3/25~3/31
先週は…3月20日の春分を境に、世の中が大分騒がしくなってきました。22日にはロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールで銃乱射事件が起きました。これに関して過激派組織イスラム国(ISIS)は「テレグラム」に犯行声明を発表しています。また、21日には大谷翔平選手の通訳を長年にわたって務めてきた水原一平氏がドジャースを解雇され、その賭博の資金問題がマスコミを賑わせています。こちらの方は明日大谷翔平選手が会見をするそうで、騒ぎはますます過熱していきそうです。ただ、今週は週明け早々の25日には半影月食にあたります。時刻が日本時間午後4時前後なので、日本では一部しか観測できませんが、北米はスッポリと観測できる地域に入っています(下図参照)。大谷翔平選手の身内から出た賭博疑惑がこれから全米に広がるのではないか?と非常に気になりますね。
25日(月)は…午前1時36分に愛の星=金星が木星とセキスタイル(60°)を作るなど、ラッキーな動きはあります。しかし、午前5時37分に月が天秤座へ入った後、午後4時00分には満月となり、同時に半影月食が起こります。これは、前述のように下の地図を見て頂ければわかりますが、南北アメリカ大陸の殆どで観ることができます。日本はちょっと外れているのがラッキーだったのかもしれません。月食といえば、日食とセットでやってくるものですが、今回は半影月食が先に起こり、日本時間では4月9日に皆既日食となります。この皆既日食もテキサスからニューヨーク、ボストンへかけて、北米を斜めに横断することになります。まあ、日食、月食は年に2回定期的にやってくるものなので、怖れるほどのものではありませんが、注意すべきものであることは確かでしょう。
26日(火)…前日の月食がインパクトがありすぎて、気が抜けたような星の配置が続きます。午前1時、太陽は天王星とセミスクエア(45°)を作りますが、その他、主要な惑星のアスペクト(星同士の関係)は皆無です。月さえもメジャーアスペクト(主要な星同士の関係)を作りません。対外的な話し合いが進みそうにない一日なので、実務に専念した方がよさそうです。
27日(水)も夕方まで月は天秤座ですが、好意的なアスペクト(星同士の関係)はナシです。午後3時45分、月が自己犠牲の小惑星=ベスタとトライン(120°)を作ります。「身を削って努力せよ!」という意味でしょうか?肩が凝りそうです。午後6時2分に月は蠍座へ入場します。
28日(木)、午前1時18分、蠍座の月は魚座の火星とトライン(120°)を形成。やっとエネルギッシュなアスペクト(星同士の関係)登場です。時間的には飛びますが、午後10時58分、魚座の金星が天王星とセキスタイル(60°)という好調なアスペクト(星同士の関係)を作ります。一日を通じて月は蠍座。魚座の金星、火星。蠍座の月…。好調さを支える天体はすべて水のサインです。「情」や「思いやり」がテーマです。大谷翔平選手にも有利な日ですね。利害や法律優先ではなく、情に訴えるほうがいいのかもしれません。
29日(金)も一日を通じて、月は蠍座です。蠍座の月も度が深くなってきますが、そうなると、牡牛座の後半にいる木星、天王星と折り合いがよくありません。太陽は調整の小惑星=パラスとトライン(120°)、月は金星とこちらもトライン(120°)を形成。小惑星=パラスの知的なアドバイスによく耳を傾けて、人との愛ある関係を作る日…。こんな感じです。
30日(土)は午前4時51分から月は射手座です。午後3時42分の月と火星のスクエア(90°)はちょっとした騒動を招くアスペクト(星同士の関係)です。軽率な行動は何かと大ごとになり易いので注意が必要です。
31日(日)午前0時44分、月は太陽とトライン(120°)。順調な一日のスタートです。午前6時台の月と土星のスクエア(90°)をやり過ごせば、楽しい人の和を作っていけるでしょう。
今週は不吉な半影月食からスタートする一週間です。二週間後に日食が待ち構えていると考えると憂鬱ですが、それだけに熟慮熟考が大切な時期なのかもしれません。しかし、天体観測をする方には楽しい一ヶ月でしょう。
MAR 25 2024
瑛利奈
(C)ELINA
earthsky.org より