「山手タロット館」には椎の木がたくさんあります。そもそもここ横浜山手には昔から自生している椎の木の古木がとても多いのです。タロット館の椎の木もひょっとすると古いものでは樹齢90年を超しているかもしれません。椎の木は秋になると実を付けるのですが、今年は剪定しなかったせいか、椎の実がとても豊作で、二三日前から、たくさん落ちるようになりました。私も子どもの頃はよく椎の実拾いをしたものですが、先日、子どもさんのいる方が鑑定にみえることになっていたので、椎の実を拾ってあげてみようかな?と思いついたのです。
あっという間にちょっとしたナッツのパッケージくらいの量が収穫できました。多分「これは食べられるの?」と聞かれると思い、試しに自分でも食べてみよう!ということになりました。ネット検索をすると、結構、椎の実愛好家の方がいらっしゃるのを知ってびっくり。料理法としては「水に浸けてからフライパンで煎る」というのがいちばん一般的なようです。もうひとつ「封筒に入れて電子レンジに入れる」という方法があり、これは簡単だということなので、試してみました。ところが椎の実が爆発してあえなく撃沈。自己責任でやるのならいいですが。決して人に勧められる方法ではないようです。
また、椎の実調理法で「茹でる」というのは殆どなかったので、もしかしたら茹で栗のようになるかと思い、茹でてみることに。
しかし、縄文人が食していたという自然派の食べものは決して甘いものではなく、粒が小さい割りにいくら茹でても柔らかくなりません。茹で栗の所要時間は40分だそうですが、同じくらい茹でてから付け汁に浸けて様子を見ることにしました。一部はじけてきたものを食べてみると、栗とカシューナッツの間のような味か?それに生米を足したような感じです。なんだかんだいいながら、椎の実を食するのは難しいと、さらに新しく落ちた実を拾っている私でした。
瑛利奈