3月11日(CET)、スイス・ジュネーブでWHOのテドロス事務局長が新型コロナウイルスに関してパンデミックとの表明をしました。このテドロス事務局長の新型コロナウイルスにたいする判断はあまりに遅きに失していて、私達をジリジリさせていたのですが。このパンデミック宣言の後、新型コロナウイルスはさらに欧米で感染を拡大させています。
日本でも学校が休校したり、イベントが中止になったりしています。なかでも東京オリンピックが開催されるかどうか?がいまの私達の最大の関心事になっています。そもそも新型コロナウイルスが武漢で発生した時期、私は中国の国のホロスコープがどのような形になっていたのか?非常に関心があったのですが、この話は…また長くなりますので、次のチャンスに回すことにします。
今回、私は東京オリンピックが開催される時期の日本の国のホロスコープがどうなっているのか?調べてみることにしました。まず、その時期の日本の国の運勢は2020年の夏至の日、つまり、太陽蟹座の0度へ入った瞬間の東京のチャートで観ることができます。あまりに迂闊(うかつ)でしたが、今年の夏至図は…驚くべきものでした!なんと!夏至の日に金環日食が重なっていたのでした!たしかに日食は年に二回、最近はほぼ夏と冬に起きます。この冬は1月6日でしたが、次の日食は半年を待たずに6月21日の夏至の日に起きるのです!東京の夏至の時刻はJSTで午後12時32分、ちょうどお昼時ですね。そして、日食が起きるのは(占星学の暦で)同じ日の午後3時41分。夏至の太陽の位置は蟹座の0°00′ですが、日食時の太陽の度数は蟹座の0°21′と、驚くべき近さです。
夏至や春分、秋分、冬至など、四半期毎の四季図といわれるホロスコープを作る重要な日に日食が重なるようなことは、ここ最近ほとんど記憶にありません。そこで、私は過去19世紀から今まで、日食が四季図と重なったことがあったかどうか?1870年~2020年までの150年間の暦を調べてみることにしました。結果、同じサインで重なったことが、三回ありました。古い順に1870年の冬至は12月22日、日食は山羊座の0°30′。1889年の冬至=12月21日、午後11時51分、日食は22日、午後9時52分、山羊座0°56′。あとの方は日本時間では日にちを分けているせいか、特に目立つような事件は見当たりません。しかし、前者、1870年の冬至~春分の四半期は世界的には大変な出来事が起きていました。それは…ウィキペディアによると「1月5日 – 普仏戦争 パリ砲撃開始」、「1月28日 パリ陥落」。普仏戦争とは、フランス帝国とドイツのプロイセン帝国の間で起きた戦争でした。
私が調べたところでは、20世紀中は四季図の太陽に同じサインで日食が合(0°)は一度もなく、20世紀とは…人類にとってとてもいい時代だったのかもしれません。ただ、日食が太陽の1つ前のサインから合(0°)の年は二回ほどありました。その1つは1987年の9月23日の秋分です。日食は同じ日ですが、天秤座ではなく、乙女座の29°34′から合(0°)でした。この四半期は翌月の10月19日、月曜日に歴史的な下げ幅で株が暴落するというブラックマンデーと呼ばれる出来事が起きています。
ここまでは、遠い海外の国のこともでもあり、「歴史はいろいろなことがあるな」と受け止められるような状態でした。しかし、三回目の夏至の日に日食が重なった年は…忘れもしないあの2001年、アメリカ同時多発テロの年でした。テロは2001年9月11日、午前8時46分(現地時間)で、ちょうど6月21日の夏至図から9月22日に次の秋分図へ書き換わる前の出来事でした。また、この年のアメリカの夏至図はASC(東の平線)上にフィックスドサインの牡牛座が来ていて、一年間効力が続くという強いものでした。また、日食時の太陽の位置は蟹座の0°10′と、極端に夏至のポジションに接近していました。
いま30代以上の方でなければ分からないことですが、思えば、20世紀に生きていた私達は「21世紀は科学が進歩して、夢のような時代が来るんだろうな」と誰しも感じていたと思います。しかし、その想いが甘いことを2001年のアメリカ同時多発テロによって私達は思い知らされたような気がします。そして、2019年の次の夏至図にもこの時よりもやや度数はルーズではありますが、日食が合(0°)。これでは東京オリンピックを予定通り開催するようなことはやめたほうがいいだろうな、と思わざるを得ないところです。私も今回だけはトランプさんと同意見で一年延期が最上の星ではないかと考えています。
MAR 16 2020
瑛利奈
(C)ELINA
[…] ※今日は「瑛利奈のブログ」の方へも6月の夏至図から観た「オリンピックやめたほうが」を書きました。是非ご覧下さい。 […]