8/29~9/4
先週の『瑛利奈の “This week”』で火星、土星合(0°)が起きる8月24日(水)を私は要チェック日としてマークしました。この日、日本は台風の影響などで多くの土砂災害を被りましたが、ヨーロッパではイタリア中部地震がありました。エネルギーはマグニチュード6.2でしたが、地下11kmと震源が浅かったため、家屋の倒壊など被害は相当に大きかった模様です。まさに火星と土星の合(0°)が生む破壊力を見せつけられた感じです。
週明けの日本はまたしても台風が接近中ですが、それでも29日(月)はまだ平和な星です。むしろ芸術、芸能、恋愛などを楽しめそうな星の配置です。
30日(火)は午前11時4分に金星が天秤座へ入場します。その後、午後21時58分に乙女座29°を通過中の水星が逆行に進行方向を変えます。水星は通信や契約事の惑星ですから、コミュニケーションに行き違いが生じたり、契約に不備が起こるなど、これより要注意の期間に入ります。特に入籍など、大切なライフイベントはこの期間を避けたほうがいいでしょう。
9月1日(木)は日食です。アフリカ~マダガスカル、南太平洋で金環食が観察できますが、日本では午後6時8分と、ちょうど日没後で見ることはできません。(しかし、ずい分日没が早くなりましたね)
日食といえば、いつも書いていることですが、占星学的には不吉な暗示です。前回の日食は2016年3月9日でしたが、またもや「攻めの姿勢」は回避したい期間に入ってしまいました。
その翌日の2日(金)、日食によって不吉なヴェールを掛けられた太陽が今度は土星とスクエア(90°)というアスペクト(星同士の関係)を作ります。創造の源にあたる太陽が土星とスクエア(90°)という土星の保守魔王の顔を窺うアングルからの絡みです。スクエア(90°)は…食うか、食われるかの戦いを意味する困難な配置です。また、太陽の通過する速度は1日に約1度ですから、太陽と土星のスクエア(90°)が日食と同時に起きると考えても過言ではありません。加えて先週起きた火星、土星の合(0°)もまださほど離れたとはいえない状態です。
さらに翌日3日(土)には太陽が海王星とオポジション(180°)というこちらもまた不穏なアスペクト(星同士の関係)を形成します。換言すれば、今週のメインイベントとしては…日食(太陽と月)が土星、海王星、火星とT字スクエアを形成するポイントで起こる…ということです。さらにまた、日食のチャートのASC(東の地平線)、MC(天頂)もこのT字スクエアに巻き込まれています。今週は…指摘すればするほど、リスキーなものが浮き彫りになってくる一週間ということができます。
今週は…逃げの姿勢や事なかれ主義が通用しない一週間となりそうです。さりとて、攻めに出てもすぐには成功しないでしょう。こんな時は周囲の雑音に惑わされず、自分自身の信念をしっかりと持って冷静に努力を重ねる…これしかないことを肝に銘じるといいでしょう。
AUG 29 2016
瑛利奈
(C)ELINA