冥王星が山羊座へ逆行…

9/2~9/8

先週は…パリではパラリンピックが始まりました。しかし、私たちは台風10号のニュースに一喜一憂して一週間が終わったように思います。台風10号サンサンは気象庁などの予想を遥かに裏切った上、速度は歩く程度。その割りに1000キロ離れた関東地方など各地で観測史上最大の雨量を記録しました。9月1日には熱帯低気圧に変わりましたが、その後も土砂災害や河川の増水に警戒が必要とのことです。私などは最後に至近距離での落雷の轟音に驚いて、まだ恐怖から覚めやらぬ感じです。今週の星の配置は…主要な惑星同士の好調なアスペクト(星同士の関係)は皆無で、なにやら厳しいものばかりが並んでいます。

2日(月)は…週明け早々から不穏な星の動きが続きます。まず、午前0時17分、変化の惑星=天王星が逆行を始めます。度数は牡牛座の27度15分。午前7時21分、獅子座の月が天王星とスクエア(90°)の不調座相を作ります。太陽系のいちばん外側の準惑星=冥王星は今年(2024年)の5月3日から逆行していたのですが、その冥王星が水瓶座の0度まで逆行して、午前9時7分、山羊座の領域へ戻っていきます。冥王星がサインを跨(また)ぐのは、私たち含めこの世界にかなり大きな目に見えない力が加わるのです。午後12時48分には月は獅子座を出て、乙女座へ入場します。

3日(火)は新月。時刻は午前10時55分。月のサイクルがリセットされ、0から再スタートします。午後1時9分には火星が海王星とスクエア(90°)を形成。火星のエネルギーが霧のような海王星に乱反射して、霧散する暗示です。実在しないものに夢をかけたり、とリッキーなものに惹かれたりします。午後9時37分には月が土星とオポジション(180°)という、現実の壁に阻まれるアスペクト(星同士の関係)で、一日が終わります。ハードな一日と言えましょう。

4日(水)は…午前3時34分、乙女座の月が木星とスクエア(90°)という不調和座相に。しかし、不調和といっても相手が木星ですから、虫のいい見込み違いをする程度の障害です。午後7時36分になると、月は天王星とトライン(120°)を作ります。これは現状を改革したい願望を高めます、次に午後11時過ぎ、海王星とはオポジション(180°)になり、失望のアスペクト(星同士の関係)を作ります。理想を描いたり、飛び立とうとしたり、急に気が変わったり、地に足が着かない一日になりそうです。

5日(木)は…午前1時11分から月は天秤座です。その後、午前4時46分、火星が蟹座へ入場します。午前6時台には金星が慈愛の小惑星=セレスとスクエア(90°)に。その後の月のアスペクト(星同士の関係)はセレスとスクエア(90°)、金星、小惑星=ジュノーとコンジャンクション(0°)など、情緒的に揺さぶられる星の配置が続きます。メロドラマを見るには最適なコンディションですが、事務的な場では心がデリケートになりすぎる一日です。パワハラやセクハラ問題などを訴えるにはアピールしやすい一日ですが、ちょっとした出来事から感情を害したりするアクシデントに注意が必要かもしれません。

6日(金)も月は天秤座。5日と同じテーマが続きます。午後3時24分、金星と権利の小惑星=ジュノーがコンジャンクション(0°)に。「女性」の権利の主張です。また、弱者側から告発があるかもしれません。被差別側と感じる場合は、アピールするチャンスです。

7日(土)は…午前10時11分、太陽が冥王星とセスキコードレイト(135°)を形成します。お金の問題や、権力構造の制御がうまく行かない暗示です。ちょっと厄介なアスペクト(星同士の関係)ですが、「問題点の解明に有意義」と前向きに捉えるようにしてください。午後1時20分、水星と天王星がスクエア(90°)を形成。土曜日ではありますが、仕事が気になってナーバスになったりすることも。また、余裕をなくして、身近な人に当たってしまう場合もあるかもしれません。まずは、神経がピリピリしやすいので、リラックスを心がけて下さい。午後2時18分から月は蠍座に入ります。

8日(日)は…日曜日にもかかわらず、今週でいちばん暗い星の配置です。というのは、午後1時34分、太陽が土星とオポジション(180°)を作るのです。太陽が…あなたの意思や野望だとすると、土星は制止です。「あ~、もうこれ以上やっても仕方ない」とか、未来予測に暗雲が立ちこめる暗示です。まずは、この「限界」が「最も悲観的に判断したドン底」と考えてください。最も悲観的になるタイミングなのです。とはいえ、敵を侮るなかれ。深刻に考えて、前向きに対処することが大切です。世界情勢など、社会的に考えると、最も現実がよく見える時なのかもしれません。まずは、現実を受け入れて、長期的な対策を考えることが必要です。午後10時37分、月が土星とトライン(120°)を形成。月が太陽と土星の不仲を調停してくれる暗示です。

今週は重要な天体=太陽や水星、火星などが形成する不調和のアスペクト(星同士の関係)が目立つ週です。これは…いままでの軌道修正の必要があることを表しています。占星学で「不調和」というのは英語で「ハード」アスペクト(星同士の関係)といいます。「ハード」なものは別に悪いものではないのです。ただ、努力を要するだけです。今週は…「お望みとあらば、喜んで努力します!」と誓わなければならない一週間のようです。

SEP 2 2024

瑛利奈

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