小惑星=ベスタが起こした事件

7/18~7/24

安倍元首相の銃撃事件から早くも10日が経過しましたが、それ以来、山上容疑者に関する報道、さらに最近は旧統一教会に関する報道がマスコミを賑わせています。あの銃撃事件の起きた7月8日の星の動きを思い出すと…重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)はなく、午前6時32分に小惑星=ベスタの逆行が起きていました。私が「瑛利奈の今週の運勢」を書き始めてからかなり長くなりますが、多分いままで小惑星の逆行に着目して記事にしたことは一度もなかったように思います。しかしあの日、不思議にも小惑星=ベスタの逆行がふと目に留まったのでした。いま思えば、安倍元首相銃撃事件に関する問題点は殆ど小惑星=ベスタのキーワードに重なります。まず、小惑星=ベスタは「神へ捧げられた生贄の処女」を表すこと。そしてその乙女は信仰のために自ら進んで、喜んで自分の身を捧げること。そこから、小惑星=ベスタは「自己犠牲」という意味を持つようになります。宗教団体への寄進はまさにこれに当たります。また、小惑星=ベスタは国に命を捧げるところから「軍隊」も表します。今回の容疑者、山上は自衛隊出身でした。さらに山上容疑者の犯行の動機が旧統一教会というカルト的な宗教団体(ベスタ=宗教)への恨みだったこと…などなど、すべて小惑星=ベスタのテーマから起因するものでした。

そもそも小惑星=ベスタのテーマ、神へ生贄の処女を捧げる…などという行為は現代人ならずとも、非常に苦痛なはずです。それが神への信仰を刷り込まれたため、当事者の少女自身も誇りと喜びを持って自分の身を捧げる…こんな、人間の自己保存の法則に逆行するようなおかしなことはあり得ないではないですか!しかし、人間社会が作り上げた宗教や政治的な力などから与えられた「世の中の人間を救うために自己犠牲をすることは美徳だ」という思想のもとに「犠牲になること」に喜びを感じる…。このような捻(ねじ)れた幸せはあり得ないと、みなさんも感じるかもしれません。しかし、こういう感情は普通の人でも、誰かを深く愛したときなどに、よく感じるものなのです。こうした感情が人間の葛藤、恋人同士、家族間の葛藤に潜むシコリやもつれをより難しいものにしていることはよくあります。

また、小惑星=ベスタが「自己犠牲する喜び」だとしたら、その犠牲を要求して、利用したり、搾取したりする人間の存在があるはずです。今回の事件に関するテレビの報道などで、旧統一教会の実体は明かされつつあるかもしれませんが、政治家との関係はいまだに闇のままです。山上容疑者がターゲットにした安倍さんや政治家との関わりに早くメスを入れて頂きたいものです。

前置きが長くなってしまいましたが、今週の星の動きですが…18日(月)は最近見ないほど、華麗にたくさんの惑星たちのアスペクト(星同士の関係)があります。まず、魚座の第2デークの月が天王星や水星、冥王星と、時間を追って好調なアスペクト(星同士の関係)を形成していきます。なかでも、午後12時6分の海王星とのコンジャンクション(0°)。そして、午前7時55分には蟹座の水星が海王星とトライン(120°)を形成。さらに午後12時25分、月は太陽とトライン(120°)を作って、「今日は良い日和(ひより)」と定義づけします。その間に午前10時32分に愛の星=金星が双子座から蟹座へ入場。金星、太陽、水星が蟹座。月と海王星が魚座。細かいことを付け加えると、小惑星=セレスが蟹座、渦中の小惑星=ベスタと小惑星=ジュノーは魚座中です。まさに水象サインのオンパレードです。これだけ水のサインが力を強めると、みなさんもご想像のように、水を得た魚さながらラッキーとなるのが蟹座さんと魚座さん。加えて、砂漠に住む生物のはずの蠍座さんも元気いっぱいとなります。この体制は太陽が獅子座へ移動するまで続くと考えていいでしょう。水のサイン以外の方も決してツイてないというワケではありません。むしろ水のサインに星が少なくて、感情表現が円滑に行かないタイプの人にとっても、心に潤いが染み渡る時期と考えることもできます。午後8時過ぎから月は牡羊座へと移動します。

19日(火)は…前日の華麗さに比べて、午前11時34分の月と木星のコンジャンクション(0°)が唯一のメジャーアスペクト(重要な惑星同士のの関係)になります。オールマイティの木星が日常を表す月に合(0°)ですから、幸運な日ではあります。午後9時34分、これまで蟹座を通過してきた水星が獅子座へと入ります。

20日(水)も重要な惑星同士のアスペクトが少ない日です。7月8日は前述のように小惑星=ベスタが逆行を始めましたが、20日は彗星=キローンが逆行し始めます。彗星=キローンは「ヒーラー、医者」を意味します。となると、世の中が病んでくる…ということです。そもそも今年は…これまでの時期もかなり病んでいましたが、今後はさらに病弊が深くなる暗示です。真っ先に考えられるのは新型コロナウイルスですね。感染者が激増して医療従事者が足りなくなるのか?さもなければ、医療体制の問題点が指摘され始めるのか?いずれにしても、正解が分からなくなってしまいそうです。午前10時38分には太陽が冥王星とオポジション(180°)を作ります。ここから世界の風向きが大きく変わっていくでしょう。

21日(木)は午前3時22分から月が牡牛座へ入ります。マイナーアスペクト(二義的な星同士の関係)や月と小惑星のアスペクト(星同士の関係)が目立つ、比較的穏やかな日になりそうです。お洒落や料理など、生活を楽しむにはいいでしょう。

22日(金)も重要な惑星同士のアスペクト(星同士の関係)が無い一日です。前日と同じ、牡牛座の月ですが、月は穏やかな21日とはイマイチ違う度数へ差しかかります。牡牛座といえば、7月5日から火星が牡牛座へ入りました。また、外惑星の天王星も以前から牡牛座を通過中です。22日は火星と天王星という火花を散らすような凶星と月がコンジャンクション(0°)を形成します。やや荒れる暗示ですね。騒動になり易いので、重要な提案などはあまり持ち出さないほうがよさそうです。

23日(土)午前5時6分、太陽が蟹座を出て、獅子座へと入場します。18日には重要な10個の天体のうち5個までが水のサイン中でしたが、19日に水星が抜けて、今日は太陽が抜け、水のサインの天体(小惑星を除く)は金星と海王星だけの2個になってしまいました。しかし、火象が多くなることで、無責任な感情論は影を潜めていくでしょう。

24日(日)午前2時52分、獅子座の水星が牡羊座の木星とトライン(120°)の好調座相を作ります。正義感と公正さを感じさせるアスペクト(星同士の関係)です。世界が正義と寛容さを取り戻すための議論を始める暗示です。この日は水星が調整の小惑星=パラスともセキスタイル(60°)の調和座相を作ります。ウクライナ情勢や穀物の輸送などに、明るい話し合いができることを期待してしまいますね。日本の社会情勢も、蟹座の時期に揺れ動いてしまった心の軸を次第に取り戻していくでしょう。たとえ希望的観測と言われようとも、未来に期待をしなければ、世の中はよくなりません。同じ今を耐え忍ぶなら、絶望よりも希望を持って過ごした方がいいに決まっていますものね!

今週は週末になってようやく、先々週から引きずってきた小惑星=ベスタ逆行の置き土産からようやく脱却できそうです。太陽は自らが支配するサイン=獅子座へ入ります。この場所で太陽は最高のパフォーマンスを発揮してくれるはずです。私たちも下ばかり向かずに、明るい未来に期待することにしましょう!

JUL 18 2022

瑛利奈

(C)ELINA

 

1件のコメント

  1. […] ロシアのウクライナ侵攻が始まって、5ヶ月が経ちました。先週、小惑星=ベスタが起こした事件に書いたウクライナからの小麦輸出の合意文書は…24日の水星と木星のトライン(120°)を待たずしてトルコと国連を間に入れて22日に署名されましたが、ロシアとウクライナの二国間の直接合意は実現しなかったそうです。しかし、早くも23日にはロシア軍の巡航ミサイルでオデーサの港が攻撃を受けたそうです。日本では、新型コロナウイルスの第7波が感染急拡大し、23日に1日当たりの感染者数が20万人を超えて過去最多を更新しました。今週の星の動きはそうした流れを受けて、何ひとつ主要な天体同士の好調なアスペクト(星同士の関係)がなく、おまけに主要な不調座相{スクエア(90°)、オポジション(180°)}さえも水星と金星しか持たないという…夏枯れのような状態になっています。 […]