欠けながら沈む月食

7/15~7/21

ニュースでは…「東京は18日連続で日照時間3時間未満になり、61年の統計開始以来の最長記録を更新した」とのこと。今週は…こんな異常気象もこれをもって打ち止めか?と思わせる星のイベントが週半ばに待ち構えています。

15日(月)は「海の日」で祭日ですが、星の配置は…これは!と思わせるアスペクトもなく、何となく先週の続きといった雰囲気です。午後7時21分、山羊座の土星が小惑星=パラスとスクエア(90°)の不調座相を形成。今話題の日韓の貿易規制問題や中東情勢など、調整を司る小惑星=パラスが現実と自己保存を優先する土星に阻まれて苦悩しているまさに現状そのままの状態です。

16日(火)、月のサインは前日朝から山羊座ですが、午後4時17分に月は土星と合(0°)、4時52分にパラスとスクエア(90°)になり、土星と小惑星=パラスのスクエア(90°)が起きた昨日、15日(月)のキズをさらに刺戟します。

17日(水)、午前6時38分には皆既月食が…!これは7月3日の日食のあとに起きる、いわばワンセットのものです。月食は中東から東ヨーロッパを中心として起きるので、日本は広島より西~南西諸島で観測できます。しかし、首都圏でも月に落とす地球の影=半影月食は観測できるそうです。現在紛争の危険を秘めているホルムズ海峡は月食のド真ん中にあたりますから、これらの問題は長引くと予想されます。同じ17日の午後2時33分には愛の星=金星が土星とオポジション(180°)のポイントにさしかかります。こちらも金星のテーマ、愛の問題が土星という現実に妨害されるという意味です。金星は蟹座の16度、土星の方は山羊座の16度ですから、蟹座さん、山羊座さん、(特に第二デーク)に重要な星を持つ方に当てはまります。金星は「愛情」と同時に「妥協」という意味もありますが、土星とこの関係では…妥協しても残るは悲しみ(土星の持つ意味)だけなのかな?としか、読めませんね。「土星」という惑星は何事にも終止符を打ちたがります。だとしたら、土星をオポジション(180°)という敵に回す関係で終止符を打ったならば、一生後悔が残ると思います。土星にプレッシャーをかけられて弱気になっていないで、勇気を持って闘うしかないでしょう!「話が逸脱した…」と感じる方もいらっしゃると思いますので、もとに戻しますが、17日(水)は不吉な月食で、しかもそのあとすぐに金星が土星とオポジション(180°)という非常に味気ない星の配置の日です。星につられて暗い気分にばかりならず、障害を乗り越える勇気を持つことが大切です。

18日(木)は水瓶座の月が天王星とスクエア(90°)、火星とオポジション(180°)を作ります。いってみれば、イライラの日です。水瓶座さんを始め、フィックスドサイン(牡牛座、獅子座、蠍座)の方は要注意です。

19日(金)から星の配置は一挙にソフトな方向に緩んでいきます。19日(金)は蟹座の金星が魚座の海王星とトライン(120°)という夢を見るような陶酔感を醸し出す座相を形成。そして午後4時6分から逆行中の水星が蟹座の領域へ逆戻りします。世の中全体、ロマンの風が吹いてきますね。

20日(土)、朝から月も魚座へ入って、ムーディな雰囲気を盛り上げるでしょう。

しかし、また一難去ってまた一難というべきか?21日(日)午後5時31分、愛の星=金星がアウトローの準惑星=冥王星とオポジションを作ります。そのまま読むと「アウトローな愛」=「モラルに反した愛」と読めますが、冥王星はそもそも太陽系の外から紛れ込んできた惑星ですから、そもそも冥王星には「太陽系の秩序」という概念がないのです。わざわざ掟を破るというよりもついつい危ない領域へまで足を踏み入れてしまう…このように解釈したらいいでしょう。このあと、日没後、月が海王星と合(0°)です。海王星には「麻痺」とか、「裏切り」などの意味もあります。「いいわ、いいわ」で深みにはまりやすいアスペクト(星同士の関係)です。今週は…せっかく苦しみを乗り越えてきたところですから、そのあと安心して悔恨を残す…などということがないよう、しっかりと自己管理したいものです。

JUL 15 2019

瑛利奈

(C)ELINA

10日(水)にV字の谷が…

7/8~7/14

7月3日の日食を経て、星の配置は今季最大の難関にさしかかりました。まず、8日(月)午前8時過ぎ、知性の星=水星が逆行へ。通信、契約など、水星が司るコミュニケーション全般に乱れが生じやすくなります。

9日(火)は半月ですが、午前0時半を回ったところで愛の星=金星がラブロマンスに効果的な天王星とセキスタイル(60°)の好調座相を形成。金星は蟹座の6度にいますから、先週から幸運な水象サイン(蟹座、蠍座、魚座)の方々にはさらにチャンスを上乗せしてくれます。この日はその他も比較的穏やかなアスペクト(星同士の関係)が多い上、獅子座で逆行中の水星が火星に合(0°)となり、仕事のスピードが上がります。

しかし、10日(水)は蟹座の太陽が2017年の年末から山羊座へを通過中の土星とオポジション(180°)の位置へ到達します。真向かいに土星を背負った太陽は土星の持つ「制限」や「保身」などのネガティブな側面に妨害されて、世の中に悲観的な気分や予測が満ちるでしょう。大切なのは…この日の状況をゴールと考えないこと。むしろV字回復の谷にさしかかったと考えてください。

11日(木)は今の配置の中で唯一の救いとなる魚座の海王星に太陽がトライン(120°)という好調座相を作ります。これを占星学では「調停座相」といいますが、私達がいま抱えている難しい問題に文字通り、調停案が出てくる…ということです(実際にはそれは数日前から出ていると思われますが)。その他、月が義務を意味する小惑星=ベスタとトライン(120°)などもあり、海王星の持つ本来の意味である「奉仕」や「自己犠牲」を意識して、相手に譲る気持ちが強まるでしょう。

しかし、12日(金)はまたまた波乱の暗示です。今週は14日(日)の午後11時51分に太陽が今度は山羊座の21度に待ち構えている冥王星とオポジション(180°)を作ります。時間的に遡りますが、12日(金)には太陽が冥王星とカウンターパラレルという緯度が左右対称のような関係になり、14日(日)のオポジション(180°)の伏線を作ります。

以上、今週の主役となるアスペクト(星同士の関係)はやはり10日(水)の太陽と土星とオポジション(180°)ですが、その後、太陽とオポジション(180°)を作る冥王星は…土星の揚げ足を取るかのように後へついて回りますね。しかし、冥王星は土星ほど大きくもなく、距離も遠いので、その影響は何年も地中で生き残る雑草の種のように静かに出番を待つような形になるのかもしれません。

今月は日食(3日)の翌日、参院選が公示されましたが、21日の選挙までの間に17日に月食があります。こんな星の下で私達が日本の未来の理想を描くことができるのか?不安にもなりますが…。まずは、今週はきびしい星の配置に翻弄されて、一喜一憂しないように前述のV字の谷間がいつなのか?チェックしておくといいでしょう。

JUL 8 2019

瑛利奈

(C)ELINA

皆既日食と沈黙する太陽

7/1~7/7

7月は1日が週明けの月曜日。一年の折り返し点となりました。しかし、1日(月)の月(MOON)は蟹座の太陽を追いかける双子座で、月齢としては最後から数えて二日目の超三日月です。1日(月)は太陽を始め、その他の惑星同士のこれといったアスペクト(星同士の関係)はありません。

2日(火)午前8時19分、火星が太陽、金星よりもひとあし早く獅子座へ入場します。「獅子座」という火象サインは今後の猛暑を暗示しますね。火星は地球よりも外側の惑星なので、公転周期は約2年(687日)ですから、今後8月のお盆休み明けまで獅子座を通過することになります。これで、獅子座さんを始め、牡羊座、射手座の火象サインのみなさんは…この期間、運気は2ポイントアップといったところです。

3日(水)は今週のハイライトとなる皆既日食が起こります。今回は下のイラストのように南太平洋~南アメリカで皆既日食になりますが、日本では見られません。しかし、地球の裏側とはいえ、太陽と月、地球が一直線に並ぶわけですから、少なからず影響はあるはずです。いつもいうように占星学では日食を「不吉」ととらえます。つまり7月3日の新月から始まって、次の新月までの期間は…できれば新しい計画や重要なイベントなどはスタートしないほうがいいでしょう。

次は…4日(木)午前0時17分、金星が蟹座へ入ります。これにより蟹座さんを始め、蠍座、魚座の水象サインのみなさんは…愛情運が大巾アップすることになります。そもそも蟹座の金星は表現力や母性など非常に愛情こまやかですから、世界全体も感性が重要視される傾向が強くなります。

5日(金)以降も7日(日)まで太陽や惑星同士のメジャーアスペクト(重要な星同士の関係)は皆無です。もちろん太陽のメジャーアスペクトも皆無。その上、皆既日食が太陽を覆い隠します。何もメッセージの与えてくれない今週の太陽系の配置…。この星の配置は私達に「心の闇を探求せよ!」と暗示しているのでしょうか?

JUL 1 2019

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

 

 

 

https://eclipse.gsfc.nasa.gov/eclipse.html

 

海王星から天王星が主役に

6/24~6/30

6月に入ってから、双子座の太陽が木星、海王星とT字スクエアを作る配置が続きました。そして先週、21日(金)には海王星の逆行が始まり、海王星に振り回されるような星の配置が続きました。海王星は「蝕知しがたい」というキーワードを持つ…と、私は先週書きました。「蝕知しがたいこと」は別にネガティブな意味ばかりではないのですが、海王星の悪い意味のなかに「勘違い」というのがあります。これは最近おかしな交通事故が多発する原因のひとつではないか?とも考えられます。また、海王星の逆行は地震に関連があるというのが私の持論で、そのことについて、昨日は「瑛利奈のブログ」に過去の海王星逆行と気象庁のデータを照らし合わせて「山形県沖地震と海王星」という記事を書きました。興味のある方は是非ご覧ください。

24日(月)は…午前1時44分に金星が木星とオポジション(180°)、午後6時58分には海王星とスクエア(90°)という両方とも不調和のアスペクト(星同士の関係)を作ります。24日(月)は月も魚座で海王星に合(0°)と、このポイントを強調します。しかし、主体が愛の星=金星ですから、不調和といっても「夢心地」で「甘い夢に期待しすぎる」といった意味になります。このところ多かった海王星の不調和のアスペクト(星同士の関係)は24日(月)をもって終わります。

今週は概ね安定した星の配置です。今日あたりから西日本がようやく梅雨入りをするそうですが、安定した配置とはいっても、現在は…蟹座に太陽、水星、火星、魚座に海王星、25日(火)の朝までは月も魚座というフォーメーションですから、10大天体のうち5個までが水象サインにいることになります。見るからに雨が多そうですね。

しかし、27日(木)から水星は蟹座を抜けて獅子座へ移動します。翌日、28日(金)は蟹座の太陽が牡牛座の天王星とセキスタイル(60°)の好調座相を形成。これまでの流れを変えるキッカケを作ります。また、天王星は革命の惑星ですが、「自由と解放」の意味もあります。人間関係や労働条件など、不満が持つ場合はあなたの主張をする絶好のチャンスです。また天王星は…ラブロマンスにも効力を発揮してくれます。火象サインのみなさん…牡羊座さんには金運、獅子座さん、射手座さんには仕事運。水象サイン(蟹座、蠍座、魚座)と地象サインのみなさん(乙女座、乙女座、山羊座)にはまさにロマンス運を。ただし、いま天王星が牡牛座の5度を通過中なので、牡牛座の前半に太陽や金星を持つ方は勇み足に注意が必要かもしれません。この日、28日(金)の月も牡牛座にあり、天王星と合。さらに上記の作用を強めてくれるでしょう。

週末は惑星の重要なアスペクト(星同士の関係)はなく、30日(日)午前6時8分から月は双子座へ移動して、月齢は26日で新月まであと三日。本当の三日月となり、7月3日の日食を待つことになります。

JUN 24 2019

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

新たな夏至図がスタート

6/17~6/23

ハードな星のアスペクト(星同士の関係)が多かった先週は…イラン沖合で日本のタンカーが攻撃されるなど、いくつかの危険な事件がありました。今週の星は…火星がまだまだ危険なポイントを抜け切ってはいませんが、大分落ち着きを見せています。17日(月)の午後5時30分は射手座の25度の満月です。

18日(火)は土星が海王星とセキスタイル(60°)の好調座相をつくるなど、落ちついた配置が多い日です。夜には愛の星=金星が調整を表す小惑星=パラスとトライン(120°)。このところ疾走感を持って成し遂げてきた仕事や問題などをもう一度見直し、方向性や期間などを調整することになるでしょう。

しかし、19日(水)は蟹座の21度まで進んできた水星が…午前1時過ぎに火星と合(0°)、午後7時55分に冥王星とオポジション(180°)を作ります。同時にこのポイントに山羊座の月が絡んできますから、非常に神経質なイライラを刺戟する配置となります。交渉事や関係修復などの話し合いはどうしても避けたい一日です。部下や子どもさんを叱ったり、パートナーに不満をぶつけたりすると逆ギレされる危険があります。もしも復讐心を持って、「トリガーを引いてどこかに問題を起こしてやりたい!」などとよからぬ考えを持つ人は行動を起こしたらいいのかもしれません。

20日(木)午後12時26分、蟹座の火星が冥王星とオポジション(180°)を形成。火星のオポジション(180°)のアスペクトとしては先週15日(土)につぐ要注意な配置です。先週の事件のその先にある問題がさらに意外な発展をする場合もあります。

21日(金)、日中は穏やかな日となりますが、午後11時35分、海王星が逆行に向きを変えます。地球上からは目視できず、ほとんど影響を感じない=「蝕知できない」という意味を持つ惑星ですが、案外地殻変動などに与える影響は大きいのです。どこかで私達の潜在意識にも繋がる惑星ですから、国際情勢や経済などに不安を与える可能性も否定できません。

その直後、22日(土)午前0時54分、太陽が蟹座へ入場します。夏至です。このタイミングを以て、世界の国々の運勢を示すチャートが新たな「夏至図」に書き換わることになります。しかし、偶然にも日本の夏至図は…ASC牡羊座の27度、MC山羊座の16度と、度数がほぼ同じになっています(これは世界のどの地域でもほぼ同じ現象になります)。とはいえ、火星よりも太陽に近い天体はかなり移動していますから、各カテゴリ別に観ると意味合いは変化していますが…。

23日(日)、新たな夏至図の週末を迎えます。月はすで魚座まで移動して、太陽、火星、水星が蟹座など、水象サインを中心として、新たなシーズンがスタートを切ります。

JUN 17 2019

瑛利奈

(C)ELINA

星たちのダイナミックな闘い

6/10~6/16

今週は…太陽を含むグランドクロスから一週間が始まります。下図は6月10日のホロスコープですが、双子座19度の太陽に対して、月は乙女座19度、木星は射手座の19度、海王星が魚座の18度の後半というようにかなり正確にグランドクロスを作っています。10日(月)~11日(火)にかけて、これら4個の天体が形成するグランドクロスが世界の流れを支配することになります。そもそもグランドクロスとは4つの天体が各々の内角をスクエア(90°)にして、ガッチリと重なり合うアスペクトをいいます。スクエア(90°)はお互いに闘う不調和なアスペクト(星同士の関係)です。これが4個同時に形成されるのですから、太陽系の星同士の緊張関係はマックスになるのです。とはいえ、今回グランドクロスを作る星のメンツは太陽、月と木星、海王星です。太陽も月もベネフィックスといわれるラッキーな天体。さらに木星は太陽系で最も幸運をもたらす天体です。海王星は半凶星ですが、夢とイマジネーションを司る惑星です。ですから、これらの星たちがいくらグランドクロスになっても、どこからも不幸だとか、悲惨な意味は出てくるはずはありません。喩えていえば、「幸運を期待しすぎる」とか、「地に足が着かない甘い計画」、あるいは「夢の世界へ逃避する」、「楽観過剰で浪費する」、「実現不可能な約束を交わす」…このような意味合いになるでしょう。夢のような話に騙されやすい振り込め詐欺のような星の配置というわけです。

その後、12日(水)の夜になると月は天秤座の第三デークまで進んできて、早くも双子座の太陽とトライン(120°)の好座相を作ります。今週の中では比較的穏やかな日です。

13日(木)から今まで世界の流れをリードしてきた太陽がグンと後退して、火星が全面に出てきます。この日、蟹座の18度を通過する火星は魚座の同じ18度にいる海王星を捉えてトライン(120°)の好調座相を作ります。それに加えて14日(金)は…すでに月は蠍座18度まで入ってきますから、月は火星、海王星とグランドトライン(大三角)となります。週の初めの非常に困難な座相=グランドクロスから、中盤は何事もスムーズに進むグランドトライン(120°)へと太陽系はガラッとフォーメーションを変えてきます。この14日(金)にラッキーなのは水象サイン(蟹座、蠍座、魚座)のみなさんですが、ただ蟹座には好戦的な火星がいます。敵を作りやすいので、手放しで喜んでばかりはいられないかもしれません。

このグランドトライン(大三角)の一角の蟹座の惑星が…週末、15日(土)に入る午前0時49分、山羊座の18度で待ち構えている土星にオポジション(180°)という凶角度で捉まってしまいます。実は土星の影響はかなり前から始まっていたのですが、蟹座の火星が正確に土星とオポジション(180°)を形成するのが15日(土)午前0時49分なのです。火星も土星も双方とも太陽系の二大凶星といわれる惑星ですから、かなり破壊力があります。みなさんを脅かすようなことを書くのは本意ではないのですが、この火星と土星のポイントに重要な天体を持っている方は、不慮の事故やトラブル、健康面の不調など、注意するといいでしょう。

16日(日)の午後11時になると、このポイントに知性の星=水星がやってきます。土星とのオポジション(180°)は精神的な落ち込みや壁を感じたり、悲観的な発想をもたらします。この状況は…あなたが土星という保守勢力に妨害されているということなのです。たとえ圧力を感じても負けない気概を持つことが大切です。

今週は…星たちがダイナミックに渡り合う密度の濃い一週間となります。いきなりジャブを食らっても動揺しない、決して攻めることを諦めない、強気な覚悟をもって乗り切りましょう!

JUN 10 2019

瑛利奈

(C)ELINA

 

新月、緑の勢いが増すとき

6/3~6/9

週明けの3日(月)は新月ですが…。昼過ぎ、午後12時41分に牡牛座の22度まで度を進めてきた金星が山羊座の冥王星とトライン(120°)の調和座相を形成します。これは愛の星=金星の牡牛座での最後の重要なアスペクト(星同士の関係)になります。金星がいる牡牛座さんはもとより、他の地象サインの乙女座さん、山羊座さんにとって、今シーズン最後ともいえる愛のチャンス…といっても過言ではないかも。寂しいことをいうようですが、後悔しないように今からでも頑張るべきでしょう。愛の星=金星が牡牛座にいるのは9日(日)の朝までですから、長めに見て週末までには動いておくことです。しかし、3日(月)に金星がトライン(120°)のアスペクトを持つ相手の惑星、冥王星はセミマレフィックスといわれる半凶星ですから、現在までにチャンスを掴んでいる方は逆にそれが持続することを願って、下手に刺戟しない方がいいかもしれません。現状に不満を抱えていて、なんとか覆したい方は…地象サインならずとも逆転を狙うチャレンジに出るべきです。

3日(月)午後7時1分に新月が訪れます。月のサイクルがリセットされて、これから増光期に入るのです。増光期はすべてのものが育つ時期。特にガーデニングなど植物を育てたい方には最高のタイミングでしょう。今回の増光期は6月17日の午後5時30分の満月までの期間になります。

今週は先週に引き続き、太陽の惑星とのアスペクト(星同士の関係)がまったくない一週間ですが、先週よりもさらに、小惑星とのアスペクトもベスタとのセミスクエア(45°)と少ない状態です。

5日(水)午前5時4分に今まで双子座を通過してきた水星が蟹座に入ります。今週の惑星達のなかでは水星がいちばん活発にアスペクト(星同士の関係)を持っていますが、7日(金)の夜11時過ぎには天王星とセキスタイル(60°)の好調座相を作ります。あいにく週末にさしかかってしまいますが、良いアイディアがざくざく湧きそうな配置ですね。セキスタイル(60°)は「努力すれば手に入る」アスペクト(星同士の関係)ですから、あなたも何か得たいものがあったら、目的を絞って、意志を強く持ち、行動することが大切です。ちなみにテーマは水星ですから「勉強する」ことも「行動」のひとつです。

9日(日)、午前10時36分、愛の星=金星は牡牛座を去り、双子座へ入場します。また、この日は月が乙女座にいますが、天王星とトライン(120°)、水星とセキスタイル(60°)など、好調座相が多い一日です。新しい場所へ出かけてみたり、旅行の計画を相談したりなどすれば、楽しい日曜日になるでしょう。

今週は…比較的落ちついた一週間になりそうです。太陽が通過中の双子座さんを始め風象サイン(天秤座、水瓶座)の方も追い風とまでは行きませんが、行動しやすい時です。もちろん、その他の方もポジティブな気持ちで新たなことにチャレンジしてみるといいでしょう。

JUN 3 2019

瑛利奈

(C)ELINA

今週は愛の星=金星を使って

5/27~6/2

トランプ米大統領が来日して、27日(月)には首脳会談が行われましたが、容易に予想できるとおり、今週は会談や交渉事など、知性の星=水星(コミュニケーションを司る)があまりいいアスペクト(星同士の関係)を持ちません。水星と同じように、太陽系の中心となる太陽も小惑星以外とメジャーアスペクト(重要な星同士の関係)は作りません。しかし、27日(月)は午前5時6分に魚座の月が現在蟹座を通過中の戦いの星=火星とトライン(120°)という好調座相を、午後8時51分には牡牛座の金星とセキスタイル(60°)の好調座相を作り、まずまずの日取りとなります。

また、知性の星=水星は現在、その最高成力を発揮する双子座にいますが、30日(木)は人を惑わす惑星=海王星とスクエア(90°)、クレイジーな天王星とセミスクエア(45°)、31日(金)は制約を表す土星とインコンジャクト(150°)、期待過剰にさせる惑星=木星とオポジション(180°)、6月1日(土)にはアウトローの準惑星=冥王星とインコンジャクト(150°)と、それぞれ不調和座相を形成して、まったくいい仕事ができません。ちなみにトランプ米大統領も双子座なので、言葉選びや判断に苦慮するのか?あるいはご多分にもれず言動が星通りブレてしまうのではないでしょうか?

一方、一週間を通じて、いいアスペクト(星同士の関係)が多いのは愛の星=金星です。金星は今週、牡牛座の14度~22度を通過しますが、この間、31日(木)には海王星とセキスタイル(60°)、6月1日(土)には土星とトライン(120°)、同日小惑星=ジュノーとセキスタイル(60°)と、好調な関係をとり続けます。今週は…金星が活躍する週ということです。牡牛座や地のサインに太陽や金星を持つ方はもちろんラッキーですが、それ以外の方も今週はシリアスに交渉を煮詰めるよりも、愛や社交性を生かして、人間関係に努力したほうがいいときなのです。特に1日(土)の土星との好調座相は末永くいい関係を保つための答えを暗示してくれるでしょう。同じ1日(土)、午後12時25分、双子座の太陽は小惑星=パラスとトライン(120°)と、こちらも好調座相を作ります。小惑星=パラスは弁護士などを意味する調整の小惑星ですが、現在はバランス感覚抜群の天秤座にいますから、現状を客観的に把握するには最高のポジションといえます。

総じて今週の星の配置は…自分自身の思いや決断を強引に進めるには不向きです。ちょっと一歩退いて、相手の立場を考慮しながら、まずはいい雰囲気を作っていく…こんなところに努力していくといいかもしれません。

MAY 27 2019

瑛利奈

(C)ELINA

太陽、水星は双子座へ

5/20~5/26

週明け20日(月)は大きな星の動きはありませんが、21日(火)から流れが変わります。午後4時59分に太陽が双子座へ入場。午後7時51分には水星が同じく双子座へ。そして、午後10時6分には太陽と水星が双子座で合(0°)を形成します。これまでの牡牛座、山羊座の地のサインを中心とした星の構成からコアの部分が双子座=風のサインへと変わっていくことになります。これにより動きにくかった風のサインの方々、双子座さん、天秤座さん、水瓶座さんに太陽、水星が力を貸してくれることに。逆に牡牛座さんを始め、乙女座、山羊座の地のサインの方たちは、自分自身の意思の見極めが終わって、テーマが各論へと変わっていくでしょう。

22日、先週から蟹座へ入った火星が牡牛座の天王星とセキスタイル(60°)の好調座相を形成。太陽系の中で最も攻撃的な惑星=火星と、過激な惑星=天王星がいいアスペクト(星同士の関係)を持つことで、過激派や不満分子のガス抜き効果があるかもしれません。

23日(木)は山羊座の月が…午前7時過ぎには土星、昼には冥王星と合(0°)になり、重い気分の一日になります。この間に月は小惑星=ベスタともスクエア(90°)を持つことから、必要以上にネガティブな側面に私達の気分が偏りがちです。やりかけたことを途中で投げ出したくなったり、責任の重さから逃げ出したくなるなど、弱気な行動をとりたくなるかも。しかし、ここで逃げては駄目です。ブレないであなたの持論を貫く姿勢が大切です。

24日(金)は…19日(日)に満月となった月がもう3分の1欠けて、減光期のトライン(120°)を作ります。安定の形ではありますが、月のエネルギーは徐々に衰え始め、キローンや水星ののアスペクトが目立つ思索型の一日です。

25日(土)夕方、トランプ米大統領が来日する予定ですが、さすがにこの日の午後9時50分には月が木星とセキスタイル(60°)の好調座相を形成します。

翌日26日(日)は午後2時43分に知性の惑星=水星が調整を意味する小惑星=パラスとトライン(120°)の好調座相を形成。冷静で客観的な話し合いができそうな日です。しかし、デートするには少し盛り上がりに欠けるでしょう。結婚を前にして具体的な計画を話し合ったり、面倒な問題を解決したいカップルにはチャンスです。

今週は…総じて波風が立ちそうな配置はありません。そして、太陽系の中心部から徐々に双子座へ移動して、時代の流れが変わりゆく気配が…。そろそろ2019年のクライマックスまでの導入部に入ってきたのかもしれません。

MAY 20 2019

瑛利奈

(C)ELINA

安定しつつ、大きな転換点も

5/13~5/19

令和になり、新天皇が即位されてからいろいろな儀式が続きます。13日(月)は皇居で「斎田点定の儀」というのが行われますが、これは「亀卜」という占いで大嘗祭の米の産地を決める神事だそうです。1300年も続く行事だそうですが、現代の日本でも脈々と「政(まつりごと)」として占いが続いているのですね。13日(月)の月は乙女座。増光期ではありますが、この日は特に満月でもなく、干支を観ると庚戌の日で、どういう基準でこの日に「亀卜」が行われることになったのか?調べてはみたものの分かりませんでした。

さて、「瑛利奈の今週の運勢」としては…13日(月)は乙女座に入った月が天王星や水星とトライン(120°)で調和して、安定感のあるいい日です。

14日(火)午後12時7分、牡牛座の太陽が冥王星と、これもトライン(120°)の調和座相を形成します。令和になってから「景気動向指数が6年2ヶ月ぶりに悪化」したそうなので、冥王星の逆転パワーでこのような傾向を跳ね飛ばしてもらいたいものです。14日(火)は夕方にも月が冥王星とトライン(120°)、また太陽、土星ともトライン(120°)、つまりグランドトラインという素晴らしい安定感を持つ形となります。そんななか、午後10時58分に愛の星=金星が火星とセキスタイル(60°)=調和して、愛情運もバッチリです。

15日(水)は午後6時45分に愛の星=金星が牡牛座へ入ります。牡牛座さん、ならびに乙女座さんや山羊座さんも愛情運アップ!

16日(木)、午後12時9分には火星が蟹座へ移動。前述の山羊座さんは火星に刺戟されて多忙モードに入り、愛を楽しむどころではなくなるでしょう。これで最近の傾向となる地象の天体6個に加えて、水象が2個に増えて、全部で8個までの天体がマイナスサイン(女性サイン)へ入ることになります。特に17日(金)以降は月も蠍座へ入りますから、射手座の木星を除いてその他すべての重要な天体がマイナスサイン(女性サイン)に入ってしまいます。私はかなり古くから占星学をやっているものですから、昔の星の配置を連想してしまうのですが…。ここから…昔、バブル崩壊のキッカケとなった1990年2月に起きた山羊座に8つの惑星が集まった現象をついつい思い出してしまいます。しかし、今回はすべに山羊座に偏っている訳ではないので、安定感はありますが…。

17日(金)~18日(土)は水星が土星、そして冥王星とトライン(120°)の調和座相を作ります。非常に地に足が付いた配置です。企業も、個人も、これまでの流れを検証し、シリアスにメスを入れていくことを決意することになるでしょう。

19日(日)は牡牛座3度58分で金星が天王星に重なり、コンジャンクション(0°)の座相を形成。大きな決断の日です。金星は愛の星ですから、私達の感情や情緒に関係が深い惑星です。それが縁切り星といわれる天王星にコンジャンクション(0°)です。これにより、私達の感情は高ぶって、必要もないのに正義感を振りかざしたり、時間を早回しにしたように早計な未来予測をしたり…暴走してしまうかもしれません。特に牡牛座、4月25日を中心とした第一デーク生まれの方、あとはフィックスドサイン(獅子座、蠍座、水瓶座)の第一デーク生まれの方も影響を受けやすいでしょう。また、ついこの間、太陽が天王星とコンジャンクション(0°)を作ったのが先月、4月23日ですから、この日に似たような状況をすでに一度経験しているかもしれません。ただ、太陽と金星の違いがありますから、違うテーマでエキサイトしていた…なんてことも。

今週は地象の天体がグランドトラインという絶大な安定の配置を作るなか、金星や火星が動いたりなど、新しい方向へ次第に流れが変わっていく…大きな転換点になるのかもしれません。

MAY 13 2019

瑛利奈

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