6/22~6/28
6月21日は朝は夏至、夕方は日食…という大きなイベントが重なる大変な一日でした。一夜明けて—今週は太陽が重要なアスペクト(星同士の関係)、さらにマイナーアスペクトさえ持つことのない、平坦な一週間となります。
22日(月)は蟹座の太陽に月が重なった昨日の新月、日食の流れを受けて、月はまだ蟹座にいます。蟹座には、もうひとつ水星も。また、魚座の後半に海王星と火星がいて、これら5個の天体は蟹座、魚座と、すべて水のエレメントの中です。おまけに小惑星=ベスタも蟹座で、小惑星=セレスは魚座中と、さらに小惑星たちが水のエレメントを強めています。動きの速い月を除き、このラインナップは今週いっぱい続きます。おまけに今週は火のサインはゼロ。たしかにこれでは太陽系も湿り勝ち。梅雨時の配置ですね。ということは…蟹座さんを始め、蠍座さん、魚座さんには動きやすく、チャンスをものにしやすい週だといえます。かといって、水のサインを持たない人にはよくないのか?というと、そうでもありません。水のサインがなく、ドライなホロスコープを持つ方にとっては、多くの水のエレメントで心の渇きを癒やされたりもします。
23日(火)は午後1時32分、海王星が逆行し始めます。これは最近多くなってきた地震などの地殻変動に影響があるかもしれません。ただ、前述の蟹座の天体や山羊座の冥王星、木星などが海王星と現在は調和しているので、調停といって、海王星をなだめる役割は果たしてくれるはずです。また、これにより逆行星の数は…水星、金星、木星、土星、海王星、冥王星と、8個の惑星中6個!という前代未聞の状態になります。過去を振り返ると4月25日の時点では逆行している惑星はゼロでした。4月26日に冥王星が逆行を初めて、次々と逆行星が増えてきたのでした。時間は前に戻すことはできませんが、こうした惑星逆行によって、過去の出来事を白紙に戻したり、積み上げたものが気泡に帰したり、一度リセットして過去の時代へ立ち戻る期間なのです。
24日(水)は今週で唯一、火のエレメントが強調される日です。冒険や新しい考え方、試みなどに世間の関心が集まります。
25日(木)、午後3時48分、今度は金星が双子座の5度で順行を始めます。空転していた愛情問題にようやくハートが灯るチャンスです。浮気や尻込みなど、なかなか本気に火が着かなかった愛が、これを機会に順調に進展し始めるでしょう。
26日(金)は午前2時4分から月が乙女座へ入り、太陽、天王星、水星などと好調座相を形成。仕事の効率がアップします。溜まった作業を一挙に片付けたり、スケジュールの管理を見直すにもいい日です。まずは、目の前のやるべきことから片付けましょう。
27日(土)は乙女座の後半を通過する月が海王星とオポジション(180°)、冥王星、木星とトライン(120°)を形成します。重要なアスペクト(星同士の関係)が少ない今週のなかではダイナミックな配置のほうでしょう。一週間の出来事の集大成という感じです。プライベートでも当面の結果を出したい方は遠慮せずにアポを取ってどしどし行動することです。
28日(日)午前10時45分、火星が魚座から牡羊座へ移動します。火星が魚座へ入ったのは5月13日でしたから、一ヶ月半ぶりの太陽系の模様替えといった感じです。冒頭に6月21日の夏至から蟹座に星が集まったと書きましたが、蟹座は四区分では水のエレメントであると同時に、三区分では、カーディナルサインという積極的で動きの速い性質にも分類されます。現在の太陽系では木星、冥王星が山羊座にあり、こちらも蟹座とは対極にあるカーディナルサインのメンバーです。これに加えて28日から火星が入る牡羊座も基本中の基本のカーディナルサインです。つまり、合計5個の惑星がこの日からカーディナルサインに入り、同時に28日は月まで天秤座というカーディナルサイン中にいます。28日には…牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座というすべてのカーディナルサインに月を加えて6個の天体が揃うことになります。おお、これは…!今後、ああでもない、こうでもない、と騒々しい毎日になりそうですね。この日から当分の間、毎日論争や騒動があって、日々情勢が書き換えられていく…という目まぐるしいサイクルになりそうです。なかでもカーディナルサインに多くの星を持った方は騒動に巻き込まれないよう、冷静さが必要です。しかし、蟹座の太陽や牡羊座の火星は性急(せっかち)なので、世の中の流れは急激に速くなっていきそうです。
JUN 22 2020
瑛利奈
(C)ELINA