★ヘキサグラムです。
◆過去・・・審判
◆現在・・・恋人・逆
◆近い将来・・・魔術師・逆
◆対応策・・・教皇・逆
◆周囲の状況・・・節制・逆
◆願望の行方・・・太陽
◆最終結果・・・女帝・逆
M・Yさんからのご質問、「更新の際には事例に加えて下さい」とのこと、ありがとうございます。
切実なご質問なのでお気持ちは解りますが、2件メールを頂き、同じ質問で何回も占われたようです。
ご質問のカード展開をそのまま読むと---
◆過去・・・審判
彼と最初に会ったとき「直感的に運命の糸を感じ」ました。
◆現在・・・恋人・逆
現在は「別れの恐怖や愛する自信のなさから態度がはっきりでき」ません。
◆近い将来・・・魔術師・逆
「どうしたら相手の気持ちをこちらに向けられるのか分か」らず、
「完璧に自信喪失」です。
◆対応策・・・教皇・逆
「問題の本質を真剣に見ようとしないで、なめてかかっているのでしょうか?」
◆周囲の状況・・・節制・逆
彼は「ストレスから相手を許せない気持です」
◆願望の行方・・・太陽
あなたは「現実の社会の中で自信を持って二人の関係を公表したい気持です」
◆最終結果・・・女帝・逆
「逢えなくても耐える」、「最終的なところまで煮詰められないもどかしさを承知の上で」あなたは彼の言い分を「認めていくしかありません」
---これではまったくM・Yさんのメールのままですね。
「してしまったことは消せない、我慢するっきゃないね」と言わんばかりです。
M・Yさんの「だから私は悩んでいるんだよーっ!」とこちらへメールを送りつけたくなるお気持ちはよく解ります。
私は彼女にケルト十字のほうでもう一度だけ占ってみてくれないか?とお願いしたところ、現在彼女は身体をこわして入院中につき、ザウルスでアクセスしているので、JAVAは読み込めないというお返事でした。
★★★そこで、今回は初の試みとして彼女愛用の本物のタロットカードを使い、彼女自身で占って頂きました。
TABLEのタロット占いは大アルカナのみですが、プログラムに拘束されないで自由に占えるので、小アルカナも使うようにお願いしました。
★スプレッドはケルト十字です。
◆現在の状況・・・カップのエース
◆現在の行動・・・棒9の逆
◆理想・・・棒10
◆現実・・・魔術師の逆
◆過去・・・女教皇の逆
◆未来・・・愚者
◆あなた自身・・・正義
◆周囲の環境・・・太陽
◆願望の行方・・・力
◆結果・・・剣の3
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私はこれとまったく同じに自分のカードをテーブルの上にレイアウトすると、背筋にざわざわとするものを感じました。
M・Yさんのスピリットが宿ってきたようです。
棒の羅列がバリケードのように目の前に高く立ちふさがっています。
彼女はある強迫観念のために苦しめられています。
それは男が彼女に押しつけたものです。
その精神を苛むこん棒の羅列は彼女の忍耐の限界を超えるほど残酷で攻撃的です。
◆現在の状況・・・カップのエース正
高いハードルに囲まれながら生身の愛が生まれました。
◆理想・・・棒10
彼と対等に愛し合う理想の状態は---精神力の限界まで挑戦して背伸びしないと達成できない困難なものです。
◆現在の行動・・・棒9の逆
彼女は頑張りました。でも、力がもう尽きそうです。
◆過去・・・女教皇の逆
過去を振り返ると---M・Yさんの生き方は前向きに戦わずに逃げてしまっていたようです。
嘘で固めていたのかも。。。
その裏には現在の彼にたいする怒りが見えます。
そのもっと奥には17才のときの男性が、、、。
彼女の人生の頑張りはこれらの男に対する憎しみと意地から始まっていたのかも知れません。だからつっぱって生きて来られたのかも。
このツッパリが"カップのエース”のやさしい愛によってくずれ、武装していない彼女の弱い部分がさらけ出されてきました。
◆現実・・・魔術師の逆
彼女の内面は男社会の偏見の前には無力です。
何の申し開きもできません。「右頬を打たれたら左頬を出す」パターンでしょうか。
☆ 彼女は何故目の前に立ちふさがる棒の壁の前でこんなに無力、無抵抗に苦しまなければならないのでしょうか?
<占星学的解釈>
M・Yさんの生年月日からホロスコープを観てみました。
彼女はとても現代的で魅力的な女性のようです。大胆で行動的。
その上自信家。(基本的には)
愛においてはアグレッシブ。若いときの失敗はしょうがないでしょう。
天真爛漫で常識に囚われないところがいいところです。
でも、走り出したら止まらない消耗型。お金はかかるほうです。
尽くすタイプなのにヒステリックなところもあります。
特長;アグレッシブ、人がいい、消費型、目立つ、変なところが真面目
こういう女性だと思います。
反対に彼の方は最も古いタイプの男性。
優しいけれどちょっと恩着せがましく、クソ真面目に自分の価値観に固執して彼女の言葉を聞かない頑固者みたい。
ハッキリ言ってあまりよくない相性です。
かといって喧嘩をするほどぶつかり合うところはありません。
彼女としては真に納得しないながらも、流れからいって彼に従わざるを得ない状況。
ストレスに満ちています。
その上彼が彼女から愛を吸い取っていく因縁的な絡みもあります。
<瑛利奈の個人的意見>
「売春めいたこと」はたしかに悪いです。
(うっとうしいのでこの「めいたこと」という婉曲な修飾語は省きます)
売春は人類の進歩発展の歴史でつねに行われて来ました。
男社会が作り上げた文化---ではないですか?
ほんの数十年前までは女を売って金を懐へ入れていたのも男。
私はM・Yさんの最愛の男性である「彼」もひどい男だと思います。
自分が客で行って、「君はこんな事してる人には見えない、すぐにやめなさい」は
ないでしょう。
まあ、その辺には目をつむって、「おたがいに好都合ならいい」って発想でしょうか。
<占星学的解釈に戻る>
彼の星には二つの対立するテーマがあります。
感情と義務、つまり「私的な情」と「使命感に徹したい願望」、この二つです。
彼の失敗はホロスコープの中から見て取れる彼の人生のメインテーマ---
---この葛藤の中にどう決着を着けていくか?---
---に正確な答えが見つからないまま、つまり未消化な愛の哲学のまま、とても対処しきれないじゃじゃ馬娘M・Yさんをリードしようとしたこと。
◆未来・・・愚者
これからM・Yさんの身体がよくなって、彼とのことを悩みきったあげく、「おたがいに茶番だったんだ」と、気付くときがきます。
◆あなた自身・・・正義
あなたは正義の味方でもなく、正義はあなたにつらくあたりますが、M・Yさんは自分の生き方を整理していこうと思います。
逃げなければもう何も怖くありません。
◆周囲の環境・・・太陽
太陽という公正な光(叡知)のもとで、本当のことが見え、彼女はどう歩むべきか、何が彼女自身にとっていいのか、彼に教えてもらわなくても自分の感覚で理解していきます。
◆願望の行方・・・力
ただ、自分の欲望、さみしさや社会の荒波など、障害は多いでしょう。
でも、前を向いていれば大丈夫。
◆結果・・・剣の3
障害を克服しつつM・Yさんは「過去」という振り返ると巨大に膨れ上がる「魔物」を剣で切り捨てていくのです。
素晴らしいカードの展開でした。
いらないものを切り捨てていく「剣」とは「知性」を象徴しています。
M・Yさん、本当の自分のありかたを悟ったあとは「知性」の剣を使ってスマートに生きていけますよ!
Oct 6 1998
瑛利奈
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