一昨日の夜のことでした。用事を済ませて家路に就きつつ、首都圏ではそろそろお盆のシーズン、連休前なので、何となくざわめくような世の中を感じながら、「あー、何も用意しなくていいのかしら?」などと考えて歩いていました。新月でかなり暗い中、外階段を上っている時、足下にゴキブリのような黒い虫が…!よく見ると、かなり昔によく登場したコクワガタでした。
「瑛利奈の山手タロット館」を以前から見て下さっているお客様はよくご存じだと思いますが、以前から何度かうちへ「コクワガタが訪れた」という掲示板の書き込みがあります。調べてみたところ最初にコクワが来たのは2005年の秋のお彼岸の頃だったようですね。この時は夏も終わりの時期だったので、コクワガタをしばらく飼っていたのですが、10月の末くらいにコクワはあえなくご臨終…。
その後、掲示板を見ると、2008年にオスが、2009年にもメスのコクワガタは来ています。最近はトンネルの上の雑木林のクヌギが伐採されてしまったため、秋にはドングリも実らず、「あ~ぁ、クワガタのタマゴも一緒に捨てられちゃったのかな?」とガッカリしていたのですが、嬉しいことにまだどこか他にもコクワガタの住み家があったようです。
私はコクワガタをそこへ残して捕獲するための箱を家へ取りに行きました。戻って見ると、元の階段にコクワの姿は見えません。懐中電灯で照らしてみると、さらに我が家の近くまで歩いて来ているではありませんか!たまたま私は以前飼っていた時の虫カゴをそのまま取っておいたので、コクワを中へ入れることに成功しました!さらに無精の勝利なのか?偶然、残りのクワガタ用のゼリーがそのまま出てきたので、コクワをもてなすこととなりました。コクワはゼリーを開けた時にこぼれたジュースにすぐに気がついて、むさぼるように舐め始めました。翌日、近くの山手公園にクヌギの大木までクワガタの止まり木を拾いに行き、写真のようなコクワちゃんのお家が完成。
今年のクワちゃんはまだ夏も浅いから長生きしてくれることを祈っています。
瑛利奈
瑛利奈さん、hyoutanことピアッジョです。
コクワちゃんのこと、本当に懐かしいですね。
いかに快適な環境を用意しても昆虫の命は儚いものですが、貪るようにゼリーを食べていたコクワ2世の生命力に感動しました。
コクワ2世のことを見てみるだけで、クヌギの伐採など周囲の環境に対してまで、私たちの関心が広がります。
いま蝉が鳴いていますが、この鳴き声に拘ってみると色んなことに思いをはせてしまいますね。
ではまた。