7/8~7/14
7月3日の日食を経て、星の配置は今季最大の難関にさしかかりました。まず、8日(月)午前8時過ぎ、知性の星=水星が逆行へ。通信、契約など、水星が司るコミュニケーション全般に乱れが生じやすくなります。
9日(火)は半月ですが、午前0時半を回ったところで愛の星=金星がラブロマンスに効果的な天王星とセキスタイル(60°)の好調座相を形成。金星は蟹座の6度にいますから、先週から幸運な水象サイン(蟹座、蠍座、魚座)の方々にはさらにチャンスを上乗せしてくれます。この日はその他も比較的穏やかなアスペクト(星同士の関係)が多い上、獅子座で逆行中の水星が火星に合(0°)となり、仕事のスピードが上がります。
しかし、10日(水)は蟹座の太陽が2017年の年末から山羊座へを通過中の土星とオポジション(180°)の位置へ到達します。真向かいに土星を背負った太陽は土星の持つ「制限」や「保身」などのネガティブな側面に妨害されて、世の中に悲観的な気分や予測が満ちるでしょう。大切なのは…この日の状況をゴールと考えないこと。むしろV字回復の谷にさしかかったと考えてください。
11日(木)は今の配置の中で唯一の救いとなる魚座の海王星に太陽がトライン(120°)という好調座相を作ります。これを占星学では「調停座相」といいますが、私達がいま抱えている難しい問題に文字通り、調停案が出てくる…ということです(実際にはそれは数日前から出ていると思われますが)。その他、月が義務を意味する小惑星=ベスタとトライン(120°)などもあり、海王星の持つ本来の意味である「奉仕」や「自己犠牲」を意識して、相手に譲る気持ちが強まるでしょう。
しかし、12日(金)はまたまた波乱の暗示です。今週は14日(日)の午後11時51分に太陽が今度は山羊座の21度に待ち構えている冥王星とオポジション(180°)を作ります。時間的に遡りますが、12日(金)には太陽が冥王星とカウンターパラレルという緯度が左右対称のような関係になり、14日(日)のオポジション(180°)の伏線を作ります。
以上、今週の主役となるアスペクト(星同士の関係)はやはり10日(水)の太陽と土星とオポジション(180°)ですが、その後、太陽とオポジション(180°)を作る冥王星は…土星の揚げ足を取るかのように後へついて回りますね。しかし、冥王星は土星ほど大きくもなく、距離も遠いので、その影響は何年も地中で生き残る雑草の種のように静かに出番を待つような形になるのかもしれません。
今月は日食(3日)の翌日、参院選が公示されましたが、21日の選挙までの間に17日に月食があります。こんな星の下で私達が日本の未来の理想を描くことができるのか?不安にもなりますが…。まずは、今週はきびしい星の配置に翻弄されて、一喜一憂しないように前述のV字の谷間がいつなのか?チェックしておくといいでしょう。
JUL 8 2019
瑛利奈
(C)ELINA