「瑛利奈の山手タロット館」の掲示板「BBS Castle」にあるユーザの方から「ずーっと『運命の輪』が出ています」という書込がありました。『運命の輪』…最初は最終結果に、次に占ったときは「周囲の状況」、その次は「願望の行方」に。といった具合にいつも『運命の輪』が出てくるのだそうです。そうなると、たしかに『運命の輪』はこの方の今のテーマとなる重要なカードなのでしょう。彼女からその意味を質問されたのですが…。
私は対面鑑定を始めてから数えてみると、今年で30年になります。多分、「その時はまだ生まれていなかった!」という方も多いと思いますが、その長い30年の中で、記憶に残る『運命の輪』のカードが出現したことがありました。当時、私はまだ占い師になって2~3年くらいだったかもしれません。デパートで占っていたので、次から次へと通りすがりのお客様がみえて、個々のケースを覚えていられないような状態だったのですが…。
ある時、近くのビルにお勤めのOLの女性が「同じ会社に片想いの人(男性)がいる」というので、その恋愛の行方を占いました。事情をよく聞くと、その相手はもうすぐ関西の方へ転勤するそうで、また、転勤を機会に今付き合っている彼女と結婚することになっている」とのこと。普通に考えると「もう手遅れじゃないの!」としか考えられないのですが、ヘキサグラム(「瑛利奈の山手タロット館」、TABLEのMENUの恋愛占いのスプレッドです)を展開してみると、たしか…「周囲の状況」か?「願望の行方」か?に『死神』が出たのですが、「最終結果」は『運命の輪』でした。私はどう説明したらいいのかわからない気持ちながら「最後は上手く行く」ことをそのお客様に告げました。
その後、一年半ほどの年月が経ち、そのお客様がまたみえました。そして、彼女の第一声は「占い通りになりました!」と。私は前のことを思い出しながら彼女からことのいきさつを聞いていきました。その内容は—彼女の片想いの男性は転勤先でフィアンセと結婚したのだそうですが、上手く行かず、彼がまたこちらへ戻ってきた時はすでにバツイチになっていたのだそうです。占いに来たお客様の女性は「彼と付き合ってます!」とのことでした。このような「現場の声」とでもいうようなお話を伺うと、物事の展開は、常識ではあり得ないと思うようなことが現実にはあり得てしまうものなんだな」ということをつくづく感じます。タロット占いも一度占ったらそれっぱなしではなく、その後の展開を追っていくことができれば、いろんなことがわかってきます。
瑛利奈