3/30~4/5
世界は新型コロナウイルス感染拡大が止まりません。私はこれまでアメリカの動向が非常に気になっていたのですが、とうとうアメリカは世界最多の感染者を持つ国となってしまいました。
今週の星の動きは、重要な惑星同士の会合(0°)が多く、今季いちばんの重要局面を迎えた感があります。
30日(月)はこれでも比較的穏やかな一日といえます。31日(火)は午前4時43分、火星が水瓶座へ入場します。火星が前のサイン山羊座へ入ったのが2月16日。一ヶ月半ぶりですが、3月22日に土星がすでに水瓶座へ移動しています。これを火星が追う形です。
4月1日(水)午前3時31分、水瓶座で火星が土星にコンジャンクション(0°)を作ります。火星、土星は太陽系の中の二大凶星です。これは…物理的にも破壊的なパワーの強いアスペクト(星同士の関係)です。もしもあなたが現在、壊れそうなものを抱えている場合は事前にケアしたほうがいいでしょう。またイライラなど、精神的な影響力もあります。喧嘩や事故にも注意が必要です。
2日(木)は大きな天体同士のアスペクトはありません。しかし、午前2時50分、蟹座の月がマインドを表す水星とトライン(120°)を作ったり、午前6時前に水星が火星とセミスクエア(45°)を形成するなど、夕方までは繊細な星の動きが多い日です。些細なことも過剰反応してしまいそうなので、心を広く構えることが大切です。
3日(金)は午前3時26分に月が獅子座へ入りますが、これが火星、土星とオポジション(180°)、天王星とスクエア(90°)を作って、T字スクエアとなります。同時に太陽が権利の主張を表す小惑星=ジュノーとオポジション(180°)。揉め事が多い日に。しかも各々が自分の意見に確信を持った上での対立なので、大事になりそうです。
4日(土)午前2時10分、愛の星=金星が双子座へ入ります。今年はこれ以降双子座の金星の期間が夏まで続きます。双子座さん、並びに天秤座さん、水瓶座さんには愛のチャンスの始まりです。しかし、途中で金星逆行を含む長丁場になりますから、加熱して道を踏み外さないよう、自分を制御する気持ちを持たなければなりません。いつもなら金星は23日くらいで次のサインへ通過していきますが、今回はいつまでも双子座の金星が続くことになります。いずれ風向きが変わるだろうから、適当に流れに任せればなんとかなる…という発想は禁物です。長期戦を予想して、抑えめなペースでスタートするといいでしょう。
5日(日)午前11時44分、山羊座の24度53分で木星が冥王星とグランド(グレート)コンジャンクション(重惑星同士の0°)を作ります。これは2007年12月12日以来の出来事です。2007年といえば、サブプライムローン問題で経済が悪化した年です。この翌年の2008年にリーマンショックが起こりました。木星が冥王星のグランドコンジャンクションはほぼ13年に一度起きる金融恐慌のポイントといえます。今年、2020年は…木星と冥王星のグランドコンジャンクションが年内に3度も起きます。これは75年ぶりとなります。このところの新型コロナウイルスで世界は危機にあり、金融恐慌などはいわずもがななことですが、やはり占星学の解説をするには悪い予想もしなければなりません。しかし、木星と冥王星の組み合わせであり、片方の木星はオールマイティの幸運を意味する惑星ですから、占星学的には前向きな暗示でもあるのです。要するに、最近の経済政策第一でいたずらに株価をつり上げてきた世界の傾向に、木星という宗教哲学の探究を司る惑星からの「本当にあるべき人の道を謙虚に考えなさいよ!」というお叱りでもあるのです。バブルに浮かれて大儲けをした人は、反省の余地はあるでしょうが、「全うに生きてきた私達まで人間の生き様を考えなければならないなんて!」などと思いますが、自由と物質、そして安全に恵まれてきた日本人にとって、たしかにいま考え直さなければならないことはたくさんあるのかもしれません。これから試練の時は続きますが、こんなときこそ人間の本質が磨かれるのだと思い、頑張りましょう!
MAR 30 2020
瑛利奈
(C)ELINA