鳶(とび)とカラス

瑛利奈の山手タロット館の窓から、すぐ隣りにある中央大学の木立が見えます。数年前にかなりの木々が伐採されてしまい、今では大きなヒマラヤスギが一本そびえています。ここは格好のカラスのお休み場所とみえて(あるいは、カラスの巣があるのかもしれません)、よくこの木のてっぺんに止まっています。

あるとき、窓の外を大きな鳥が滑降していったような影を感じたので、外に目をやると、一羽の鳶(トビ)が空中を舞っていました。鳶(トビ)はヒマラヤスギのてっぺんに止まっているカラスを見つけたかと思うとすぐ、そのカラスを追い落としにかかりました。カラスの方も負けていません。木から飛び立つと鳶と向かい合い、二羽の鳥が空中戦…という状況になりました。私はあまりに面白い情景なので、誰かに教えたくなって家族を呼ぶため、その場を離れてしまったのですが…。戻って見ると、すでに空中戦は決着が付いてしまったようで、鳥たちの姿は見えなくなっていました。

瑛利奈

 

 

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