■Q&A Reading依頼 ■有料鑑定は--- ■ゲストブック ■Q&A いんでっくす

J.Kさんから

  ★作家志望のJ.Kさん、この秋の新人賞を取れるでしょうか?

私、本当にこのサイトを信じています。驚いてしまいますよ。
あんまりにドキッとさせるような言葉が多いいんで。
私、自分でもタロット、よく使っていたんですが、節制や正義の解釈も瑛利奈先生 のがずばり当たっていて、得をしちゃいました(笑)ありがとうございました。
私今日は、仕事をたずねたのです。
私の希望はこの秋締め切りのさる文芸誌で賞を取り、作家としてデビューすること なのですが「私は賞を取れたとしたら、どういう作家に将来なれるでしょうか?」
「また、もちろん、賞は取れるでしょうか」とも聞きました。    J.K


どうもありがとうございます。おほめにあずかって恐縮です。
では、リーディングを始めましょう。


★ケルト十字です。

◆1,現在の状況・・・The Empress(女帝)逆位置
◆2,現在の行動・・・The Empeler(皇帝)逆位置
◆3,理想・・・The Tower(塔) 逆位置
◆4,現実・・・The World(世界)
◆5,過去・・・The Hierophant(法皇)
◆6,未来・・・Strength(力)
◆7,あなた自身・・・The Devil(悪魔)逆位置
◆8,周囲の環境・・・The High Priestis(女教皇)逆位置
◆9,願望の行方・・・The Sun(太陽)
◆10,結果・・・The Hermit(隠者)逆位置

 まず、J.Kさんのホロスコープから見てみましょう。
おお、素晴らしい。
太陽が小惑星JUNOと合、MC(職業的な目標)は天秤座、AIRサイン(知性を
表す)に天体が多く、表現したいことがいっぱいありそうですね。
エネルギッシュで非常に個性的なキャラクターだと思います。
その上今年はイメージ力、感受性、やる気、人間関係、すべて好調な年、過去最高の
いい作品が書けそうです。
ただ、性格的に動揺しやすいところがあるので、いかに落ち着いてきめ細やかな仕事
をするか、がポイントです。
もう一つ、とても論理的なものの見方をする方なので、単なる理屈に終わらせず、内面
から出る実感、存在感を出すことに努力するといいでしょう。
また、「どういう作家になれるでしょうか?」というご質問ですが---
J.Kさんはエピキュリアン的理想主義者、スパイスのきいた文体で人の心や文化を
美しい小道具を使いながら鋭くえぐって行くことでしょう。
スタンスとしては日常生活の描写よりもちょっとアグレッシブな実験を試みる才能に
恵まれています。


さてご質問のカード展開は---

◆1,現在の状況・・・The Empress(女帝)逆位置

「周囲に甘えたルーズな態度で怠慢。斜に構えた姿勢。」
最初からよくないカードですね。仕事がはかどらないのですか?
今書いている作品のテーマ自体、他人の関心を惹きつけにくいものなのかも。
読者の共感をよぶ普遍的な部分を強調すべきでしょう。

◆2,現在の行動・・・The Empeler(皇帝)逆位置

素直に読むと賞を取れる自信がなないということですが、、、。
「システムは老朽化気味でも方向が変えられないとき」---これはこの作品の構成に問題があります。テーマの押し出しがはっきりしていないので、ダイナミックな展開が出来ない、、、。
 もう一つ自信がない理由としては執筆に関して彼のバックアップがないのかも。

◆3,理想・・・The Tower(塔) 逆位置

「困難と見える状況に思わず足がすくむとき」
「この件に関してはヤル気のない姿勢でのぞんでいたのは確か」
どうも、テーマから、構成から、すべてもう一度練り直した方がよさそうです。
ストーリーが勝手に展開して、J.Kさん自身、自分の言いたいことが解らなくなって
しまっています。全体をもう一度見直すべきです。

◆4,現実・・・The World(世界)

「仕事はいよいよクライマックス、ハイテンションで完成への道を急ぎます」
現在賞を取れる可能性を握っています。
書き直すこともまだまだできる、(このご質問を頂いた時点では)ようやくめぐってきたチャンスを逃す手はありません。

◆5,過去・・・The Hierophant(法皇)

「プロの助言をもとに新しい方向を探るとき」
「プロの助言」とはあなた自身の自己評価を表しているのかも。
「私はこういう仕事に向いている」と。---いい決断でした。
書きたいテーマもしっかり把握していたし、頑張れば可能性はあると判断しました。

◆6,未来・・・Strength(力)

「心して事に当たらないと反撃は強烈かも」
ライバルも多いし、また強いということです。書いてみたら思ったよりもむずかしい
テーマを選んでしまったようで、どういうエンディングに持っていくか、悩むところです。
小説として多少無理があろうとも若さと情熱で押し切るしかないです。
何しろ"あなたオリジナル作品”なのですから。他人に有無を言わせない気迫で。

◆7,あなた自身・・・The Devil(悪魔)逆位置

「いい加減な他人をあてにしたり、不確かな憶測で動いては駄目」
う〜ん。どうも作品が感覚的過ぎるようですね。細かいプロットなどもう少し裏をとらないと。各々のシーンの描写に矛盾がないかどうか、再点検して下さい。

8,周囲の環境・・・The High Priestis(女教皇)逆位置

「冷静な分析力が持てず、他人の批判ばかり」これは審査員の姿勢を表します。
「審査員は保守的だし、どうせ私が書くものなど解りっこない」---あなたがこう思っているようでは読者の気持ちを掴むことなどとても無理。
作風が合わないと判断するのなら別な賞を狙うべきです。

◆9,願望の行方・・・The Sun(太陽)

「問題の本質を具体的な形で肯定的に認識するチャンス」
曖昧だったテーマの把握、書きたかったストーリーなどJ.Kさんのイメージを存分に表現していけます。
苦労の甲斐あって、書き上げてから自惚れするほどのよい出来になりそうです。

◆10,結果・・・The Hermit(隠者)逆位置

「見えない未来に不安を覚え、ふと立ち止まりながらも探求はまだまだ続きます」
「あなたはこの仕事をすることで上司やクライアントと狙いが違っているような不安を感じるでしょう」
J.Kさん自身の不安感の表現とも言えますが、狙っている賞の傾向ともう一つ違うような。。。作品の完成度ももう一つなのでしょうか?

もうすぐ賞の発表なので私は要らぬ結論は出さないことにします。
これからまだまだJ.Kさんのたゆまぬ創作活動は続くことでしょう。

Q&A、回答が遅くなって申し訳ありませんでした。
J.Kさんが作り出す小説の世界はすべての読者と共有することができます。
あなたの心の奥底の誰にも見せない部分にこそ最も普遍的なテーマが眠っているのです。包み隠すことなくすべてをOPENにしてください。
期待しています。

                                   瑛利奈

Oct 31 1998


戻る ロビーへ戻る