが付かなくなるでしょう。より現実的に金銭的な解決策や待遇改善など、プラクティカルにメスを入れる割り切った対応をドシドシ求めていくこと。根のある問題は…話しただけ、訴えただけでは解決しませんから。

ご存じのように23日(日)は秋分です。この日の午前10時53分、太陽は天秤座へ入場し、それとともに日本の運勢は新たな秋分図へと書き換わります。今週は…秋分の日まで不満を溜め込まないで、しっかりと自説を主張してください。いい解決策を導き出すように、みなさんも「やれるだけのことはやろう」という気持ちで、努力してみるといいでしょう。

SEP 17 2018

瑛利奈

(C)ELINA

波乱のあと、神様のご褒美が

9/10~9/16

先週は…5日(水)に西日本に非常に強い勢力の台風が上陸して、記録的な被害がありました。…と思う間もなく、6日(木)、北海道胆振地方中東部を震源とする震度7の非常に大きな地震がありました。被害に遭われた皆様、心からお見舞い申し上げます。

占星学を学ぶ者としては…やはり6日(木)の土星ステーションがこの地震の引き金になったと思わざるを得ません。また、土星がオポジション(180°)となった「『夏至図』の起点となるASC(上昇点)」とは…国民を表しますから、北海道全域が停電となり、多くの方が被害を受けたのも頷(うなづ)けます。

そのような波乱の先週とはガラッと変わって、今週の太陽系の配置は素晴らしいです!まず、10日(月)午前2時59分に新月となり、7月、8月と二回続いてきた日食~月食のサイクルが終わって、新たな月=新月が始まります。

11日(火)、火星が逆行して、ちょこっと山羊座の老いた度数(28度)まで足を踏み入れていたのですが、順行へ変わったのち、午前9時45分から水瓶座へ歩を進めていきます。その後11日(火)午後9時8分、太陽が幸運の惑星=木星とセキスタイル(60°)のラッキーなアスペクト(星同士の関係)を形成します。好座相は7月5日以来の快挙となります。今回は7月5日よりやや弱いセキスタイル(60°)ですが、今まで二ヶ月以上もチャンスに恵まれなかったことを考えると、積極的にチャレンジすれば、十分戦えるアスペクト(星同士の関係)でしょう。なかでも太陽のサイン乙女座、それに準ずる牡牛座、山羊座の地象サインのみなさん、また、現在の木星のサイン、蠍座と、蟹座、魚座の水象サインなどに重要な天体を持つ方は見逃す手はありません。

続いて12日(水)は乙女座の太陽が山羊座の冥王星とトライン(120°)を形成。同時に木星と冥王星もセキスタイル(60°)を作ります。冥王星は刷新の準惑星ですから…過去の流れを大きく変える方向に物事が進展する暗示です。しかも冥王星には「悉く消去する」という強烈さがありますから、ひとたび動き出した出来事は徹底的な勢いを持って変わっていくでしょう。

同じ12日(水)、上の出来事の裏で、蠍座の金星が天王星とオポジション(180°)の不調和座相を作ります。これもかなりインパクトのあるアスペクト(星同士の関係)ですね。人によっては心の動揺を感じる方も多いのでは?

こうした問題提起に繋がる星の動きは13日(木)から収束に向かいます。13日(木)昼過ぎの金星と土星のセキスタイル(60°)は動揺する心を一生懸命火消しに回るようなイメージですね。

16日(日)には11日(火)に太陽が訪れた木星とセキスタイル(60°)、冥王星とトライン(120°)のポイントは今度は知性の惑星=水星が訪れます。水星は…太陽が今後に向けて打ち上げた大きなテーマを実現するために「如何にしたらいいか?」と、知恵を絞って考えることになるのかもしれません。

今週は波乱のあとに神様がご褒美をくれる週となります。「私も、私も!」と、みなさんもそれぞれの思いを託して、リクエストしたり、ノミネートしたり、決断、そして行動していくといいでしょう。

SEP 10 2018

瑛利奈

(C)ELINA

惑星達が次々とお引っ越し

9/3~9/9

今週は引っ越しする惑星が多く、太陽系が大きく様変わりしていく週です。まず4日(火)の夜半、小惑星=パラスが獅子座から乙女座へ移動します。小惑星とは…四国くらいの非常に小さいな星です。みなさんも「あ、これがパラスの力だ!」などと実感することは少ないと思いますが、大きな惑星との関わりになると、相手の力を利用してか?案外重要なファクターになったりするものです。パラスは思慮と調整の小惑星ですから、乙女座という冷静で実利的なサインへ入ると、より本来の性質を発揮しやすくなるでしょう。最近の話題としては…スポーツ界での混乱などに関しても、パラスのキーワード=調整がうまく働いてくれるようになるかもしれません。

6日(木)には多くの星のイベントがあります。まず、午前11時36分には水星が乙女座へ入場します。水星は本来、乙女座(同時に双子座も)を支配する惑星ですから、こちらもオウンサイン(本来の座)になり、水星が司る情報、通信、コミュニケーションなどの場で円滑に物事が運ぶようになります。この日の午後には小惑星=セレスが天秤座へ入ります。セレスは慈愛と子育ての小惑星です。乙女座という「少女」を意味するサイン中よりも、円熟した性質の天秤座の方が、こちらもまた自由に活躍しできるでしょう。

6日(木)午後7時には今年(2018年)の4月18日から逆行していた土星が順行に向きを変えます。土星もまた逆行中はうまくその力を使えず、コントロールが利かなくなったりしますから、順行に変わるのは非常に歓迎すべきことなのです。ただ、惑星が順行→逆行、または逆行→順行に変わる時はステーション(留)といって、一時、一箇所に留まることになるので、その余波のような力が地球上に及ぶのです。土星が順行に変わるポイントは山羊座の2度33分です。このあたりに重要な天体を持っている方には何らかの形で影響があるでしょう。また、現在の日本の運勢を占う「夏至図」というホロスコープでは…夏至ですから太陽は蟹座の0度です。これに山羊座の2度の土星はオポジション(180°)になります。もちろんこれも影響がありますが、なにより今年の「夏至図」の起点となるASC(上昇点)は山羊座の2度43分にあるのです!これを観ると…「25年ぶりに強烈な台風が日本列島を直撃するのもこのためか!」と思わざるを得ませんね。しかし、その後土星は順行して、本来の仕事=秩序の維持に専念してくれるはずです。

今週最後の日9日(日)、午後6時28分、愛の星=金星が蠍座へ入場します。蠍座を始め、水のサイン(蟹座、蠍座、魚座)に太陽や金星を持つ方には愛のチャンスです。「もう愛なんて!」とおっしゃる方には楽しさと金運がついてくるでしょう。

今週はいままでの体制にカツを入れるような新しい変化がそこかしこで起きてきます。長すぎる夏にバテ気味だった私達も新鮮な気持ちで新たな仕事や役割に目覚めていくことになりそうです。

SEP 3 2018

瑛利奈

(C)ELINA

6個の天体が地象サインを固める…

8/27~9/2

26日(日)には…太陽が天王星、土星に相次いでトライン(120°)の調和座相を形成しましたが、その後は「この勢いが続くだろう!」と言わんばかりに、今週の太陽は取り立てて重要なアスペクト(星同士の関係)も作らず余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)です。

8月7日から天秤座へ入った愛の星=金星はその翌日、8日に火星とトライン(120°)といういい座相を作ってから、これといったラッキーなアスペクト(星同士の関係)に恵まれず、27日(月)には山羊座の冥王星に遮られてスクエア(90°)を形成。その後、今週の月(MOON)は魚座から始まって金星の反対側を通過するので、愛の星、金星にはもうひとつチャンスが回ってきません。逆に9月2日(日)にはパートナーに対する抗議を表す小惑星、ジュノーとインコンジャクト(150°)というストレスの関係を作ります。今週は愛情問題に関しては我慢のときのようです。

一方、6月27日から逆行していた火星が二ヶ月ぶりに順行に向きを変えます。度数はちょっと山羊座に足を突っ込んだ形の28度です。ここから約二週間ほどかけて火星は山羊座の最後の度数を通過していきますから、地象サイン(山羊座、牡牛座、乙女座)の方にはやり残した仕事のピッチを上げるにはいい機会です。

31日(金)午前10時27分、月が牡牛座へ入ります。これで月、太陽と火星、土星、天王星、冥王星の計6個の天体が地象サインとなります。特に太陽、月、土星、天王星はグランドトラインという正三角形を形成して、安定感は抜群。むしろ、この流れを変えるのが難しいほど太陽系を支配してしまう感じです。地のサインに太陽など、重要な星を持つ方には非常に過ごしやすい季節になる…といえるでしょう。しかし、太陽がその他のサインにある場合もひとつや二つは地象の天体があるはず。今週はその天体をピックアップして、そのテーマにフォーカスする作戦もいいかもしれません。「太陽系全体があなたのその問題を後押ししてくれる」…こんなイメージを頭に思い描けば、力が湧くのではないでしょうか?

AUG 27 2018

瑛利奈

(C)ELINA

太陽が天王星、土星と安定の正三角形を

8/20~8/26

秋の気配が日本列島に忍び寄る季節となりました。夏・最盛期を表す獅子座の太陽の日々も残すところあと三日。21日(火)の午前中までは太陽と水星が獅子座中、月が射手座…と火象の勢力が10個の天体のうち三つまでを占める最後の時期になります。火象サインの方にとっては活躍期、また火象サインの話題(例えばお祭りやレジャーなど賑やかで楽しいこと)にフォーカスが集まる「ハレの日」最後の三日間です。

23日(木)の午後1時7分に太陽が乙女座へ入場します。現在、土星&冥王星は山羊座にあり、火星も山羊座を逆行中、また天王星は5月16日から牡牛座に入っていて、10個の天体のうち都合5個までが山羊座中という異例の地象色が強い配置となります。当然地象サインの方々(山羊座、牡牛座、乙女座)はホーム感が強く、夏の遅れを取り戻すべく、仕事に励むことになるでしょう。

もっとも地象サインが強い配置は今年の5月の牡牛座の時期に一度ありました。なかでも5月16日は地象7個という驚くべき割合でしたが、翌日17日には月と火星が抜けて地象サイン5個に、21日には太陽が双子座へ抜けて4個になっています。地象サインの方のみならず、この頃にコツコツ努力していた方は当時の勤勉な姿勢に再度立ち戻る…こんな感じかもしれません。今度の地象5個体制は今後一ヶ月間続きます。

重ねて、26日(日)は「これからは地象が支配しますよ!」と宣言するかのようなアスペクト(星同士の関係)が二つ起こります。ひとつは午前1時36分、乙女座の太陽が牡牛座の天王星とトライン(120°)の調和座相を形成。もうひとつは午前7時6分、太陽が山羊座の土星とこちらもトライン(120°)の調和座相です。この日の太陽の度数は乙女座の2度。天王星も土星もそれぞれ牡牛座と山羊座の2度の度数です。これは俯瞰で観れば、太陽、土星、天王星のグランドトライン(正三角形)です。規制を意味する惑星=土星とハプニングや反逆を意味する天王星がガッチリとタッグを組んで、支配者=太陽を取り込んだ形になりますから、比類なき安定の配置といわざるを得ません。

今週は太陽、土星、天王星の安全宣言で幕を閉じます。申し遅れましたが、天秤座を通過中の愛の星=金星と獅子座にいる知性の星=水星のセキスタイル(60°)はまだまだ続きますので、風象サインに太陽や金星を持つ方々の純愛モードはこれからも継続するでしょう。

AUG 20 2018

瑛利奈

(C)ELINA

感動の週末、理想の虹を見る…

8/13~8/19

先週は、天王星の逆行と先月から引き続き二度目の日食…という太陽系は荒れ模様の一週間でした。数多くの波乱のイベントを乗り越えて、今週の星の配置は無難なところへとこぎ着けてきたようです。

15日(月)は…このところ地球と最接近していた火星が、逆行しながら水瓶座から山羊座の領域へと戻っていきます。夏バテでまいっていた地のサインの方々(山羊座、牡牛座、乙女座)にはようやくエネルギーの惑星が相性のいいサインへ戻ってくるわけですから、体力的にちょっとひと息つけるでしょう。反対に水瓶座を始め風のサインの方(双子座、天秤座、水瓶座)にはパワーダウンとなります。特に水瓶座さんは火星が「弱味を見せず闘え!」と、指令を出していたものですから、その発信源となる火星が山羊座へ後退して、闘う意欲が尻つぼみになる可能性も…。

また、いままでの火星の位置は天王星というさらにバーストする惑星とスクエア(90°)という危険を孕む関係にあったため、牡牛座さん、獅子座さん、蠍座さんには有り難くない「闘え!」の指令でもあったのです。こちらの方々には強硬な指揮者が後退してくれて、ようやく落ち着きを取り戻せるかもしれません。

しかし、今週の太陽はこれといった主要なアスペクト(星同士の関係)を持たず、太陽も夏休み状態です。

その代わり19日(日)には知性の星=水星が金星とセキスタイル(60°)という楽しげなアスペクト(星同士の関係)を作ります。これは…私達に胸キュンをもたらします。若い感性を持つ二つの惑星が関わることによって、中には青春時代のような純愛を体験する人もいるでしょう。また、金星は芸術の星ですから、音楽のイベントなどで新鮮な感動を経験したり、インスピレーションが降りてきたりするシーンもあるかもしれません。

同じ19日(日)午後1時19分にはいままで逆行していた水星が獅子座の11度から順行し始めます。これでようやく事務手続きは順調に。その後、午後4時45分、幸運の星=木星が太陽系の中のいちばん遠い惑星=海王星とトライン(120°)という調和のアスペクト(星同士の関係)を形成します。これにより私達は高邁な理想を夢見るような気持ちになり、虹色の未来を予見することになります。

今週の私達は…数々の苦難を乗り越えて、青空の彼方に虹を見る…こんなイメージです。今のうちにみなさんも楽しい夢をたくさん掴んでおくことですね。

AUG 13 2018

瑛利奈

(C)ELINA

天王星の逆行と再び日食

8/6~8/12

今週は…7日(火)に天王星の逆行、11日は先月に引き続いて再度日食…と懸念を生む星のイベントが多い週となります。

5日(日)夜、インドネシアのダイビングで有名なロンボク島でマグニチュード7.0の地震がありました。2004年のスマトラ島沖地震ほどの規模ではありませんが、先月、7月29日にも同じロンボク島でマグニチュード6.4の地震が起きています。7月29日といえば、皆既月食の翌日にあたります。これに加え、今週は地球を取り囲む太陽系の配置がかなり厳しいものになっているように思えます。

天王星が逆行する7日(火)は…午前8時28分、愛の星=金星が天秤座へ入りますが、そのほぼ同時刻(8時27分)に太陽の方は木星とスクエア(90°)を形成します。これは…太陽、木星、両者とも幸運な天体なのですが、スクエア(90°)という互いに確執を生むアスペクト(星同士の関係)ですから、双方のいいところよりも悪い性質を強調して露呈してしまう関係です。具体的には…太陽の権威主義と傲慢さ、木星の楽観過剰な性質から、幸運を過信してあとで失望するようなことになったり、権威に頼って過剰な恩恵を期待するなど、自分自身の努力を怠って、いい結果のみを期待する甘い判断をしやすいアスペクト(星同士の関係)なのです。しかし、太陽も木星もベネフィックスといわれる吉星なので、向こうから災難が降りかかってくるわけではありません。ついついこちらから、日頃の真面目さや謙虚さを忘れて、他力本願な気持や、「自分は特別だ」という自信過剰から心のワキが甘くなってしまうのです。

7日(火)午後10時14分、今年1月2日から逆行し始めた天王星が順行に向きを変えます。たしかに順行すれば、天王星の有用な面を発揮しやすいことにはなるのですが、地球から観ると天王星が目の前で一時ストップ(ステーションといいます)して方向転換することによって相当な煽りを受けるのです。

8日(水)は天秤座に入った金星が天秤座の1度まで進んで、逆行してきた火星とトライン(120°)という好調なアスペクトを作ります。これは愛のチャンスです。また、男性を表す惑星=火星の逆行からのトライン(120°)ですから、男性の方からこちらへ戻ってくる…と、考えざるを得ないですね。(笑)天秤座、水瓶座、そして双子座に太陽や金星を持つあなた!愛のチャンスかもしれません。

とはいいながら…現在は山羊座の3度に土星が目を光らせています。10日(金)には金星が天秤座の3度まで進んで、土星とスクエア(90°)という不調和なアスペクト(星同士の関係)を作ります。愛はさっそく現実の壁に突き当たることになるわけですが、これはカーディナルサインの方に影響があり(天秤座はカーディナルサインですから当事者になる可能性はありますが)、双子座さん、水瓶座さんにはさほど不利ではないので、彼が他の女と縁を切ってくる…というシナリオもアリかもしれませんね。(笑)

11日(土)は…午後6時46分を中心として、北極~ロシアにかけて部分日食があります。先月、7月13日の日食は南極周辺でしたが、黄道と白道の交差点=日食のポイントから地球が避けきれず、今度は北の極地方が引っかかる形です。部分日食ではありますが、私達のこころのどこかに影を落とすことにはなりそうです。

今週はそろそろ夏休みに入る方も多いと思いますが、太陽系の環境にはいろいろと懸念材料が残るようです。日食は地球の気象環境にも大きな影響があるといわれています。天王星の方はあまり科学的な立証があるとは聞きませんが、私は少なからずマークしているところです。夏休みの旅行は天気予報をよくチェックして、賢いスケジュールを立てて頂けることを願っております。

AUG 6 2018

瑛利奈

(C)ELINA

投げ出したい気持ちと衝動が…

7/30~8/5

月食があった先週、28日(土)。東から西へと逆走する異例のコースを取って台風が日本列島へ上陸しました。週が明けて、今週の星の動きはすべてにおいて低調です。

太陽と8つの惑星は…火星と天王星という熱気を帯びた2つの凶星を除き、あとはすべてメジャーアスペクト(重要な星同士の関係)はありません。

今週の特長として目立つのは…小惑星のベスタです。ベスタは本来神に捧げる「生贄(いけにえ)の処女」を表します。意味としては…自己犠牲や義務など、つらいもの、苦しいものを進んで受け入れる…こんな利他的な、ある意味自己懲罰的な気持ちや状況を表す小惑星なのです。

この小惑星ベスタが30日(月)には太陽とセキスコードレート(135°)、愛の星=金星とスクエア(90°)を形成します。前者は現在のテーマに問題の存在を感じて立ち止まる…。後者、金星とのスクエアは愛することに疲れて投げ出す…。こんな意味を持ちます。私達の気持ちは各々の問題において、「いいのかな?これで」とか、「愛情をかけても報いが少ない」などの懐疑的な感情に囚われるでしょう。季節柄、夏バテも手伝って、すべてが面倒くさくなるようなアスペクト(星同士の関係)です。

その後、8月1日(水)には…今度は知性の星=水星がベスタとトライン(120°)を作った後、今まで逆行していたベスタが順行に向きを変えて、力を強めます。ベスタは前述の意味に加えて、国防、軍隊の意味もあります。となると、防衛のため、イヤな義務や損失も引き受けざるを得ない…と、現実を再認識することになるのかもしれません。

8月2日(木)正午前、以前からずっとスクエア(90°)の関係を持っていた火星が天王星と正確にスクエア(90°)を形成します。火星は逆行中なので、順行でスクエア(90°)を形成した5月16日以来の出来事になります。火星も天王星も向こう見ずで喧嘩好きの惑星です。社会的な問題も心配ですが、個人的には事故や急激な体調の変化などに気をつけたいものです。

その後もこれらの流れを変えるほどのキッカケもなく、一週間を通じて、なんとなく不穏な空気を感じながら、自制しなければならないような微妙な空気が立ちこめる週になりそうです。

JUL 30 2018

瑛利奈

(C)ELINA