双子座の水星と若返った土星

5/26~6/1

先週は…25日(日)の午後12時35分、土星が牡羊座へ入場しました。これは29年ぶりのことです。土星のサインが変わってから、日本は目まぐるしく新たなフェーズへ入ったようです。21日に石破茂首相は、江藤拓農相が辞任(実質的には更迭)したのを受けて、後任に、自民党の小泉進次郎元環境相(44)を起用しましたが、それ以来、日本のニュースは小泉進次郎農水大臣一色に変わったようです。たしかに江藤拓前農相は太陽が蟹座で、これから土星がスクエア(90°)という凶角度に入ってくるだろうし、小泉新農相は太陽が牡羊座でこれから土星の度が深まってくると、正念場を迎えることにはなっています。しかし、私が驚いたのは、魚座の29度の土星が牡羊座の0度へリセットされたと同時に世の中の雰囲気が急に忙しく活気づいて来たことです。他のサインのイングレス(0度へ入ること)と違って、魚座の29度は通し度数でいうと359度になり、牡羊座は0度ですから、落差もひとしおなのかもしれません。

26日(月)…今週の月は牡牛座の第2デークから始まります。午前9時59分、コミュニケーションの惑星=水星が双子座へ入ります。双子座は水星にとって本来いるべき「本来の座」ですから、水星の品位は最高になります。要するにフルに働くことができるという意味です。午前10時45分、水星は牡羊座へ入ったばかりの土星とセキスタイル(60°)に。新鮮な者同士、お互いの力を共有し合います。午後10時51分、月は革命の惑星=天王星とコンジャンクション(0°)を作って、改革が始まった一日を締め括ります。

27日(火)は午前2時21分から月は双子座です。午前2時~5時台にかけて、月は土星とセキスタイル(60°)、水星とコンジャンクション(0°)、海王星とセキスタイル(60°)を作って、順調に雰囲気を盛り上げていきます。午前5時36分、注目の水星は海王星とセキスタイル(60°)を形成。夢を広げます。午後12時2分は新月。今後はさらに実のある議論がスタートするでしょう。

28日(水)は午前2時55分、水星は冥王星とトライン(120°)を形成。水星は内惑星ですから、進む速度が速いのですが、実にいい味方を捕まえます。これで状況を一挙に逆転させることに。これ以降重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)はありませんが、双子座の月は午後10時の木星とコンジャンクション(0°)など、いい相手に恵まれて、幸運を振りまいていきます。

29日(木)、午前2時32分から月は蟹座です。あいにく蟹座の月にはいいパートナーがおらず、午前2時58分、初めて作るアスペクト(星同士の関係)は土星とスクエア(90°)という厳しいものです。この日は蟹座の月にとっては敵ばかりで、幸運なアスペクト(星同士の関係)は皆無です。ただ、午前9時44分、水星は義務を表す小惑星=ベスタと、これもまた落とし所が見つからないアスペクト(星同士の関係)=インコンジャクト(150°)を形成します。水星はどこまで自己犠牲したらいいのか?探っていきます。午後1時13分、月とベスタはトライン(120°)を作り、負担や譲歩は重くなります。

30日(金)は午前中、惑星はおろか、月さえも有効なアスペクト(星同士の関係)が非常に少ない時間帯にです。午後1時12分、太陽と水星はコンジャンクション(0°)を作ります。これは、コンバストといって、水星の繊細さを太陽が大量の熱で奪うことになります。午後5時44分、月は金星とスクエアを作って、徒労感を以て一日が終わっていきます。その後もイマイチ真実に辿り着けない夜になりそうです。

31日(土)は午前5時16分から月は獅子座です。5時台から午前8時31分まで、獅子座の月は土星、海王星とトライン(120°)を作り、午前11時43分には、月は冥王星とオポジション(180度)を形成。難航の兆しです。午後1時26分、火星は権利の主張の小惑星=ジュノーとオポジション(180°)に。議論になりそうです。

6月1日(日)は、引き続き月は獅子座です。この日、月がいいアスペクト(星同士の関係)を作るのは、午前3時37分に水星とのセキスタイル(60°)のみです。午後7時40分の月と火星のコンジャンクション(0°)もありますが、月が火星の攻撃性を帯びるので、平和に過ごしたい方にはよくないでしょう。それよりも午前11時39分の金星と調整の小惑星=パラスのセキスタイル(60°)は、この日が調整日であることを象徴しています。緊張やストレスをほぐして、精神の安らかさを取り戻したい日です。

今週は26日の水星の双子座入りと27日の新月がクライマックスになります。目標が決まったら、あとはコツコツ積み重ねの一週間といえるでしょう。

MAY 26 2025

瑛利奈

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