12/30~1/5
今週の太陽系の星の配置は…年末年始のお休みに入っただけあって、閑散としたものになっています。重要なアスペクト(星同士の関係)を持つ惑星は知性を司る水星のみで、休みに入ると同時に、いたずらに勉強意欲を掻き立てているかのように見えます。
今週、いちばん目立つのは小惑星=ベスタです。小惑星=ベスタは…古くは神に捧げる処女の生贄(いけにえ)を表し、義務と自己犠牲に燃える悲壮なまでのストイックな小惑星です。この小惑星=ベスタが30日(月)午前7時41分から順行を始めます。そもそもベスタが逆行し始めたのが今年(2019年)の9月24日からです。それが12月9日に国会が閉会して、お役所も休みになった30日から順行し始めるとは!「ベスタくん、しっかりしてよ!」といいたくなるような皮肉な現象です。30日(月)はさっそく午前11時40分に金星が小惑星=ベスタとスクエア(90°)の不調和座相を作っています。これは…現在自由と個人主義を表す水瓶座を通過中の愛の星=金星が小惑星=ベスタの束縛から逃れるためのバトルを意味するものと思われます。要するに、今の時期は愛情問題の落としどころがなかなか見つからないだろう…という意味です。
31日(火)は午前7時21分、知性の惑星=水星が革新の星=天王星とトライン(120°)の好調座相を形成します。天王星は古きを捨てて新しいものを求める心を与えてくれますから、来年手がけたい新たなテーマを定めるには最適なタイミングです。また、古いシステム、特にパソコンやスマホ、家の中のネットワークを改善するいいアイディアが見つかりそうです。仕事の展望を建てるにもいい時期です。この日の午後は月のアスペクトもよく、引き続き情報入手には最適な一日です。
1日(水)、2020年は比較的地味な星の配置からスタートします。新年最初のアスペクト(星同士の関係)は午前0時52分の月と小惑星=ベスタのセキスタイル(60°)です。その後、午前9時15分には魚座の月が海王星と合(0°)を形成します。ベスタの意味は前述の通り「義務と自己犠牲」、海王星も「慈愛と自己犠牲」を表します。ふたつの天体はスケールの違いこそあれ、ともに「自己犠牲」のキーワードは同じ…。初詣でなど神様にお参りをして、非常にピュアで厳粛な気持ちになるでしょう。日没後も魚座の月が山羊座の土星、冥王星とセキスタイル(60°)と、整った姿勢を崩さない一日となります。
2日(木)になって、ようやくエンジョイしようという欲望が高まってきそうです。午前11時13分、月が蠍座の火星にトライン(120°)という意欲的な配置に。午後1時から月が牡羊座へ入って、行動的になり、グルメやスポーツなどに積極的な雰囲気に変わるでしょう。
3日(金)午前1時41分、知性の星=水星が学問研究の星=木星に合(0°)を作ります。度数は山羊座の7度3分。特に山羊座さんを始め、乙女座さん、牡牛座さんなど、地のサインの方は勉強意欲が高まるときです。その後、11時32分に山羊座の太陽が先ほどの義務の履行の小惑星=ベスタとトライン(120°)を形成しますから、逆に山羊座など地のサインの人に頼み事をしたら、快く、また丹念に引き受けてくれるかもしれませんね。相手のいいタイミングを狙う…これも処世術のひとつかもしれません。この日の午後6時37分、エネルギーの惑星=火星が射手座へ入場します。
4日(土)は大きな星のイベントは少ない日です。愛の星=金星と小惑星=ジュノーの関わりが目立ちます。小惑星=ジュノーはベスタと正反対な性質を持ち、愛情問題の権利を主張する小惑星です。午前6時14分の金星とジュノーのトライン(120°)を始め、金星自体の関わりは悪くはありませんが、月の配置などを考慮すると、あまり愛情問題で議論するのはオススメできません。ひとたび相手に反論したりなどすると、より事態を難しくするでしょう。
5日(日)も重要なアスペクト(星同士の関係)はなく、牡牛座の月が天王星と合(0°)、木星とトライン(120°)を形成。旅をしたり、新たな空気を吸うにはいい一日です。いままで行ったことのない場所や、足を踏み入れたことのないイベントなど、あまり選ばずに参加すると楽しい経験ができそうです。
今週は…日食や太陽と木星の合(0°)など、あまりにたくさんのイベントがあった先週とは違い、比較的穏やかで抑えめな星の配置で終始していきます。年末年始、過去を清算したり、目の前にある負の材料から目を背けないで善後策を考えるには最適な一週間…といえそうです。
DEC 30 2019
瑛利奈
(C)ELINA