記念すべきイベントの連続

6/29~7/5

東京でジワジワと新型コロナウイルスの感染者が増えているのが気になりますが、世界ではとうとう感染者数が1000万人を越えました。夏至の日に日食を経験した私達は、地球に月の影が落ちるように、暗い影に覆われているのを感じています。今週は今までと違い、太陽系ではかなりダイナミックなイベントが続きます。

そんななか、週明け29日(月)は取り立てて幸運な星の配置はなく、なんとなくスッキリとしない月のアスペクト(星同士の関係)ばかりです。それ以外は、知性の惑星=水星が小惑星=ベスタと合(0°)に。ベスタは義務と自己犠牲を表す小惑星です。このところのコロナウイルスの拡大に、水星という知性の惑星が自らの責任を感じて、罪の意識や束縛感を感じるような配置です。

30日(火)は太陽系の外惑星である木星が冥王星とコンジャンクション(0°)を形成します。これは経済に非常に関わりの深いアスペクト(星同士の関係)です。しかし、残念ながら景気を浮揚させるような関わりではなく、太陽系の星々に株価暴落の烙印を押していくような作用があります。木星は公転周期が12年、冥王星は248年ですから、そんなに年中木星が冥王星のコンジャンクション(0°)が起きる訳ではありません。とはいえ、今年は4月5日に山羊座の24度53分で一度起きて、今回は木星も冥王星も逆行しながら再度のコンジャンクション(0°)になります。その前の木星&冥王星のコンジャンクション(0°)はいつだったか?というと、2007年の12月12日でした。この年の世界の金融市場は「サブプライムローン問題」から始まり、2008年の9月には100年に1度の金融危機といわれる「リーマンショック」が起きました。当時のNYダウの価格は8000ドルを切っていましたから、現在の3分の1以下だったのです。今年の4月5日の直前の3月16日にも前日比2997.10ドル、12.93%下げという歴代2位の暴落を記録しています。今年も木星が冥王星がグランド・コンジャンクション(0°)という落とし穴のようなホロスコープを仕掛けていくので、この先このポイントに引っ掛からないよう、気をつけていきたいものです。

7月1日(水)は、ひさびさラッキーな日です。朝には水星が天王星とセキスタイル(60°)、午後には太陽が天王星とセキスタイル(60°)を形成していきます。天王星は革命、解放の惑星ですから、私達は新しいチャンスや考え方に目覚めて、未来への希望を取り戻していくでしょう。

2日(木)午前8時36分、3月22日から水瓶座の領域へと入っていた土星が逆行しながら山羊座へと戻っていきます。3月22日から始まった新時代がとりあえず一時終わって、また以前の時代をもう一度なぞっていくことになります。土星は非常に現実的な惑星で、秩序を司っています。さしずめ、私達の考え方が再び以前のライフスタイルに戻っていく…というような感じです。最近は「Withコロナ」などと言われていたので、昔の生活が復活するといいのですが、逆にコロナに置き換えて考えてみれば、3月22日までの私達のやり方が間違っていたり、甘かったりしたために現状があるわけで、それをもう一度確認しながら改めていく作業になるのかもしれません。また、東京都知事選や政治のあり方などのシステムをもう一度しっかりとチェックしなければならない時期…という意味でもあります。

3日(金)は重要な惑星同士のアスペクトはありませんが、それ以外も奥歯に物が挟まったように、なかなか結論が出にくい一日です。

4日(土)も同じような傾向です。この日は小惑星=パラス、セレス、ジュノーなどが中心となり、私達のプライベートな部分を見直す必要を感じる日です。

5日(日)はまたもや月食!です。時刻は午後1時44分なので、幸いに日本では見られません。アメリカ大陸では北も南も全土で半影月食が見られるようです。また南北アメリカに不吉な影が落ちるのが気になります。日本は、この半影月食の主役ではありませんが、やはり早く過ぎてもらいたいイベントではあります。これらを含めて、今週の星の配置には、後々まで尾を引くようないろいろなワナが仕掛けてあるようです。手放しで幸せを謳歌するには、なかなか難しい週といえるでしょう。何事も長期的な視野に立って、またブレない信念を持ち、途中で妨害に遭っても必ず努力で乗り越える…こんな気持ちで困難に立ち向かっていけば、あなたは必ず勝者になれるでしょう。これからはお姫様はやめて、勇者になるしかないのかもしれませんね。

JUN 29 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

水象5個、そして逆行星が6個に

6/22~6/28

6月21日は朝は夏至、夕方は日食…という大きなイベントが重なる大変な一日でした。一夜明けて—今週は太陽が重要なアスペクト(星同士の関係)、さらにマイナーアスペクトさえ持つことのない、平坦な一週間となります。

22日(月)は蟹座の太陽に月が重なった昨日の新月、日食の流れを受けて、月はまだ蟹座にいます。蟹座には、もうひとつ水星も。また、魚座の後半に海王星と火星がいて、これら5個の天体は蟹座、魚座と、すべて水のエレメントの中です。おまけに小惑星=ベスタも蟹座で、小惑星=セレスは魚座中と、さらに小惑星たちが水のエレメントを強めています。動きの速い月を除き、このラインナップは今週いっぱい続きます。おまけに今週は火のサインはゼロ。たしかにこれでは太陽系も湿り勝ち。梅雨時の配置ですね。ということは…蟹座さんを始め、蠍座さん、魚座さんには動きやすく、チャンスをものにしやすい週だといえます。かといって、水のサインを持たない人にはよくないのか?というと、そうでもありません。水のサインがなく、ドライなホロスコープを持つ方にとっては、多くの水のエレメントで心の渇きを癒やされたりもします。

23日(火)は午後1時32分、海王星が逆行し始めます。これは最近多くなってきた地震などの地殻変動に影響があるかもしれません。ただ、前述の蟹座の天体や山羊座の冥王星、木星などが海王星と現在は調和しているので、調停といって、海王星をなだめる役割は果たしてくれるはずです。また、これにより逆行星の数は…水星、金星、木星、土星、海王星、冥王星と、8個の惑星中6個!という前代未聞の状態になります。過去を振り返ると4月25日の時点では逆行している惑星はゼロでした。4月26日に冥王星が逆行を初めて、次々と逆行星が増えてきたのでした。時間は前に戻すことはできませんが、こうした惑星逆行によって、過去の出来事を白紙に戻したり、積み上げたものが気泡に帰したり、一度リセットして過去の時代へ立ち戻る期間なのです。

24日(水)は今週で唯一、火のエレメントが強調される日です。冒険や新しい考え方、試みなどに世間の関心が集まります。

25日(木)、午後3時48分、今度は金星が双子座の5度で順行を始めます。空転していた愛情問題にようやくハートが灯るチャンスです。浮気や尻込みなど、なかなか本気に火が着かなかった愛が、これを機会に順調に進展し始めるでしょう。

26日(金)は午前2時4分から月が乙女座へ入り、太陽、天王星、水星などと好調座相を形成。仕事の効率がアップします。溜まった作業を一挙に片付けたり、スケジュールの管理を見直すにもいい日です。まずは、目の前のやるべきことから片付けましょう。

27日(土)は乙女座の後半を通過する月が海王星とオポジション(180°)、冥王星、木星とトライン(120°)を形成します。重要なアスペクト(星同士の関係)が少ない今週のなかではダイナミックな配置のほうでしょう。一週間の出来事の集大成という感じです。プライベートでも当面の結果を出したい方は遠慮せずにアポを取ってどしどし行動することです。

28日(日)午前10時45分、火星が魚座から牡羊座へ移動します。火星が魚座へ入ったのは5月13日でしたから、一ヶ月半ぶりの太陽系の模様替えといった感じです。冒頭に6月21日の夏至から蟹座に星が集まったと書きましたが、蟹座は四区分では水のエレメントであると同時に、三区分では、カーディナルサインという積極的で動きの速い性質にも分類されます。現在の太陽系では木星、冥王星が山羊座にあり、こちらも蟹座とは対極にあるカーディナルサインのメンバーです。これに加えて28日から火星が入る牡羊座も基本中の基本のカーディナルサインです。つまり、合計5個の惑星がこの日からカーディナルサインに入り、同時に28日は月まで天秤座というカーディナルサイン中にいます。28日には…牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座というすべてのカーディナルサインに月を加えて6個の天体が揃うことになります。おお、これは…!今後、ああでもない、こうでもない、と騒々しい毎日になりそうですね。この日から当分の間、毎日論争や騒動があって、日々情勢が書き換えられていく…という目まぐるしいサイクルになりそうです。なかでもカーディナルサインに多くの星を持った方は騒動に巻き込まれないよう、冷静さが必要です。しかし、蟹座の太陽や牡羊座の火星は性急(せっかち)なので、世の中の流れは急激に速くなっていきそうです。

JUN 22 2020

瑛利奈

(C)ELINA

夏至の日に日食が…!

6/15~6/21

新型コロナウイルスのパンデミックは…日本では大分下火になりましたが、世界ではさらに毎日の感染者数を更新しつつあります。こんな事態は昨年までは考えもしないことでしたが…。実は、以前から2020年の夏至の日に起きるある現象は、占星学をやるものの間でどんな予期せぬ出来事を引き起こすのか?と関心の的だったのです。

というのは…いよいよ今週、私が以前から最も怖れていたイベントが起きます。それは…6月21日の夏至と重なる日食です。21日は今週最後、日曜日になりますので、まずはその前に起きる星の配置から解説していくことにします。

15日(月)、月は牡羊座の前半。午前中に太陽が天王星とセミスクエア(45°)、そして冥王星とインコンジャクト(150°)という、いずれもマイナーアスペクトを形成します。月を助ける惑星もなく、午前11時6分には月が水星とスクエア(90°)になり、一日を通じて、大きな展望も立たず、目先の問題に終始する神経質な日となります。

16日(火)は、今度は牡羊座の後半を通過する月が双子座の太陽とは調和するものの、冥王星、木星とスクエア(90°)の不調和座相を作って、やはり先が見えない一日です。この日の太陽は木星とインコンジャクト(150°)。木星は幸運な惑星ですが、幸運を期待する気持ちが邪魔をして、ゴールへのアプローチがなかなか掴めない暗示です。午後6時35分に月が牡牛座へ移動して、現実的な方向へと変わっていきます。

17日(水)もまた15日、16日と同様、重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)はありません。午後1時15分、牡牛座の月がハプニングの惑星=天王星と合(0°)を形成。エキセントリックで予想外なことが多い日です。

18日(木)、午後1時58分、蟹座の14度で水星が逆行を始めます。これにより、水星、金星、木星、土星、冥王星と、合計5個の惑星が逆行星となります。順行している惑星は火星、天王星、海王星だけになり、滅多に見られない非常にイレギュラーな状態といえるでしょう。

19日(金)は不調和なアスペクト(星同士の関係)こそありませんが、魚座の火星が山羊座の冥王星とセキスタイル(60°)を形成。何か重要な社会的な動きがありそうです。

20日(土)は引き続き魚座の火星が今度は山羊座の木星とセキスタイル(60°)を形成します。午前中には太陽がドラゴンヘッドと合(0°)。これは社会的合意が形成される暗示です。世界が新しいゴールへ向かって一歩前進する準備が整った感じです。

21日(日)は午前6時43分、夏至です。そして、最も重要なイベント、この夏至の日に日食が起こります。実は…これは今年いちばんどころか、一世紀に一度あるかないか?くらいの特筆すべきイベントなのです。夏至や冬至、秋分、春分など太陽がアングルといわれるポイントに入る日は、世界各国の四季図が書き換わる重要な日ですが、私が調べたところでは、夏至や冬至、秋分、春分などのポイントに太陽が入ってからその後、同じ日に日食が起きたことは20世紀には一度もありませんでした。しかし、21世紀になってからは2001年のやはり夏至=蟹座の0°の日、日食が起きていたのです。ここから秋分までの三ヶ月がこの夏至図に託された世界の運勢なのですが、2001年のこの時期、9月11日にアメリカで同時多発テロが起きています。この事件により、頭の中に描かれていた科学の世紀=21世紀が決して夢のようなものではなかったことを私達は思い知らされたのでした。これから秋分までの間に、これと同くらいのインパクトで、私達の頭の中の未来の世界像が大きく書き換えられる…多分、そのようなことになるだろうと予測されます。それは、もうすでに新型コロナウイルスの感染拡大や、アメリカやイギリスで起きている人種差別反対のデモなどの問題で予見されているのかもしれません。しかし、それ以上に私達がアッというような展開がこれから待っている可能性もあるのです。私は決してみなさんをただ怖がらせるためにこのようなことを書いているのではないのですが、「これからの世界は過去の夢ものたがりを許さないものに違いない」という覚悟だけは、いまここでしておいたほうがいいのかもしれません。

JUN 15 2020

瑛利奈

(C)ELINA

現実認識が甘くなる

6/8~6/14

米人種問題抗議デモ拡大や香港の反政府デモなど、このところ新型コロナウイルスによってあぶり出されたかのように、世界各地で問題が吹き出しています。しかし、私達の住む日本では東京の「夜の街問題」を除いて、徐々に平和な日々を取り戻しつつあるようです。

6月6日の月食以降、今週は…太陽などの重要な天体のアスペクト(星同士の関係)も少なく、比較的穏やかな一週間となりそうです。8日(月)は山羊座の第二デークを通過する月が火星、海王星とセキスタイル(60°)の好調な関係を作っていき、まずまずの一日です。

9日(火)、月は山羊座の第三デークから、午後には水瓶座へ入ります。このあたりは山羊座の24度に冥王星、同じく山羊座の26度に木星、また水瓶座の1度には土星がいます。時間を追って月はこれらの惑星と次々と合(0°)を作っていくことになります。続々とVIPとの会見をしていくようなイメージですね。つまり、個々の問題に関して、それなりの答えが掴める日といえるでしょう。

10日(水)は双子座の金星が目立ちます。金星のテーマである愛情問題や人生の喜びなど、楽しいことに関心がフォーカスされる日です。午後11時半過ぎに月が太陽にトライン(120°)と好調座相を作り、穏やかな一日です。

11日(木)は今週のなかでは唯一、太陽のアスペクト(星同士の関係)があります。午後6時37分、太陽と海王星がスクエア(90°)という不調和座相を形成。この少し前の午後6時31分には月が海王星が支配するサイン=魚座へ入っています。「蝕知しがたい」というキーワードを持つ海王星の影響の強い日です。「蝕知しがたい」の真意は…イリュージョン。疑惑や嘘なども含まれます。この日はキチッとした決め事や契約事には向かない日…になります。何事に対しても楽観的過ぎたり、真実が掴めないまま、曖昧さに支配されてしまうことになります。

12日(金)は、お昼を挟んで月が金星とスクエア(90°)、天王星とセキスタイル(60°)を作ります。非日常への憧れが強くなりそうです。ロマンを愛する人には、新しい発見があるなど楽しいかもしれません。

13日(土)は11日夜から魚座へ入った月が大活躍して、時間を追って、火星、海王星と合(0°)、午後3時23分には太陽とスクエア(90°)、夕刻は冥王星、木星とセキスタイル(60°)と、次々形成していきます。午後11時12分には、これらの動きにトドメを指すように、魚座の20度で火星が海王星と合(0°)を形成します。多くの動きがありますが、すべてに魚座と魚座を支配する海王星が関わっていることになります。これらの動きは…私達の情緒を強く突き動かすので、エモーショナルな決定や行動が多くなるでしょう。世界各地で人々が感情過多になり、感情的な行動を取りやすくなるのです。また、魚座はミュータブル・サインという柔軟な性質を持ちますから、何事も滑らかに進みますが、反対にズルっと思わぬ方向へと反動がついてしまうこともあります。やり過ぎや行き過ぎ、特に呑みすぎに注意したい日ですね。

14日(日)午前6時2分、月が牡羊座へ入場します。今週後半と違いストイックな方へ舵が切られます。そうしてまた、以前のように権利と義務の主張をする小惑星=ジュノーとベスタが前面に出てきます。木曜の夜以降、プライベートな楽しみに気を取られていた私達の関心は再度政治や社会問題へと変わっていくことになります。

JUN 8 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

月食、世界激動への序章

6/1~6/7

先週は…日本では東京など最後の5都道府県で新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除されました。しかし、香港では中国の「国家安全法制」に反対するデモが行われたり、アメリカでは警察官による黒人男性死亡事件をキッカケで全米で抗議デモが活発化、暴徒化するなどして大変な状況が続いています。これらも先週唯一のメジャーアスペクトを持って、翌日から順行し始めた権利の主張を司る小惑星=ジュノーがもたらした事件なのかもしれません。

しかし、太陽が8つの惑星とメジャーアスペクト(星同士の関係)を作らなかった先週とは違い、今週の太陽はちょいちょい顔を出してきます。のみならず、今月=6月は…後半に「日食+夏至」という前代未聞のキワどい星のイベントも控えています。これを受けて週末の6日(土)はその前哨戦ともいうべき月食です。みなさんに未来の夢と安心を届けるのが占星学の仕事だとは思いますが、どうしてもビビって後ずさりしてしまいそうな私ではあります。

1日(月)は、天秤座の月が、午前には水瓶座の土星、午後には双子座の太陽とトライン(120°)の調和座相を作って、今週のなかでは安定感のある一日です。みなさまも実行に移したいプランがあるなら、できるだけ早めに行動に移すことをオススメします。

2日(火)は深夜に月が双子座の金星と調和して、楽しい雰囲気を盛り上げるでしょう。しかし、昼過ぎからは気分の切り替えが大事。月が冥王星、木星、火星などと、ポン、ポン、ポンと不調和なアスペクト(星同士の関係)を作っていくためです。

3日(水)は午前1時5分から月が蠍座へ入り、その後、午前9時40分に逆行中の双子座の金星が魚座の火星とスクエア(90°)という不調和座相を形成。少し感情過多な一日です。日頃、恋に慣れない人にはロマンの刺戟いっぱいで、心が揺さぶられる日です。日常を打破するにはいいキッカケとなるかもしれません。

4日(木)、双子座の13度まで度を進めた太陽が逆行しながら同じ度数まで戻って来た金星を捉え、コンジャンクション(0°)となります。彷徨いながら自分のあるべき姿を探していた愛の星=金星に太陽が本来の目的を再度告げる…こんなイメージです。ひねくれて家出していた愛の星=金星をご主人様の太陽が光を当てて目覚めさせる…のようなドラマと考えたらいいでしょう。愛に一定の回答が得られる星の配置です。

5日(金)は午前2時過ぎに月が射手座へ入って、多くの小惑星などとの絡みを持つ一日です。やはり弱者の権利の主張や、デリケートな問題が多く、なかなか結論を出すのは難しそうです。

6日(土)は満月ですが、同時に最初に触れた月食です。天文学的には半影月食で、日本では未明から明け方にかけて起こります。天文学的には観測のチャンスかもしれませんが、占星学では月食は不吉な兆候といわれます。ただでさえ、新型コロナウイルスで世界の政情が不安な現在、月食は人々の潜在意識を刺戟して不安をより煽る可能性が。最近日本のみなさんは冷静沈着ですが、世界にはいろいろな火種があるので、これをキッカケにさらに燃え上がることにならないよう、注視していく必要があるでしょう。

7日(日)は双子座16度で太陽が魚座の火星とスクエア(90°)を作ります。魚座には火星にほど近い20度に海王星がいます。前日の「月食&満月」でかき乱された地球の状況をこれらの天体が傷口をさらに刺戟します。

今週末は…今後来る「日食+夏至」という過酷な天体イベントがどのような事態を引き起こすのか?それを予見させるような「序章」といえるでしょう。どんな未来が見えても決して過剰反応することなく、また頑なに拒絶することなく、冷静に理解していこうとする姿勢が大切です。こんな気持ちで臨めば、必ずいい解決策が閃くにちがいありません。

JUN 1 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

週明けの決断が未来を牽引

5/25~5/31

まずは、先週のおさらいから。20日(水)夜、太陽が双子座へ入り、翌日21日(木)に月が天王星と合(0°)、金星が海王星とスクエア(90°)になるのを、私は「世の中はここで新たなフェーズへ入ってゆきます」と書き、そして、後者を「イヤな星の配置です」と書きました。これらの星の動きが…「検察庁法改正案問題」が黒川検事長賭け麻雀疑惑による黒川氏のスピード辞職という意外な決着となることを表していたのに驚いています。この驚きは星の意味から乖離しているからではなく、あまりに星の通りだからです。たしかに海王星スクエア(90°)は不祥事を意味しますし、「新たなフェーズ」というのも安倍政権にとって、明らかに世の中の風向きがアゲインストに変わりました。

今週は…先週ほど大きなインパクトのあるイベントはありません。太陽含め、重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)があるのは25日(月)のみです。25日(月)は午前8時8分に月が蟹座へ入場。その後、午後3時47分に魚座の火星が天王星にセキスタイル(60°)の調和座相を作ります。これは科学的なおかつ大胆な結論を出して、リーダーシップを発揮してグイグイ進めていけばいい方向へ進む…という意味です。やはり「緊急事態宣言解除」も潔く、なおかつスピーディに、そして科学的な手法で大胆にメスを入れて行くべし…という意味でしょう。25日決断で正解だと思います。

26日(火)も一日を通じて、星は調和的ですが、午後11時46分に太陽が小惑星=ジュノーとトライン(120°)という調和の関係を作ります。これは「弱き者よ、声を上げろ!」というメッセージです。主張したい問題は遠慮しないほうがいいという世の中の流れです。

27日(水)は蟹座の第三デークへ入った月が火星とセスキコードレート(135°)というマイナーの不調和座相を。そして、山羊座の終わりにいる冥王星、木星とオポジション(180°)を形成します。その後、月は獅子座へ入って土星ともオポジション(180°)に。揉め事が多い日です。中でも午前11時50分、昨日登場した小惑星=ジュノーが留まって、順行に向きを変えます。これは…ジュノーの存在感がグーンと強まる暗示です。何かと議論の多い一日になるでしょう。

28日(木)は獅子座の月が太陽にセキスタイル(60°)で月が次第に太っていく増光期たけなわです。リラックスできる穏やかな日ですが、最近は「緩む」という言葉がネガティブな方に使われることが多くなったので、いいんだか、悪いんだか、という感じです。

29日(金)も引き続き重要な天体同士のアスペクト(星同士の関係)はない日です。午後4時35分に月が小惑星=ベスタとセキスタイル(60°)、夜になって太陽がキローンとセキスタイル(60°)に。ちょこっと引き締めモードに変わるタイミングです。

30日(土)は半月です。先週の土曜日、23日が新月でしたから、それ以降の総括といった日です。これからのロードマップがさらにハッキリ見えてくるでしょう。

31日(日)、引き続き重要なアスペクト(星同士の関係)はありませんが、玉石混淆といった感じです。午後に乙女座の月が冥王星、木星と相次いでトライン(120°)の好調座相を作っていきますが、これがこの日の穏やかでハッピーな雰囲気を牽引していくでしょう。やや楽観過剰な傾向はありますが、穏やかに一週間が暮れていくことになりそうです。

MAY 25 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

 

 

週明け、太陽と木星が好調

5/18~5/24

週明け18日(月)は、午前1時39分に牡牛座の太陽が幸運星=木星とトライン(120°)という最高のアスペクト(星同士の関係)を形成しました。週を跨いでしまったので、これを先週みなさんにご報告しなかったのは失敗でしたね。何故なら、「木星の女神は後ろ髪がない」といわれるように、幸運は先取りしなければならないので。遡って考えると、14日の安倍首相の記者会見で39県で新型コロナウイルス緊急事態宣言が解除になったり、17日に全国の感染者が29人と3月中旬以来の少なさを記録するなど、17日(日)は開放的な雰囲気が充ち満ちている、まさに太陽と木星の好座相が生み出す幸運な一日でした。

19日(火)も星の動きは穏やかで、牡羊座の月が愛の星=金星とセキスタイル(60°)の好座相を作り、いい雰囲気はまだまだ続きます。

20日(水)は…午後10時49分に牡牛座の29度まで度数を進めてきた太陽が双子座領域へ入り、度数を0度にリセット。同時にこのところの流れもリセットされて、世の中はここで新たなフェーズへ入ってゆきます。

21日(木)は…先週、安倍総理が特別警戒都道府県の措置を「21日に見直す」と言っていたように思います。とうとう新しい判断が出る21日(木)ですが、あいにくイヤな星の配置です。まず、午前3時6分、牡牛座の月が天王星と合(0°)を形成。天王星は予測が付かない未知の事態を暗示します。また、午前8時2分、金星が海王星とスクエア(90°)という感情がイリュージョンに左右されて実体が見えないアスペクト(星同士の関係)が形成されます。これは…甘い見通ししか出ない暗示です。ただ、午後9時9分に太陽が小惑星=パラスとトライン(120°)を形成。小惑星=パラスは医療の専門家を表しますから、ここでようやく専門的な見解が出るのでしょう。

22日(金)は午後9時1分に太陽が土星とトライン(120°)という好調座相を形成します。しかし、1つ前の太陽と土星が好調座相をだったのはセキスタイル(60°)を形成した3月20日でした。みなさんも記憶に新しいと思いますが、この時期は春分の日から始まる3連休で、のちのち「この日から緩みが始まった」と悔やまれる感染拡大のキッカケとなった日でした。そのまた前の太陽と土星の関わり、合(0°)が形成されたのは1月14日でしたが、日本で初めて新型コロナウイルスの感染者が発見されたのは1月16日。ちょうど、太陽と土星の合(0°)の直後でした。ここから推測すると、また緊張感が強くなる方向へ世の中が触れていく前兆になるかもしれません。

23日(土)、午前2時38分は新月です。新たな月のサイクルが始まりますが、ここからスタートした新月が満月になる二週間後には月食が待っています。どうも不吉な予感がします。もしもみなさんが新しいことを手がけたいのなら、23日を待たずに、早めに行動を起こした方がいいでしょう。今週は早ければ早いほど、星の流れはラッキーですから。

しかし、24日(日)は双子座で月が愛の星=金星と合(0°)を作り、楽しい気分を盛り上げます。ただ、午後2時33分に月が海王星とスクエア(90°)をけいせいしてから、その後は曖昧な星の配置が続きます。「迷うんだったら行動は控えたほうがいい」…こんな一日です。

今週は週明けの18日(月)に太陽が木星とトライン(120°)を形成しましたが、これは今年初といってもいい幸運な配置です。3月11日のセキスタイル(60°)は今年2番目でした。今週は…先週から引き続く勢いのある週明けの流れに乗って、みなさんも先手先手で行動していくことですね。

MAY 18 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

アフターコロナへの分岐点

5/11~5/17

先週は比較的穏やかな星の配置が続いて、コロナ問題も小康状態。このまま「光が見える?」と期待したところだったのですが…。しかし、週が明け、今週は太陽系で異変です!というのは…一週間にわたって相次いで重要な惑星の逆行があるのです。

まず、11日(月)は午後1時9分、土星が逆行し始めます。度数は水瓶座の1度57分で、逆行は9月末まで続きます。土星はこの世界の屋台骨を担う惑星で、政治や経済などのシステムに強い影響を及ぼしますが、逆行時は…その土星の力がうまくコントロールできず、波瀾が多い時期なのです。現在、問題になっているのは検察官の定年を延長する「検察庁法改正案」ですが、「土星逆行」の意味から推測すると、さしずめ「権力の暴走」に繋がりかねません。

12日(火)午前6時57分、水星が双子座へ入ります。水星は双子座にいる時がいちばん品位が高いので、これは歓迎すべき位置です。その後、午前9時23分には山羊座の月が牡牛座の太陽とトライン(120°)を作って、今週のなかでは安定感のある日となります。

13日(水)午後1時17分、これまで水瓶座を通過していた火星が魚座へ入場します。4月以降、スジを通そうと水瓶座で頑張ってきた火星が魚座という優しくはあるが、周囲に流されやすく、また感染に弱いサインへ移動してくるので、少し気にかかります。同じ日の午後3時44分、今度は金星が逆行に入ります。金星といえば愛の惑星ですが、逆行することにより、前向きな姿勢を失しなうなど、乱れが出てくる暗示です。

14日(木)になると、午後11時31分に木星が逆行を始めます。木星は幸運の星ですが、法を司る惑星でもあります。ここからも前述の「検察庁法改正案」の行方にさらに懸念が深まりますね。さらに木星は財運の惑星でもあり、逆行時は株価が乱高下したり、異変が起きるのです。よほど目が利くデイトレーダーでもない限り、投資は要注意の期間に入ります。ちなみに木星は今年の9月13日まで逆行しています。

15日(金)~16日(土)は大きな惑星同士のアスペクト(星同士の関係)やステーション(逆行に入るなど進行方向が変わる)などのイベントはありません。しかし、これで土星、金星、木星、また4月26日からすでに逆行に入っている冥王星を加えて、4つの惑星が逆行することになります。こんな状態で政治や経済のシステムが上手く回るのか?と不安は残ります。

17日(日)には午後5時29分、小惑星=パラスまでもが逆行し始めます。思えば、小惑星=ジュノーも2月9日から逆行していますから、太陽系の惑星、小惑星のうち半数までが逆行という、イレギュラーな状態です。小惑星=パラスは「調整」を司りますが、「医学」の意味もあります。これにより新型コロナウイルス感染拡大の出口が見えなくなるような「改悪」が加えらるようなことのないよう、祈りたい気持ちです。もしかすると、コロナウイルスに現代医学を驚愕させるような性質があることがわかったりするのかもしれません。話が戻りますが、最近でいちばん逆行星が多かったのは…2019年の7月でした。この時期逆行していたのは…水星、木星、土星、海王星、冥王星と小惑星=セレス、彗星=キローンでした。猛暑で気候変動の夏でしたね。しかし、今思えば4月26日に冥王星が逆行に入る前は、すべての惑星(小惑星ジュノーを除く)が順行していました。それでもコロナ禍が進行していましたから、逆行は恐るるに足らないのかもしれませんが。

今週は…土星、金星、木星が逆行モードに入って、時代のトレンドが変わる時です。占星学では「逆行星がある人は大統領になれない」といいます。そこから考えると、世界各国でトップや政府などの支配が弱まるターニングポイントなのかもしれません。「官」の力が弱まれば、頼りになるのは「民」の力です。今こそ!私達が世の中のために立ち上がらなければならないのかもしれませんね!

MAY 11 2020

瑛利奈

(C)ELINA

 

今後のビジョンをまとめて

5/4~5/10

5月6日で終わるはずだった緊急事態宣言が31日まで延長されることになりました。しかし、今週の星の配置はさほど緊張感を孕(はら)んではいません。4日(月)は夕方まで月は乙女座の第三デークを通過して、冥王星、木星と好調。GWらしくのどかな雰囲気を醸し出します。愛の星=金星は午後12時52分、幻想の惑星=海王星とスクエア(90°)に。私達は自粛疲れのせいかボーっとして、現実を正確に認識することが出来ません。夕方に安倍総理の会見があるそうですが、どこまでリアルな数字を把握していらっしゃるのか気になります。

5日(火)午前6時41分、牡牛座の14度で水星が太陽と合(0°)を作ります。これは…いかにもいいアスペクト(星同士の関係)のように見えますが、実は太陽という絶大なパワーの前で水星が繊細な思考力を失ってしまうといわれる座相です。連休で仕事が休みの方が多いと思うので、仕事に支障はないかもしれませんが、多数派の意見や常識を鵜呑みにして、思い込みや決めつけなどすることがないよう、注意した方がいいかもしれません。

6日(水)は重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)がなく、月のアスペクトのみです。午後4時4分から月は蠍座へ入ります。

7日(木)午後7時45分、満月です。直前の新月(4月23日)から始まった問題の答えが出る日です。現在の情勢からすると新型コロナウイルス問題しか考えられませんが、当面の答えと今後の目標が定まるでしょう。

8日(金)はGWが終わって二日目の週末ですね。またもや月のアスペクトのみの一日ですが、月は概ね海王星、冥王星、木星、そして土星などと調和的です。今週のなかでは貴重な仕事に集中できる時間になります。

9日(土)は新しい「何か」が解明される日です。新型コロナウイルスに関して、あらたな事実が判明する可能性も。また、私達にとって未知の医学的な見解が発表されることも。

10日(日)は休日ですが、午後11時35分になって、知性の惑星=水星が学問研究の惑星=木星とトライン(120°)の調和座相を作ります。新たに希望が持てる情報が出てきます。私達は前向きな気持ちで「明日に立ち向かっていこう!」と勇気を持てるでしょう。

今週一週間は概ね小康状態が続きそうです。いちばん活躍する惑星は知性の星=水星です。緊急事態で自粛が続きますが、いまのうちに勉強に力を入れて、今後のビジョンをまとめておくことですね。

MAY 4 2020

瑛利奈

(C)ELINA

気を緩めずにコツコツと

4/27~5/3

先週の厳しい新月を乗り越えて、週が明けてからの星の配置は、やや落ち着きを取り戻してきました。各国の新型コロナウイルスの制限も少しは緩和されそうだとの情報もあります。また、今週の星は…すでに長いGWに入ってきたからでしょうか?知性の惑星=水星の動きばかりが際(きわ)だっていますが、これは…ソーシャルディスタンスを取りながらも「通信手段を駆使してコミュニケーションを取れ」という示唆かもしれません。その他、権利の小惑星=ジュノーの暗躍が目立つ…といったところです。

28日(月)、穏やかな一日の幕開けです。多くの惑星達が風象サインに集まってきた現在、双子座の月は調和のポジションです。は午前1時38分、双子座の月が金星と合(0°)に。その後、午前4時54分、月は火星とトラインを作りますが、午前7時31分に魚座の海王星とスクエア(90°)を作ってから、その後はよくありません。ストレスが残る配置ばかりです。

28日(火)午前4時54分に水星が牡羊座を離れて、牡牛座へ入場します。2時27分から蟹座へ入った月のアスペクト(星同士の関係)は概ね良好。夕方、6時38分に月は太陽とセキスタイル(60°)と調和の関係です。この日特徴的なのは…午後8時54分に水星が癒やしの小惑星=セレスとセキスタイル(60°)を作ることです。これまでピリピリしていた私達の気持ちも身近なところに幸せを見つけることができるでしょう。こうして、いま生きていることだけでも「幸せ」なのかもしれません。

29日(水)は「昭和の日」ですが、日付が変わった午前2時27分早々から知性の惑星=水星が現実の壁を表す土星にスクエア(90°)の不調和座相でぶつかります。午後4時過ぎに月は海王星とトライン(120°)と調和しますが、感性を強めるアスペクト(星同士の関係)だけに、この日はいろいろなことを考えて悩んでしまいそうです。目線が内向的になったり、感情に左右されたりしやすい日ですから、センチメンタルな思考に囚われないよう、気をつけてください。

30日(木)、蟹座の第三デークへ入ってきた月が、今季の惑星たちが作る「壁」ともいえる山羊座の終わりから水瓶にかけて並ぶ冥王星、木星、土星に次々オポジション(180°)の不調和座相を作っていきます。おまけに日没後は水星、天王星にもスクエア(90°)になり、これは…大規模なT字スクエアです。至るところで壁にぶつかる事態が多発する厳しい4月の最終日といえるでしょう。

5月1日(金)は獅子座の月が太陽とスクエア(90°)、半月です。先週の新月から月のサイクルの4分の1が過ぎ、当面の結果が出る日です。その後、午後12時40分、水星がハプニングの惑星=天王星と合(0°)を作って、意外な事態が発生します。今後の展開が読みにくい日ですから、新しいことの決定は控えた方がいいかもしれません。

2日(土)は自己主張を意味する小惑星=ジュノーの動きが目立つ日です。それぞれが権利の主張をして、世の中がギスギスした雰囲気になりそうです。連休だからといって、この日に愛の告白をすると、今後の「縛り」という付帯条件が付いてくる可能性も。細かいことはスルーした方が賢い一日です。

3日(日)の月は乙女座。ようやくツライところを乗り越えました。月は…現在牡牛座にいる天王星、水星、太陽とトライン(120°)の好調なアスペクト(星同士の関係)を作ります。これまで努力してきたことが順調に運んでいくことを実感できるでしょう。

今週は先週ほどの大きなイベントもないですが、気を緩めずにコツコツと歩む…こんな気持ちで頑張ってくださいね。

APR 27 2020

瑛利奈

(C)ELINA