春分。そして水瓶座の冥王星

3/20~3/26

今月7日を以て水瓶座の土星が終わりを告げ、21日は春分。この日、太陽が牡羊座に入る瞬間が世界各国、それぞれの2023年春の四半期の国の運勢になります。それに加えて今週は…太陽系のいちばん外側の準惑星=冥王星が長い山羊座の時代を終えて水瓶座へ入ります。私の手元の暦によると、太陽の周りを公転している冥王星が前回、水瓶座にいた時期は…1777年~1799年になります。なんと18世紀の出来事なのです。冥王星の公転周期はあまりに長いので、しかも前回の18世紀の時は冥王星という星の存在すら知らなかったので、その影響がどんなものなのか?研究などはまったくされていませんでした。今週、人類は初めて水瓶座を通過する冥王星を確認することになります。これは…わくわくというべきか?ドキドキなのか?まさに水瓶座の冥王星に懸ける期待と不安、特に不安は非常に大きなものがあります。とはいえ、今週は太陽始め主要な惑星たちのアスペクト(星同士の関係)は非常に少なく、太陽始め冥王星のイングレス(サインに入ること)に自然と注目が集まってしまいます。

20日(月)は午前0時11分から月は魚座へ入ります。そして、午前2時27分、月は魚座の土星とコンジャンクション(0°)に。シリアスで重々しい動きです。その後、午前5時54分、月は牡牛座の金星とセキスタイル(60°)を作って、ようやく雰囲気が和らぎます。午後11時30分、今度は牡牛座の金星がドラゴンヘッドとコンジャンクション(0°)を形成。合意形成にはいいアスペクト(星同士の関係)です。これから開催予定の国際会議の打合せにはいいタイミングでしょう。私たちの身の回りでも「21日は話し合いに良い日」になりそうです。

21日(火)…春分の日で祝日ですね。前述の通り午前6時24分を以て、日本の運勢は書き替えられますが、その前にひとつ重要な太陽のアスペクト(星同士の関係)があります。これが今週で唯一の8大天体のアスペクト(星同士の関係)なので、特に重要といえます。それは…魚座の29度57分の太陽と山羊座の29度57分の冥王星がセキスタイル(60°)を作るのです。山羊座の冥王星が「これが改革の総仕上げだ!」とでも宣言しているようです。これまでの改革したかった課題に当面の結果が出る日とでもいったらいいかもしれません。冥王星がガス抜きをしてからサインを変えるので、衝撃が少しは緩和されると期待しています。そして、6時24分が日本での春分の瞬間です。この時刻のホロスコープがこれからの日本の運勢を担うことになるのです。前回の冬至図の時は6時48分でしたが、日が延びたので、今回の方が太陽はアセンダント(東の地平線)の上、12ハウスという目立たない場所に入っています。下に今年の春分図を載せておきますので、関心がある方はご覧になってください。

22日(水)は…午前1時1分から月は牡羊座へ入場します。その後、午前2時22分に新月です。月と共に新たな一ヶ月の始まりです。

23日(木)は…今週で二つ目の大きなイベントがあります。もしかすると、春分よりも重要かもしれません。午後9時13分、冥王星が山羊座を出て、水瓶座へサインを変えます。というのは…私にとって、冥王星がサインを変える時の記憶は…1995年の阪神淡路大震災の時でした。地震が起きたのは1995年1月17日午前5時46分でしたが、この日の午後6時15分に冥王星が蠍座から射手座へサインを変えることになっていたのです。しかし、公転周期248年の冥王星にとってこの誤差12時間というものは、ないに等しいものなのかもしれません。いまこの時の前後の冥王星のアスペクト(星同士の関係)を調べてみると、確かにしばらくの期間、太陽などとの重要なアスペクト(星同士の関係)はできていないですね。その後、逆行は除いて冥王星のイングレス(サイン入場)は2008年1月26日に山羊座へ入っています。この年はリーマンショックの年ですね。これらを考えると冥王星のもたらす改革(というべきか?)は少なからず手荒なので、心して迎えたいものです。

24日(金)は午前3時41分から月は牡牛座です。午前3時42分、牡牛座の月が水瓶座の冥王星とスクエア(90°)を形成。水瓶座の冥王星にとって、他の天体との初アスペクト(星同士の関係)です。これまでの雰囲気をガラッと変えてくれるでしょう。午後4時20分、月は牡牛座の小惑星=ジュノーとコンジャンクション(0°)、午後7時30分には月は愛の星=金星とコンジャンクション(0°)を作ります。女性がテーマになる一日です。小惑星=ジュノーの方は愛のあり方や問題点を告発したり、揉め事を起こしたりします。つまり要注意です。しかし、そのあとで金星が互いの愛を強化して、楽しい繋がりを作ってくれます。まずは、愛情問題や女性の問題にフォーカスされる日だと覚えておくといいでしょう。

25日(土)は…これもまた重要なイングレス(サインに入場すること)があります。昨年(2022年)の8月からずっと双子座を行ったり来たりしていた火星がようやく蟹座へ入るのです。昨年、火星が双子座へ入ったのは8月25日の夜でしたから、それ以来ずっと調子が悪い方やトラブル続きの方がいらっしゃるかもしれません。そういうケースはこの日から「トラブル解消!」ということになります。反対に蟹座に入って忙しくなったり、騒動が多くなるのは太陽など、重要な天体がカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)にある方々です。蟹座の場合は火星が入ってエネルギー増強になりますから、悪いばかりではありませんが、他のサインの方々は今後注意が必要です。忙しいのを覚悟して、まずは冷静さを持つことが大切です。

26日(日)は午前9時41分から月は双子座へ入ります。今週は、太陽を始め、いろいろな天体のイングレスがありましたが、すべてで尽くした感があります。午前9時46分に双子座の月が水瓶座の冥王星とトライン(120°)を形成するのが目新しいところでしょうか。調整日といった感じです。

今週は太陽の牡羊座イングレス(サインに入場)、冥王星の水瓶座イングレス(サインに入場)そして長かった双子座の火星の蟹座イングレス(サインに入場)…。いろいろと新しいことが起こります。それだけ、私たちはこのところ、変わらなければならない問題を抱え込んでいた…ということでしょう。それが堰を切ったように一気にやってくるのが今週です。これらを受け入れて、気持ちを切り替えるのに忙しい一週間ですが、逆に切り替えるとその分パワーが充填されるという効果も期待できます。後ろ向きにならないで、前向きでいきましょう!

MARCH 20 2023

瑛利奈

(C)ELINA

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1件のコメント

  1. […] 冥王星といえば…いつも書くように私にとっていちばん印象に残っているのは1995年の1月17日に射手座へ入場したときのことでした。2023年に春分。そして水瓶座の冥王星に同じことを長々と書いていますが…。その日、1995年の1月17日、冥王星が射手座へ入ったのは午後6時15分でしたが、同じ日の午前5時46分、阪神淡路大震災がありました。この日、私はたまたま休みで、凍り付いたように一日中地震のニュースを見ていました。阪神淡路大震災のときの冥王星の度数は蠍座の29度59分でした。考えてみれば、今度の令和6年能登半島地震のときも、冥王星の度数は山羊座の29度、分は…22分でしたが。冥王星がサインを変わる直前の29度にいることは同じですね。このように書くと、すべて未来は暗いように思えてしまいますが、先ほど書いた日経平均がバブル以来の最高値などという景気のいいニュースもあります。今回の冥王星はすでに昨年(2023年)に一度水瓶座へ入っています。その日は2023年3月23日でしたが、その前日22日に大谷翔平のいる侍ジャパンがWBCで優勝して、大変なブームを巻き起こしています。私は「冥王星のイングレス(入場)も楽しいこともあるのだなぁ!」と今日、改めて認識しました。たしかに水瓶座の冥王星はまさに「新時代」を意味します。これからは「新時代を迎える私たちが数々の洗礼を受けながら、栄光を勝ち得るとき」と解釈することにしましょう! […]