フラワームーンは皆既月食

5/16~5/22

先週はロシアの独ソ戦戦勝記念日から始まって、15日は沖縄返還の50周年の記念日。過去の戦争の歴史を振り返ることが多い週でした。日本では梅雨前線の影響で雨が多く、お天気は荒れ模様でした。また11日、木星は牡羊座への12日(木)の星の動きに私は「現在日本で注目されている知床観光船事故や道志村の女児行方不明事件などは何かが明らかになるかもしれません」と書きましたが、本当にそのようになりましたね。

今週は…週明け早々、16日(月)午後1時過ぎ、地球は皆既月食となります。5月の満月はフラワームーンと呼ばれ、草木を育てる恵みをもたらしますが、今回の満月は…5月1日の部分日食を引き引き継ぐ皆既日食で、ブラッドムーン…。下の写真のように「血の月」といわれる不吉なものです。いわば「Flower Blood Moon」です。下の図を見ると、今回の皆既月食は大西洋を中心にして起きています。まさにNATO(北大西洋条約機)が「今回の主役ですよ!」と宣言しているかのようです。この月食の影響は今後長く尾を引くものと思われます。

17日(火)は…前日の16日に数多くのアスペクト(星同士の関係)が見られたのに反して、太陽系の動きは閑散としています。太陽のアスペクト(星同士の関係)はもとよりありませんが、月と惑星のメジャーアスペクト(一義的な星同士の関係)も午前2時18分の月と水星のオポジション(180°)のみです。月は前日の夜半から射手座、一日を通じて若い度数で、多くの新しいトライ&エラー的な動きが観られるかもしれません。

18日(水)の動きは打って変わって、重厚です。午前0時38分、水瓶座の土星と魚座の海王星がセミセキスタイル(30°)を作ります。太陽系のかなり外側の動きですので、みなさんの中でこれを体感することはほぼないと思いますが、度数は土星は=水瓶座の24度58分、海王星は=魚座の24度58分です。午後3時32分、海王星に対して火星がコンジャンクション(0°)になってきます。火星と海王星は魔術のアスペクト(星同士の関係)ですが、トリックや中毒という意味もあります。また、海王星は海洋を司りますから、「海」がキーワードになります。ウクライナ情勢では黒海、知床観光船事故ではオホーツク海や根室海峡などが注目されることになります。そうでした!…16日の皆既月食から考えると「北大西洋」ですね。18日は午後9時1分から月は山羊座へ入ります。

19日(木)は…太陽系の主役、太陽が重要なアスペクト(星同士の関係)を作ります。午後9時10分の太陽と冥王星のトライン(120°)です。太陽の度数は牡牛座の28度30分、一方の冥王星は山羊座の28度30です。これが牡牛座の太陽にとって最後のアスペクト(星同士の関係)になります。しかし、冥王星は悉(ことごと)く消去したり、ひっくり返したりするアウトロー的な準惑星です。牡牛座へ入ってから太陽が汗水垂らして作ってきた数々のアスペクト(星同士の関係)をこれで最後にひっくり返してしまうのでしょうか?これを機会に世界情勢や私達を取り巻く雰囲気が大きく変わることになるでしょう。

20日(金)、月のアスペクト(星同士の関係)は概ね良好です。午前10時32分、水星が木星とセキスタイル(60°)を形成。話し合いが順調に進む日です。ただ、午後7時23分に月が前日太陽とアスペクト(星同士の関係)を組んだ冥王星と合(0°)を作りますが、その後、午後8時59分に月は太陽とトライン(120°)を作るので、着地は安定するでしょう。午後9時52分に月は水瓶座へとサインを変えます。

21日(土)午前10時22分、太陽が双子座へ入場します。これからは主役が牡牛座さんから双子座さんへと交替する暗示です。双子座といえば、ウクライナのゼレンスキー大統領がいますが、再度全面に出てくることになるのかもしれませんね。ウクライナ情勢でいうと、地上戦から情報戦へ再度変わってくるのでしょう。「空中戦」という解釈もありますが、そうなると第三次大戦の入口になるので…考えるのも怖ろしいです。話を戻しますが、この日を機会に双子座さんのみならず、天秤座さん、水瓶座さんも活躍しやすい期間になります。

22日(日)…太陽が双子座へ入って二日目。午前4時17分、水星が太陽と合(0°)に。これは…一見よさそうに見えますが、水星にとっては迷惑なアスペクト(星同士の関係)です。何故なら、太陽がまぶしすぎて、水星の活動が霞んでしまうからです。思考の繊細さが失われたりします。午前11時40分、月が愛の星=金星とセキスタイル(60°)に。楽しい休日になりそうです。その後、日没近くなってから月は相次いで、土星、火星、冥王星という凶星たちとアスペクト(星同士の関係)を持ち、のどかな気分が水を差されることに。週明けの重責の覚悟を感じながら、一日が終わることになります。

皆既月食から始まる一週間…。あまり気を許すことができない流れですが、今後の方向性を探るにはいい時期かもしれません。これからの世界は流動的です。固定観念に囚われずにアンテナを研ぎ澄ましていくと、チャンスをキャッチできるかもしれませんね。

MAY 16 2022

瑛利奈

(C)ELINA